シンメトリー、つまり左右が対象だと、人はそこに誠実感や信頼感、安心感、安定感といったものを感じるようです。
つまり、とても好印象ですよね。
それで、よく建物や装飾品、企業のロゴ、キャラクターなども、このシンメトリー効果が取り入れられています。
人間は、シンメトリーの人や物に対して愛着を抱きやすいということがわかっているからですね。
西洋の建築物などはシンメトリーなものが多く、ベルサイユ宮殿やルーブル美術館などは、完璧な対象を追求したような作りになっています。
インテリアでも、アシンメトリーを取り入れると、そこはすっきりとしてなんだか落ちつく、安心できる空間と感じることもできます。
逆に、左右府対象を指す「アシンメトリー」は、人に不安感や違和感を感じさせるようです。
相手に安心感を与えることができる
皆さんは普段の自分の立ち振る舞いにシンメトリーを意識していますか?
たぶん、意識している方は少ないでしょう。
逆に、アシンメトリーになっている自分を想像できますか?
例えば、足を組んでいる、頬杖をついている、首を傾けているなど・・・です。
このような姿勢は相手に緊張を感じさせてしまうものです。
この点、きちんとした左右対称の姿勢は、相手に誠実さを伝え、安心でき、美しい人という印象を与えます。
さらに表情。
片方の口角だけを上げて笑っている人の笑顔は、相手に不安感や違和感を与えます。
美しい笑顔とはいいがたいですよね。
さらに、眉毛が左右不対象なのも違和感を感じさせ、あまり良い印象を持てません。
それで、自分の姿勢、表情、メイクなどの癖で知らず知らずのうちにアシンメトリーになっているとしたらこれから改善したほうがいいでしょう。
シンメトリーな自分にすることによって、相手の心を安心させ、そして美しい人として好印象を持ってもらうことができるでしょう。
5.バーナム効果
「バーナム効果」とは、誰にでも当てはまることを個人にだけ当てはまるものとして捉えてしまう現象です。
簡単に言うと、本当はみんなが持ってるような性格的傾向などを、その人自身だけに当てはまるように感じせるテクニックです。
1948年に心理学者のフォアという人が実施した実験では、学生たちに性格についての心理検査を実施し、それぞれに診断結果としてこのようなことを提示しました。
例えば、「あんたは他人から好かれたいと思っており、それにも関わらず自己を批判する傾向を持っています」「あなたは使われず生かしきれていない才能を持っています」「正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがあります」というようなもの。
この結果について、学生たちはそれが自分に当てはまっているかを0~5段階で判断しました。
この時平均点は4.26。
そして面白いことにこの診断結果は、どの学生にも同じものを提示していたのです。
被験者は今回提示された分析は自分にだけ当てはまると思っていましたが、実はみんなに適合することだったんです。
相手信じ込ませることができる
このようなバーナム効果を応用すれば、だれでも占い師になれるという人もいます。
よく、占い師なんかが使う手ですが、「あなたはみんなの前では元気にふるまっているけど、大きな悩みを抱えている繊細な人ではないですか?」というようなことを言われると、「え!?どうしてわかったんですか??」となるわけです。
「あなたは時々孤独感を感じることがありますね?」
「楽しく過ごしているときも、時々虚しさを感じることがあるのではありませんか?」
なども、本当はみんなに当てはまることだけど、「あなた」という視点で言われることによって、相手が自分の本当の姿を知ってくれているということを信じちゃうわけです。
さらに、バーナム効果をうまく使って、相手に「自分を理解してくれる良い人!」と思わせることができます。
例えば、人は自分に対して積極的なことを言ってくれる人のことを好きになりますし、信じやすいです。
それで、「あなたは時々人のために自分の気持ちや利益を我慢するときがありますよね?」とか、「やたら純粋な部分がありますよね?大人だから割り切っているけど本当は傷ついているんじゃないですか?」というような曖昧かつ保守的で優しい言葉によって、相手に心を許すようになったりするわけです。
6.プラシーボ効果
「プラシーボ効果」とは、思い込みが身体に影響することです。