何か問題があると、毎日風呂に入るからいけない、と目の敵のように風呂に結びつけるのです。
高級な物件を除けば、中国人の一般家庭にバスタブはありません。
週に2~3度シャワーを浴びるくらいが一般的でしょう。
清潔感という感覚も、清潔に対する考え方もまったく違うのです。
5.時間や約束をきちんと守る
日本人のこの面でも際立った存在です。
口約束でもできるだけ守ろうと心がけます。
東南アジアは豊かなところです。
放っておいても作物が育つため、あまりシャカリキに仕事しなくてもすむ風土です。
その遺伝子の影響でしょうか、今でも時間通りに現れない人はたくさんいます。
カトリックの影響が強いところでも、すべては神の思し召し、あとは教会が何とかしてくれる、といった大ざっぱさを感じます。
契約や善悪などの観念にこだわりの強いのは、プロテスタントの影響が強い、アメリカ、イギリスと、ドイツなどの北欧諸国と日本くらいではないでしょうか。
外国には時間にルーズな国がある
外国の路線バスに時刻表はありません。
例えば中国上海の市内バスの場合、58号系統、運行時間6:00~22:00とあるだけです。
中長距離バスターミナルや鉄道駅には時刻表はあります。
小さな遅れはしばしばあります。
飛行機もしょっちゅう遅れます。
列車が3分や5分遅れただけでお詫びのアナウンスが入るのは日本だけです。
世界標準から見れば、日本の方がおかしいのかもしれません。
海外に行ったときは、時間のことでカリカリすることなく、もっと気楽に過ごしましょう。
6.仕事に熱心である
日本人は仕事を離れても魅力的といえるのでしょうか。
集団主義のイメージが強く、仕事に熱心なのか会社に熱心なのか、よくわからないところもあります。
ただし一旦作業が始まれば、その熱意や責任感は、文句のつけようはありません。
職人気質が勝り、逆に販売の足を引っ張ることも、頻繁に起こっています。
これは日本ならではの悩みです。
7.自己主張や自己表現が下手である
これは日本人の最大の欠点です。
欧米や中国では自己主張をたたかわせることで、人間関係を構築していきます。
意見を表明しないことには何も始まりません。
このとき相手の気持ちを汲みすぎたり、場の雰囲気を読む必要はありません。
相手に合わせようとすれば、主体性に欠ける弱い人間と見られてしまうでしょう。
欧米や中国では、子どものころからしっかりこの力を鍛えています。
Why? とBecauseという問いかけの連続で、子どもたちは大変ですが、自分の意見はしっかり表明できるようになります。
物静かに見られる
自己主張することが少ないため、日本人は外国では物静かに見られます。
ただしそれはけっして好印象をもたらしているわけではありません。
何を考えているかわからない不気味な存在、ひどいときには「変態」と見られてしまうことも多いのです。