それにより精神的な成熟が阻害されたのでは、と考えられます。
アダルトチルドレンとの違いとは?
アダルトチルドレンという概念もあります。
アダルトチルドレンとは一般に、親から虐待を受けた、アルコール依存症の親がいた、その他の家族問題を持っていた、などの家庭で育ち、その体験がトラウマとしてはっきり残っている人のことを指します。
そのトラウマがさまざまな症状を引き起こします。
研究も進んでいて、特に欧米では対処方法も蓄積されてきています。
はっきり親に問題があったというという点では似ています。
しかし、精神的に大人になっていない人とは限らない点は、大人になり切れないことがポイントのピーターパン症候群と異なっています。
ピーターパン症候群の22個の特徴
以下、精神的に大人になりきれないピーターパン症候群における特徴的な症状について、考察を加えていきましょう。
1. 喜怒哀楽の表現が稚拙
ピーターパン症候群の人は、喜怒哀楽の表現が稚拙です。
のびのびと育った子どもなら、本来感情表現に困ったり、他者から誤解され、妙な印象を持たれることはまずありません。
無邪気で子どもらしい感情表現は、大人たちを喜ばせます。
しかし思春期を過ぎ、大人の外見となってもそれが続くようでは、次第に不気味な印象へ変わっていきます。
彼はのびのびとした生育環境ではなかったのだ、と知られてしまいます。
そして周囲から敬遠されるようになれば、事態は悪化の一途をたどるようになります。
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2. すぐ諦めて「できない」と言う
ピーターパン症候群の人の多くは、小さいころは溌溂な男の子だったことが多いようです。
しかし思春期をうまく通過できず、ピーターパン症候群を発症するころには、押しなべて落ち着きがなく集中力を欠くようになります。
勉強や趣味で、真剣に取り組んだことはもはや過去の思い出です。
こうなると、たとえ自発的始めたことであっても、小さなつまずき一つでやめてしまいます。
課されたことならなおさらで、すぐに「できない」と言って諦めてしまいます。
粘り強いイメージとは無縁です。
3. 努力をしない
ピーターパン症候群の人は、何事も簡単に挫折して、恥じないのが普通です。
努力という息苦しい負荷をかけたことはほとんどありません。
自然に周囲には、努力しない人、力を出し切らない人、のイメージが定着し、ついて回ります。
一面では気分の切り替えが早い人とも言えます。
ですが、やがて失敗をおそれ、挫折すらしないように用心深くなります。
そのうちに他人から頼りにされることはなくなっていきます。
4. 仕事を長く続けることができない
ピーターパン症候群の人は、一般に仕事を長く続けることができません。