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心理学を学ぶべき16個の理由(続き4)

この「プラシーボ」はラテン語で「私は喜ばせる」という言葉だそうです。

よく、全く薬理効果のないただの乳糖などの塊を「○○に良く効く薬です」と言って患者さんに与えると、なぜか症状が和らぐということがあります。

薬理的にはなんも効果がないはずなのに、本当に痛みが取れたり、症状が改善されたりするのです。

これが、プラシーボ効果です。

プラシーボ効果の実験によると、被験者の約3分の1に効果が出ています。

逆に「これは副作用があります」ということを言われると、本当はそのような現象が起きる成分は含まれていないのに、実際に副作用が起きたりするような、マイナスに働く効果を「ノーシーボ効果」といいます。

プラシーボ効果はお薬だけに応用されているわけではありません。

「これはアルコールです」と言って出されると、ただのジュースでも酔った気分になれたり、「このお茶にはダイエット効果がある」と言われただけで、まったく普通のお茶を飲んでいるだけで体重が減ったり・・・思い込みの力というものがかなり強いことが分かっています。

それもすごいのが、プラシーボ効果は定着してしまえば、それが偽物だと教えられても効果は続くようです。

相手を思い込ませることができる

相手を思い込ませることができる、プラシーボ効果ですが、これを使って全く何の価値もない物品やサプリなどを「○○に絶大な効果!」として高級品として売っていることがあります。

本当は効果などが出るようなものではないのですが、思い込みの力によって実際に効果があると感じさせることができるのです。

いわゆる民間療法や健康食品の広告などで、「○○が治った」という実例もプラシーボ効果によるものなのかもしれません。

特に、不安や緊張に伴う痛みなどは効果が表れやすいみたいです。

7.ハードトゥゲット

「ハードトゥゲット」とは、「あなたは特別な存在」とか「あなただけには絶対に使ってほしい」というような、相手の自己重要感を刺激して、好意や信頼を獲得する方法です。

「ハードトゥゲット」という言葉自体には「入手困難なもの」という意味があります。

つまり、「これは入手困難なものなのですが、あなただけには特別に使ってほしい」というテクニックです。

このテクニックを使って多くのセールスが行われています。

「今回は特別に!」「あなただけに!」といった文言ってよく耳にしますよね?
人は、「あなただけには特別に」に弱いのです。

これはセールスだけでなく、人間関係においても、恋愛においても使われているテクニックです。

相手の信頼を得ることができる

人間は誰しも、特別扱いされることが好きだし、そうされると弱いという心理が応用されています。

そして、自分を特別扱いしてくれる相手に対しては好意や信頼を寄せるのです。

その原因としては、人の基本的欲望の一つである承認欲求が関係しています。

自分を認めてくれる人がほしい、誰かに褒められたい、という自然の欲求です。

それで、日常の中でこれを使うことによって相手に気持ちよくなってもらい、自分を信頼してもらうことができるのです。

例えば「今度の仕事のシフト、代わってくれませんか?こんなこと”○○さんにだけしか”頼めないんです!」という言い方。

シフトの交代なんて誰でも嫌なのですが、自分が特別に思われているということで相手に引き受けやすくさせるのです。

さらに、恋愛においてもかなり使えます。

「最近かなり忙しくて友だちと会う暇もないんだけど、今度一日だけお休みが取れそう。

その日に一緒に出かけない?」
このように言われると、自分だけ特別扱いされていることを感じますよね。

承認欲求が満たされ、相手に対しても心を許し、そして好意を感じるまでになったりします。

「あなただから」「あなただけには特別に・・・」というような言い方で、相手の自分への信頼を深めさせるのです。

8.ドアインザフェイス

「ドアインザフェイス」とは、最初に断られることを前提として大きな要求を仕掛け、そのうえで小さな要求をする、というテクニックです。

この場合、本当の目的は小さな要求を通すこと。

そのためにまずは大きな要求をして、それより小さい要求を受け入れやすくするのです。