人の心の中って見えないから、あの人の本心がなかなかわからない、ということってありますよね。

気になるあの人が自分のことをどう思っているのか、とか、口で言っていることと心の中で思っていることが本当に一致しているのか・・・なんだか気になって、どうして知りたいと思うことがあるかもしれません。

さらに、相手の心を思うように誘導することができたらいいのに・・・と思うこともあるかもしれません。

そんな時、「心理学」をちょっと勉強してみるといいかもしれません。

「心理学」というと、ちょっと難しいように思うかもしれませんが、人の心を見抜いたり、相手の心を動かすためにどんなことが必要なのか、ヒントをくれますよ♪
今回は、その「心理学」を学ぶことによって得られるメリットを16個ご紹介します。

心理学とは?

「心理学」は、ギリシア時代に端を発し、心あるいは精神をその研究対象とする学問を指しています。

ギリシア語の「心」を意味する「プシュケー」と、「理法・学」を意味する「ロゴス」という言葉に基づいています。

古いときには精神や精神現象を問う学問でしたが、19世紀以降になって実験的方法を取り入れて実証科学としても確率されてきました。

つまり、心と行動について科学的な手法によって研究する学問です。

現代には、”意識”というものを心理学の対象である、という考えが確立され、人間の感覚、知覚体験を精神物理学的、実験現象学的に解析すようとする分野、また精神療法やパーソナリティーの形成過程を問題にする分野にまで及ぶ学問となりました。

それで、人間や動物の行動やそれに関連する心理的・生理的事項を専門とする医学の分野とも定義されています。

一言で「心理学」とはいっても、一般心理学・動物心理学、発達心理学・社会心理学・臨床心理学などの多くの分野があります。

心理学を応用すると色んな場面で役に立つ

心理学は、人の「心」についての学問になるので、とても深くて難しく、哲学的な考えになるとよくわからなくなってしまう、ということもあるかもしれませんが、現代において心理学を簡単に説明すると、人間の心がどのように反応するのか、どのように行動するのかということを科学的に研究するか学問といえます。

基礎心理学で分かった内容を日常に役立たせることを応用心理学といいますが、ストレスの多いときにどうすればそれを緩和させることができるのか、人が持っている性格や人格についての理解などを知ることができます。

それで、心理学を応用すると、ビジネスや恋愛など生活に応用すると大きな成功を得ることができるかもしれません。

人の心の傾向をうまく活用して、良い人間関係を築いたり、ビジネスで上手く相手の心をつかむためのコツを身に着けることができるでしょう。

心理学を学ぶべき16個の理由を紹介!

人の心と行動の関係性について学び、心理学によって得た知識を応用することができれば、もっと今よりも効果的に人の心を動かしたり、上手にコミュニケーションをとったりすることができるようになるかもしれません。

では、日常において役立たせることのできる、どんな心理学があるのでしょうか??
心理学を学びたいと思える16個の理由をご紹介しましょう。

1.宣言効果


自分の目標をあらかじめ宣伝しておくことで、成功率を上げることを「宣言効果」といいます。

自分の目標は、自分だけのうちにとどめておきたいと思うかもしれませんが、実際それを他人に宣言している人のほうが、目標達成の確立が高いということなのです。

心理学者のユング氏によると、わたしたちが自覚している意識というのは5~10%くらいしかないそうです。

それ以外の90~95%の意識は、自覚していない潜在意識だそうです。

それで、自ら多くの人に対して自分の目標を繰り返し宣伝することによって、その目標が自分の潜在意識の中に深く入り込み、目標を現実的に感じるようにすることが目的です。

自分の目標を達成しやすくすることができる

さらに、宣伝することによって周りの目をいうものを意識できますよね。

言ってしまった以上、努力しなければいけない、というモチベーションを保つのにも役立っているのかもしれません。

後には引けない状況を作っているのですね。

自分のなかだけの目標ではなくて、周りに公言していることによって周りのパワーやサポートも受けやすくなるでしょう。

この「宣言効果」は大手の企業でもよく活用されています。

朝の朝礼や会議などで、みんなの前で目標を具体的に宣言させられる企業もあり、「自分の店舗は売り上げを○○以上に伸ばします!」というようなことを発表するのです。

そうすることによって本当に売り上げがぐんと伸びる、ということが証明されています。

さらに、個人的な目標も他人に言うと成功率が上がるので試してみてください。

「今年中に絶対に恋人を見つける!」とか「苦手な数学を一番得意な科目にする!」といった個人的な目標を何度も繰り返し他人に宣言することによって、自分の中のモチベーションを上げ、さらに潜在意識の中にその目標を刻み込むことができるので、常にそちらのほうに努力を傾け、目標をとらえるための行動をする用意ができるのです。

2.ミラーリング効果

テレビや雑誌などでも恋愛テクニックとしてよく取り上げられているのが「ミラーリング効果」です。

「ミラーリング効果」とは、好感を寄せている相手の仕草や動作を無意識の鬱にまねてしまうこと、さらに自分と同じ仕草や動作をしている相手に対して好感を抱く、ということです。

人は、意識をしていない時でも自分が好意を持っている相手のことを真似するようです。

そして、自分の仕草を真似る人のことを仲間とか味方として判断してるようです。

これには、類似性の法則というものが関係しているようで、この類似性の法則というのは、人間が自分と似た人または似たものに対して好感を抱きやすい心理のことです。

確かに、自分が好きなものを好きと言ってくれたり、自分と同じものに興味を持っている人のことって、なんだかとても好感が持てますよね。

さらに親近感がわくのでいっきに仲良くなれたりします。

それで、仕草だけでなく、価値観や共通点、趣味や生活スタイルなどでも似ている、模倣する、ということでもっと心の距離を近くすることができそうです。

相手に好意を抱かせることができる

それで、よくビジネスでもこの点が応用されていて、営業成績の良い販売員さんなどは、お客の仕草をまねる行為によって相手に対する好意や尊敬の気持ちを何気なく伝え、それが相手との信頼関係につながり、契約成立に至っているようです。

さらに、相手が笑うときに笑う、悲しい顔をしているときは悲しい顔をする、というようにミラーリングすることで相手に同調し、好印象を与えることもできます。

さらに、会話のリズムを揃えるといったことでも、相手に好意を抱かせることができます。

理化学研究所によりますと、二人の会話のリズムが揃うと、同時に脳波のリズムも揃うそうです。

このことは、ビジネスの場面だけでなく恋愛においてもよくつかわれてきたテクニックです。

好きな人の目の前で、相手がしている動作を真似することによって、相手に自分への好意を持たせたり、相手をよく観察して共通点を多く持つことによって、相手のくせや行動パターンなどをまねることによって、距離を縮めたり、相手の好意をゲットするのです。

よく、長く付き合っていたり結婚しているカップル、または仲の良い友だち同士などが、一緒にいるうちに仕草が似てきたり、話し方や反応の仕方が似てくるということがあるものです。

私たちは、無意識のうちに自分が好きな人や尊敬している人のことを真似しているのですね。

そして、意識してそのように相手をまねて、心の距離を縮める努力があるのかもしれません。

無意識にしても、意識的にしても、お互いに似てくる、ということはお互いが相手に好意を持っていることの証拠なのです。

3.吊り橋理論

「吊り橋理論」とは、カナダの心理学者だっトンとアロンによって1974年に発表された「整理・認知説の吊り橋実験」によって実証された学説で、よく「恋の吊り橋理論」ともいわれます。

実験では、18歳から35歳までの独身男性を集め、片方のグループには揺れない吊り橋、片方のグループには揺れる吊り橋を渡ってもらいます。

そして、吊り橋の途中で女性が声をかけアンケートをお願いし、「後日結果に関心があるなら電話をください」と自分の電話番号を渡します。

その結果、揺れる吊り橋を渡っているときに女性から声をかけられた男性のほとんどがその女性に電話をしましたが、揺れない吊り橋を渡っていた男性では約1割ほど人たちしか電話をしませんでした。

”揺れている吊り橋の上”という緊張感を共有したことで恋愛感情に発展しやすかったということがわかったわけです。

人は不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対しては、恋愛感情を抱きやすいのですね。

確かに、今までは別になんとも思っていなかった人でも、危険や緊張という状態を一緒に乗り越えたとき、なんだか前とは違った感覚でその人を感じる、意識してしまうことってありますよね?
外的なドキドキが恋愛のドキドキと勘違いしてしまう、ということがあるのです。

相手に好意を抱かせることができる

それで、ドキドキしたり緊張する状態を作り、それを一緒に体験し乗り越えることで、相手に自分を意識してもらいやすくなります。

このドキドキをどう作るか、ということですが、よく二人の男女がお化け屋敷に一緒に入ると最後にはラブラブになって出てくる、というようなことが言われます。

ラブラブとはいかなくても、お互いになんだか恋愛感情を意識するきっかけになるわけです。

お化け屋敷だけでなく、絶叫マシーンに乗ったり、さらに、運動をすることによっても心拍数を上げることができるし、新しい体験を一緒にすることもできます。

不慣れな行動をするときにはみんな緊張感やドキドキ感があるので、それが一緒にいる人に対するドキドキ感だと勘違いすることもあります。

どんな方法にせよ、恋愛感情を持ってもらいたい相手には、恐怖体験をさせたり、緊張状態を感じさせることで、生理的な興奮状態を共有できる環境を作りだせば、相手に意識してもらいもっと親密になるきっかけを持つことができる、というわけですね。

4.シンメトリーの効果

「シンメトリーの効果」とは、完全な左右対称の人や物に対して、美しいという印象を持つ効果のことです。

シンメトリー、つまり左右が対象だと、人はそこに誠実感や信頼感、安心感、安定感といったものを感じるようです。

つまり、とても好印象ですよね。

それで、よく建物や装飾品、企業のロゴ、キャラクターなども、このシンメトリー効果が取り入れられています。

人間は、シンメトリーの人や物に対して愛着を抱きやすいということがわかっているからですね。

西洋の建築物などはシンメトリーなものが多く、ベルサイユ宮殿やルーブル美術館などは、完璧な対象を追求したような作りになっています。

インテリアでも、アシンメトリーを取り入れると、そこはすっきりとしてなんだか落ちつく、安心できる空間と感じることもできます。

逆に、左右府対象を指す「アシンメトリー」は、人に不安感や違和感を感じさせるようです。

相手に安心感を与えることができる

皆さんは普段の自分の立ち振る舞いにシンメトリーを意識していますか?
たぶん、意識している方は少ないでしょう。

逆に、アシンメトリーになっている自分を想像できますか?
例えば、足を組んでいる、頬杖をついている、首を傾けているなど・・・です。

このような姿勢は相手に緊張を感じさせてしまうものです。

この点、きちんとした左右対称の姿勢は、相手に誠実さを伝え、安心でき、美しい人という印象を与えます。

さらに表情。

片方の口角だけを上げて笑っている人の笑顔は、相手に不安感や違和感を与えます。

美しい笑顔とはいいがたいですよね。

さらに、眉毛が左右不対象なのも違和感を感じさせ、あまり良い印象を持てません。

それで、自分の姿勢、表情、メイクなどの癖で知らず知らずのうちにアシンメトリーになっているとしたらこれから改善したほうがいいでしょう。

シンメトリーな自分にすることによって、相手の心を安心させ、そして美しい人として好印象を持ってもらうことができるでしょう。

5.バーナム効果

「バーナム効果」とは、誰にでも当てはまることを個人にだけ当てはまるものとして捉えてしまう現象です。

簡単に言うと、本当はみんなが持ってるような性格的傾向などを、その人自身だけに当てはまるように感じせるテクニックです。

1948年に心理学者のフォアという人が実施した実験では、学生たちに性格についての心理検査を実施し、それぞれに診断結果としてこのようなことを提示しました。

例えば、「あんたは他人から好かれたいと思っており、それにも関わらず自己を批判する傾向を持っています」「あなたは使われず生かしきれていない才能を持っています」「正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがあります」というようなもの。

この結果について、学生たちはそれが自分に当てはまっているかを0~5段階で判断しました。

この時平均点は4.26。

そして面白いことにこの診断結果は、どの学生にも同じものを提示していたのです。

被験者は今回提示された分析は自分にだけ当てはまると思っていましたが、実はみんなに適合することだったんです。

相手信じ込ませることができる

このようなバーナム効果を応用すれば、だれでも占い師になれるという人もいます。

よく、占い師なんかが使う手ですが、「あなたはみんなの前では元気にふるまっているけど、大きな悩みを抱えている繊細な人ではないですか?」というようなことを言われると、「え!?どうしてわかったんですか??」となるわけです。

「あなたは時々孤独感を感じることがありますね?」
「楽しく過ごしているときも、時々虚しさを感じることがあるのではありませんか?」
なども、本当はみんなに当てはまることだけど、「あなた」という視点で言われることによって、相手が自分の本当の姿を知ってくれているということを信じちゃうわけです。

さらに、バーナム効果をうまく使って、相手に「自分を理解してくれる良い人!」と思わせることができます。

例えば、人は自分に対して積極的なことを言ってくれる人のことを好きになりますし、信じやすいです。

それで、「あなたは時々人のために自分の気持ちや利益を我慢するときがありますよね?」とか、「やたら純粋な部分がありますよね?大人だから割り切っているけど本当は傷ついているんじゃないですか?」というような曖昧かつ保守的で優しい言葉によって、相手に心を許すようになったりするわけです。

6.プラシーボ効果

「プラシーボ効果」とは、思い込みが身体に影響することです。

この「プラシーボ」はラテン語で「私は喜ばせる」という言葉だそうです。

よく、全く薬理効果のないただの乳糖などの塊を「○○に良く効く薬です」と言って患者さんに与えると、なぜか症状が和らぐということがあります。

薬理的にはなんも効果がないはずなのに、本当に痛みが取れたり、症状が改善されたりするのです。

これが、プラシーボ効果です。

プラシーボ効果の実験によると、被験者の約3分の1に効果が出ています。

逆に「これは副作用があります」ということを言われると、本当はそのような現象が起きる成分は含まれていないのに、実際に副作用が起きたりするような、マイナスに働く効果を「ノーシーボ効果」といいます。

プラシーボ効果はお薬だけに応用されているわけではありません。

「これはアルコールです」と言って出されると、ただのジュースでも酔った気分になれたり、「このお茶にはダイエット効果がある」と言われただけで、まったく普通のお茶を飲んでいるだけで体重が減ったり・・・思い込みの力というものがかなり強いことが分かっています。

それもすごいのが、プラシーボ効果は定着してしまえば、それが偽物だと教えられても効果は続くようです。

相手を思い込ませることができる

相手を思い込ませることができる、プラシーボ効果ですが、これを使って全く何の価値もない物品やサプリなどを「○○に絶大な効果!」として高級品として売っていることがあります。

本当は効果などが出るようなものではないのですが、思い込みの力によって実際に効果があると感じさせることができるのです。

いわゆる民間療法や健康食品の広告などで、「○○が治った」という実例もプラシーボ効果によるものなのかもしれません。

特に、不安や緊張に伴う痛みなどは効果が表れやすいみたいです。

7.ハードトゥゲット

「ハードトゥゲット」とは、「あなたは特別な存在」とか「あなただけには絶対に使ってほしい」というような、相手の自己重要感を刺激して、好意や信頼を獲得する方法です。

「ハードトゥゲット」という言葉自体には「入手困難なもの」という意味があります。

つまり、「これは入手困難なものなのですが、あなただけには特別に使ってほしい」というテクニックです。

このテクニックを使って多くのセールスが行われています。

「今回は特別に!」「あなただけに!」といった文言ってよく耳にしますよね?
人は、「あなただけには特別に」に弱いのです。

これはセールスだけでなく、人間関係においても、恋愛においても使われているテクニックです。

相手の信頼を得ることができる

人間は誰しも、特別扱いされることが好きだし、そうされると弱いという心理が応用されています。

そして、自分を特別扱いしてくれる相手に対しては好意や信頼を寄せるのです。

その原因としては、人の基本的欲望の一つである承認欲求が関係しています。

自分を認めてくれる人がほしい、誰かに褒められたい、という自然の欲求です。

それで、日常の中でこれを使うことによって相手に気持ちよくなってもらい、自分を信頼してもらうことができるのです。

例えば「今度の仕事のシフト、代わってくれませんか?こんなこと”○○さんにだけしか”頼めないんです!」という言い方。

シフトの交代なんて誰でも嫌なのですが、自分が特別に思われているということで相手に引き受けやすくさせるのです。

さらに、恋愛においてもかなり使えます。

「最近かなり忙しくて友だちと会う暇もないんだけど、今度一日だけお休みが取れそう。

その日に一緒に出かけない?」
このように言われると、自分だけ特別扱いされていることを感じますよね。

承認欲求が満たされ、相手に対しても心を許し、そして好意を感じるまでになったりします。

「あなただから」「あなただけには特別に・・・」というような言い方で、相手の自分への信頼を深めさせるのです。

8.ドアインザフェイス

「ドアインザフェイス」とは、最初に断られることを前提として大きな要求を仕掛け、そのうえで小さな要求をする、というテクニックです。

この場合、本当の目的は小さな要求を通すこと。

そのためにまずは大きな要求をして、それより小さい要求を受け入れやすくするのです。

よく使われている交渉テクニックですね。

値切る時なんかには、よくまずは絶対に受け入れてもらえないだろう、という額を提示し、その後に徐々に下げていき、本来のこちらの目的を達成するという方法をよく取りますよね。

恋愛においても、恋人に何かをねだりたいとき、お願いしたいときなどにも、最初は断られることを承知の上で大胆なことをねだり、次に相手が「それくらいなら・・・」と思えるようなものをねだる、という手法で相手にこちらの要求を受け入れやすくさせるということを、意識的なのか無意識にしている恋愛上手な人たちがいるのです。

相手に自分の要求を飲みやすくさせることができる

この方法がどうして効果的なのかというと、まず相手が受け入れないとわかっている大きな要求をすることによって、相手は”断る”という選択をします。

この”断る”ということで、相手に譲歩してもらったという意識が生まれます。

そして、何度も断ることによって罪悪感が生まれるのです。

相手に譲歩してもらっている、という罪悪感は、次のお願いは聞いてあげようというより積極的な姿勢を持たせます。

それによって、次の要求を飲みやすくさせることができるのです。

もちろん、最初に要求する大きなこともリアルなもので現実的でなければ、相手からの不信感にしかなりませんから、自然な程度で大きな要求をする必要があります。

9.フットインザドアテクニック

先ほどの「ドアインザフェイス」と対照的な方法が「フットインザドアテクニック」です。

こちらもよくマーケティングで使われているテクニックですが、最初に小さな要求を積み重ねコミットを取っていき、その後に大きな要求をするという手法です。

「フットインザドアテクニック」とは、セールスマンが「ドアに足を入れることができれば、こちらの勝ち」という考えから来ている言葉です。

まずは、小さな要求をして相手が受け入れやすい状態を作ります。

小さなことから始めると、大きな要求も飲ませやすくなる、という心理学です。

相手に大きな要求を飲ませることができる

例えば、よく知らない人にお金を借りたいと思うとき「お金を貸してください」と言って貸してもらえると思いますか?
相手の警戒はマックスになるでしょう。

もし「すいません、今何時か教えてもらえますか?」と近づき、そのあとに「お金を貸してください」というのはどうでしょうか?
まだましですよね。

つまり、人は一度でも相手の要求を飲むと、次の要求ものみやすくなります。

というより、次の要求が断りにくくなるのです。

それで、大きなものを最初からどーんと要求するよりも、まずは小さなお願いから初めて、その後に本当の狙いを実現させていく、という方法なのです。

よく、ウインドーショッピングのつもりが店員さんから「何かお探しですか?」と聞かれ、その後「似合いそうなものをお持ちしました」と言われ、「試着しませんか?」となり、毛局試着した手前、買ってしまった・・・ということがありますね。

これも、まずはコミットを作り、徐々に相手が断れない、断る理由が見つからないというような状況を作るテクニックです。

10.ローボールテクニック

日本では、承諾先取要請法といわれているテクニックで、まず好条件を出し承諾を得ます。

その後に不利な条件を付けくわえる要請方法です。

まずはローボール、つまり取りやすい低い球を投げて、相手が食いついた後に不利な条件を出す、ということなので、ずるい方法ですよね。

相手に色んな要求をすることができる

でも、このテクニックはけっこう使われていて、相手が食いついてきそうな好条件を並べ、承諾を取り付けたら、今度はいろいろな要求をすることができるわけなんです。

言いにくいことは後で言うわけなので、相手は一度承諾してしまった以上、断る確率が低くなるのです。

このテクニックは、恋愛に関してはちょっと年齢をサバ読んだりして、まずは好感度を上げとくということにも応用されています。

11.希少性の原理

「希少性の原理」とは、人はその物が希少であればあるほど価値を高く感じます。

例として挙げるなら、キャビアとかフォアグラってすごく価値のあるものとされていますよね。

必ずしも、その食材がとにかくおいしいから価値があるということではなく、安くても同じようにおいしいものはあったとしても、キャビアやフォアグラは数が少なく、値段が高騰しているゆえに、簡単には口にすることができないので、価値が高く感じるのです。

相手の購買意欲をそそらせることができる

人は、数が少ないもの、今すぐに決断しなけばもう手に入らなそうな物を目の前にすると、気持ちが揺れてそれを手に入れなければ!と思います。

いつでも手に入るもの、簡単に手に入るものに対しては、本当にそれが今必要なのかということを考える余裕がありますが、今手に入れなければ次はないかも!となると簡単に買ってしまいます。

それで、「限定」という言葉に弱いわけです。

数の限定、キャンペーン期間の限定、特典の限定など、希少性の原理を使うと、購買意欲を高めることができます。

12.アッシュの同調理論

アメリカの心理学者アッシュが行った実験から生まれた「アッシュの同調理論」。

これは、大学生に基準となるカードに描かれた線と同じ長さの線のカードを3枚のカードの中から選んでもらいます。

事前に一人だけで回答したときは、100%正解することができたのに、7人で実験にその中に5人サクラを仕込み、その5人に誤った回答をしてもらいます。

すると、なんと正解率は68%にまで下がってしまったのです。

つまり、人は他人に同調してしまう傾向があります。

自分の目でちゃんと判断すれば正解は明確なはずなのに、集団の圧力のもとでは集団に流されてしまうわけです。

それもその人数が多ければ多いほど同調するようです。

相手を誘導することができる

それで、人は多数意見に同調したくなるので、相手を誘導したいなら、誘導したい考えや選択肢に対する同調者・賛同者を増やしておけばいいのです。

つまり、多数意見として提示するわけです。

2つの選択肢があった場合、「ほとんどの人がこちらを選びますよ」といったことを言われたり、自分の周りの人がみんな一方のほうが選んでいたなら、自分もそちらを選んだほうがいいのではないかと考えます。

13.イエス誘導法

「イエス誘導法」というのは、人間が「イエス(はい)」と言わざるを得ない質問をされ続けると、感じな質問に対しても「イエス(はい)」と言ってしまう、という心理です。

人は、一度「はい」と答えると、受け入れ態勢というものができます。

それで、一度受け入れ態勢ができていると肝心な質問に対しても「はい」といいやすいのです。

相手を同意させることができる

相手は普通なら「ん?」と考えるところも、「はい」といいやすい環境になっていると簡単に「はい」と言ってしまいます。

これは、セールスマンがまずは簡単に「そうですね」とか「はい」といえるような質問を相手に投げかけ、相手の受け入れ態勢が整ってから、肝心なセールスのお話をして「ハイ」を言わせるようなテクニックに応用されています。

さらに、恋愛においても告白をしたり、プロポーズをしたい場合、唐突に「付き合ってください」とか「結婚してください」というよりも、その前に相手が「イエス(はい)」といえるような質問をいっぱいしておいて、より簡単に「はい」が言える状態に整えておいたほうが成功率が上がるということです。

14.カリギュラ効果

「カリギュラ効果」とは、人は禁止される、ダメと言われることほどやってみたくなる、という心理現象です。

「絶対に見てはいけませんよ」と言われると見たくなる、という心理です。

子供の時からこのような傾向ってありますよね。

ダメと言われればいわれるほど、ついついそれが気になってやってみたくなる、ということです。

相手の興味をかりたたせることができる

このカリギュラ効果はCMとかテレビ、チラシは広告でよく使われているテクニックです。

テレビでも、モザイクをかけられていたり、「ぴー」という音で消されているところほど、見てみたくなる、そこに何があるのか知りたくなりますよね。

雑誌の袋とじもそうです。

さらに、よく広告などで「本気の人以外は買わないでください」というようなキャッチコピーをつけることもありますが、これも相手の興味を掻き立てるためのテクニックなのです。

15.サブリミナル効果

人は知覚できる意識と知覚しえない潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで得られる効果のことを「サブリミナル効果」と呼んでいます。

これは、映像の中でスローにしないと知覚できないほどの一瞬に、どの動画に全く関係のないメッセージやイメージを混ぜて、広告したり宣伝したりすることがありました。

実際、映画館でフィルムの中に「コーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」という1コマだけのメッセージを繰り返し差しはさんだところ、コーラとポップコーンの売り上げが急上昇したということです。

無意識のうちに相手を洗脳することができる

人間の潜在意識に無意識のうちに刺激を与え、影響を与えるので、相手は無意識のうちに洗脳されていることがあります。

例えば、日本ではオウム真理教の元代表である麻原彰晃の顔が、何度もテレビの無関係な場面で挿入されていたことが問題になりました。

自分では無意識のうちに、潜在意識の中にそのメッセージや広告などがインプットされているなんて怖い話です。

現在では映像作品でのサブリミナル的手法は禁止されています。

16.教師期待効果

教師の期待によって学習者の成績がアップすることを「教師期待効果」といいます。

別名「ピグマリオン効果」、「ローゼンタール効果」とも呼ばれています。

人間は期待された通りに成果を出す傾向がある、ということです。

相手の潜在能力を高めることができる

人は期待されていることで自分の潜在能力を高めることができます。

言葉以外でも、態度、表情、目線、声などで期待していることが感じられると、それを敏感に感じ取った生徒たちはその期待に応えようとするのです。

生徒たちの知能や学習の意欲、モチベーションの向上に教師の態度や期待が大きく影響することを考えると、相手の潜在能力を引き出し高めるのです。