21. 親を非常に尊敬している
父親を中心とした一家の秩序は儒教の根本です。
何しろ他にルールはありませんから、これだけはしっかり守ります。
また父親を中心とした家族の行事も欠かしません。
それと老人は社会全体で大切に扱います。
すでに生存競争を戦う相手ではなくなっているからでしょう。
市内バスの座席譲りでは日本の上をいっています。
22. ゴミを平気でその辺に捨てる
この点は社会正義を欠き、第三者の目を気にしないという中国人の面目躍如ともいえます。
筆者が中国で暮らしていたとき、市政府からゴミ分別用の小型ポリバケツが各戸に配布されました。
筆者の妻は「中国人がこんなもの守るものか!」と言い放ち、分別には使わず、日用品の保管など別の用途で使っていたものです。
どこにいても守るべきルールはあるはずだ、などという発想はどこにもありません。
23. 負けず嫌いである
中国人は負けず嫌いというより、人に弱みを見せないことを重視しています。
これは唯一の絆ともいえる一族の中においても当てはまります。
生まれついての本能のようなもので、不利な状態に追い込まれることを何よりも嫌います。
とにかく自らを大きく立派に見せ、与しやすい相手と見られないように工夫しているのです。
24. 何でも人のせいにする
自分の責任を認め、いさぎよく謝罪することはありません。
筆者は貿易の仕事で、中国人の担当者を何度も問い詰めたことがあります。
発注した商品の納期遅れや不良品に関するクレームです。
すると彼らは、必ず仕入先など外部へ責任転嫁します。
その言い訳は、理にかなっていないこともしばしばあります。
どうしても中国人は一方的に追い込まれることが我慢ならないようです。
筋は通っていなくても、最後には妥協して解決を図ろうとしてきます。
面子さえクリアすれば後の思考は柔軟です。
この点は安心のできるところです。
25. 情に厚く友達思い
中国人には、友人はたくさんいても、親友はごくわずかです。
中国で商売をしていたとき、業界の重鎮ともいえる中国人に聞いてみたことがあります。
「あなたはとても顔の広い人だが、本当に信頼できる友人は何人いますか?」それに対する答えは「3人」というものでした。
この3人とは一族同様強いの絆で結ばれているのでしょう。
しかしそれ以外の人たちは利用し、利用される関係です。
中国では第三者の好意に甘えることが絶対にできません。
人脈を誇っていても実は信頼できる人も少なく、大変に厳しい社会といえます。