朝青龍は17歳のとき来日し、四国の明徳義塾高校の相撲部に入っています。
17歳からの日本経験では、この辺りの機微は分からなかった、ということでしょうか。
まして大人の外国人にはわかりません。
なお朝青龍は今でも毎年同校へお米一俵を寄付しているそうです。
これは礼儀にかなった行為ですね。
2.挨拶を大切にする
挨拶は日本礼儀作法の基本です。
時候の挨拶、冠婚葬祭のそれぞれ、また宗派によっても違います。
正確にこなそうとすれば、インストラクターが必要になるでしょう。
しかし都会を中心に、気持ちが伝わればいいじゃないか、という風が広まり、やかましいる制約は解けてきつつあります。
嘆かわしいことなのか、喜ばしいことなのか、解釈は人それぞれでしょう。
ただし挨拶を大切にする風まで衰えているわけではないと思います。
挨拶を重要視する文化がある
日本における挨拶とは、私は周囲との調和を重視します、日本文化以外の異文化の人ではありません、との宣言のようです。
3.集団行動と秩序にこだわりがある
出る杭は打たれる、という言葉が生きているように、日本では突出した才能には警戒の目を向けます。
プロジェクトXのような大きな仕事の成果でも、すぐれたリーダーの業績というより、集団の共同作業の結果としたがる傾向があります。
本当に天才的な日本人は、日本の秩序を尊重する「いい人」として自分をぎりぎりまで押さえるか、海外に飛び出すか、の選択をやがて迫られることになります。
集団に馴染む文化がある
日本では自分のもっとも大切な所属集団を家族ではなく、会社や宗教団体などの他の組織に置いている人がいます。
これは家族・一族中心の他の世界の人々からすると、ちょっと考えられないことです。
そのため集団に肌が馴染む、馴染まないは人生の大事のようになっています。
組織への思い入れが少し強すぎるようなのです。
もっとドライに割り切ることも必要でしょう。
4.綺麗好きである
外国人家主が最も部屋を借りてほしいと願う外国人は、日本人で間違いありません。
日本人に貸せば、出ていくときは貸す前よりきれいにしてくれる、という伝説は十分生きています。
日本人奥さんの信用は絶大です。
また、韓国や中国のサウナでも日本人は大歓迎です。
シャワーを出しっぱなしにしたりせず、水の使用量が少ないからです。
消耗品の使用量も少なく、設備を汚すこともない。
じつにいいお客さんなのです。
日本人の綺麗好きは世界中に響き渡っています。
身の回りを整えることが当たり前の日本人
常識とは住む世界によってそれぞれ異なります。
その一例を紹介しましょう。
筆者は中国人の妻から日本の常識では考えられないことを、何回も言われています。
それは、毎日風呂に入るからフケが多い。
毎日風呂に入るから痛風になる。
毎日風呂へ入るから高血圧になる。