可愛らしいペットを飼うことは普段の生活に彩を与えるという意味でもとても良いことですよね。
子供の情操教育にもなりますし、大人でも癒しのためにペットを飼うと言う人は多いでしょう。
動物好きの人にとってペットと過ごす時間はかけがえのないものです。
子どものいない夫婦が子どもの代わりにペットを飼うということもあるかもしれません。
こうしてペットと一緒の日々を過ごすうちに、だんだんと家族という意識が芽生えてきます。
ペットを飼って長い人は、家族であるという意識が生まれてなくてはならないものになるでしょう。
まるで自分の子どものように思えてきますし、その絆揉んだんだと深いものになります。
ペットが一緒にいてくれるからこそ頑張れたということもあるのではないでしょうか。
そうして思い出も増えていくのです。
ですが、いつかはそのペットとも別れが訪れます。
そんなときに起こるのがペットロスでしょう。
ペットがかけ甲斐のないものであるからこそ、ペットロスが恐ろしいと考える人もいます。
それでは、このペットロスについて詳しく見てみることにしましょう。
ペットロスとは
そもそもペットロスというのはどのような状態のことを言うのでしょうか。
ペットロスとは、ペットをなくしたショックから立ち直れない状態にあることを言います。
ペットがなくなってしまって心がショックを受けたまま立ち直ることができない状態にあることです。
心の一部にぽっかりと穴が開いたようになってしまい、その穴を埋めることができないのです。
ペットを家族だと思う傾向にあった人は特にそうでしょう。
自分の親しい家族が死んでしまったの同じですから、それは心の穴をなかなか埋められなくても仕方ありません。
舞して、家族とは異なって、一緒に過ごした時間が短いペットもいるのです。
生まれたときから知っているペットがなくなってしまったときのショックは、まるで子供を亡くした時の食のようだと言う人もいます。
これはここ最近の傾向であるようですね。
昔はそれほどペットロスという言葉はありませんでした。
親しい人間の死を聞いたときにショックを受けるのと同じように、最近ではペットの死にショックを受けて立ち直れない人がたくさんいるのです。
増加傾向にあるペットロス
ペットロスは近年では増加する傾向にあります。
それは、ペットを飼う人の人数が増えてきたからということもありますし、ペットサービスが豊かになってきたからということもあるでしょう。
ペットに対する意識も変わってきており、ペットをただの動物ではなく、自分の心を癒してくれる大切な家族の一員だとして大事に扱う人が増えてきたのです。
そうした意識の変化がペットロスを引き起こすことになります。
ひどいペットロスでは心身に影響が出てしまうこともありますし、うつ病状態になってしまうこともあります。
増加傾向にあるペットロスはペットへの意識の変化も反映していますが、看過できない問題にもなってきていると言えるかもしれませんね。
ペットロスを乗り越えるためにやりたい10個のこと
一度ペットロスになってしまうと、まるでうつ状態になってしまう人もいるようですね。
長い動物であれば十数年一緒にいた相手が急にいなくなってしまうのですから、人間の死と同様に喪失感に耐えられなくなってしまうこともあります。
ですが、ペットの死もどこかで乗り越えなければいけません。
ペットロスを味わうのは誰にでも起こることですが、いつかはそれを乗り越えて前を見なければいけないのです。
それでは、ペットロスを乗り越えるためにはいったいどのようなことをすれば良いのでしょうか。
ペットロスの真っただ中にいるときには乗り越えられるとも思わないペットロスを乗り越えるための10個のコツをご紹介します。
1.自分の感情に素直になろう
ペットロスになっている人は、それを自覚したくないと思う傾向にあります。
ペットの死を看取った後に、悲しんでいる自分を自覚したくないのです。
例えば、長いことペットの介護をしていた人は「これで大変な思いをしなくて良くなる」「あの子も楽になれただろう」というように考えるものです。
ですが、そうした発想の転換をするのはとても大変なものです。
自分の感情に背を向けて明るく振舞っていると、それは空元気ですよね。
沢山のエネルギーを使うはずです。
ペットロスになってしまっているときには、まずは自分の状態を味隠して感情に素直になることにしましょう。
きちんと自分の感情と向き合うだけで、だいぶ気持ちが楽になるのではないでしょうか。
無理をすることはない
ペットが死んだ直後には無理をして自分の気持ちを隠してしまうことがあります。
ですが、無理をする必要はありません。
ペットではあっても家族の一員出会ったことには違いないのです。
家族の一員が亡くなったときには思いきり悲しんで泣きますよね。
ペットでもそれは同じことです。
悲しいと思ったときに無理に明るいことを考える必要はなく、ただ、無理をせずに泣いてしまえば良いのです。
自分が無理をしていることに気づいたら、気付いたときからで良いので、自分の感情を素直に吐き出してみましょう。
2.体を休める
ペットロスになってしまっているときには、すぐに休みを取った方が良いでしょう。
何も手につかないような状態なのに、何かをしようとしていると空回りして余計に気持ちが焦ってしまいます。
気持ちが落ち着かない状態なら、まずは身体を落ち着かせてあげることが大切です。
会社を休むのは難しいかもしれませんが、ペットロスという言葉は出さずに、体調不良であると告げて一日くらいは休んでも良いのではないでしょうか。
休んで思いきり身体を休めてあげることで、心はともかく身体はリラックスできます。
そうして身体が休まれば、心もだんだんと落ち着いて来るのではないでしょうか。
まずは取り敢えず、身体を休めて思いきり寝ることも大切です。
心身共に疲れている体を労ってあげよう、睡眠や食事も出来るだけしておこう
ペットをなくした直後は自分が思っているよりも疲れているものです。
ペットの死は、人間の死と違って社会的な生活を停止する理由にはなりません。
つまり、普段の生活を送りながらも、ペットの死を看取って、さらにペットのお葬式まで行ってあげなければいけないのです。
それは肉体的にも突かれていますし、心も疲れ切ってしまっている状態です。
ペットロスになってしまっているときには、ただ心が悲しんでいるだけではないのです。
体と心が物理的に疲れてしまっている状態なのです。
そんなときには睡眠も食事も疎かになってしまっているかもしれません。
自覚がなくても突かれているものだと考えて、ペットロスを自覚した後には、まずはしっかりと身体に休みをあげることにしてください。
3.ペットとの思い出を振り返ろう
ペットとの思い出を振り返るのは辛いと思っている方もいるでしょう。
まるで死んだペットとの思い出に浸って元に戻れなくなってしまうようで怖いと思ってしまうからです。
ですが、そういう時にこそ思い出を振り返ってみましょう。
ペットとの楽しかった思い出を思い出すことで、ペットが死んだという自覚を持つことができます。
そしてそれは、どこかストンと胸の奥におさまるものではないでしょうか。
考えないようにしていると、いつまでも胸のあたりにモヤモヤしていることになります。
きちんと向き合ってしまえばストンとどこかにきちんと落ちて収まるのではないでしょうか。
遊んだおもちゃや使っていた物を整理しながら、少しずつでも現実と向き合おう
思い出を振り返っているときには、遊んだおもちゃ屋浸かっていたものを整理すると良いでしょう。
これは辛い作業ですよね。
ですが、そうしてきちんと思い出と向き合うことで気持ちの整理を付けることができます。
ペットが死んだという現実を受け入れるのです。
ペットロスになっている人の中には、あまり現実を受け入れられないと言う人もいますが、これではペットロスは収まりません。
しっかりと現実を見るようにしてください。
4.ペットの遺品を身につけておこう
どうしても寂しいという方は、ペットの遺品を身につけておくと良いでしょう。
最近では、ペットの遺品を身に着けていることができるようになっています。
例えばペットの毛をペンダントトップに入れている人もいるようですね。
ペットの爪や髪をぬいぐるみの中に入れている人もいるようです。
ペットがいなくなってしまっても、何か姿を変えている形で一緒にいるのだと考えれば、だいぶ楽になるでしょう。
ペットの毛を残しておくことはそれほどおかしなことではありませんから、人間の遺髪と同じようなものだと考えて、仮装にしてしまう前に切り取っておくと良いのではないでしょうか。
こうした方法でペットの遺品を身につけておくことで、気持ちがだいぶ落ち着くと言う人もいるようです。
共にいることを感じて生活していこう
ペットがいなくなってしまったということは、もう一緒にいられないということです。
これは悲しいですが現実的に受け入れなくてはいけません。
ですが、気持ちの上だけでも一緒にいることができる方法として、遺品を身に着けておくのです。
亡くなったペットが一緒にいて守ってくれていると考えると、普段の生活にも安心感が生まれますし、少し悲しみが安らぐのではないでしょうか。
ペットが亡くなった直後には動揺して何も考えられないかもしれませんが、なくなる前からこうしたものを用意しておくと忘れずに済むでしょう。
5.お葬式を行ったり、お墓を建ててお参りをしよう
今では、ペットのお葬式を行うこともできますし、お墓を建てることもできます。
ペット用の墓地もありますよね。
家族の一員として扱っていたのなら、しっかりとお墓を建ててあげたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ペットが亡くなったのなら、お墓を立ててそれで気持ちに区切りをつけるようにしましょう。
お葬式などにあまり意味を見いだせないという方もいるかもしれませんが、気持ちの区切りをつけるという意味ではお葬式は大事な儀式なのです。
いつでもそばにいれるように定期的に行ってあげよう
ペットがなくなってしばらくは寂しくて仕方ないということもあるかもしれません。
ですが、定期的にお墓参りに行ってあげればペットが寂しがっていると思うこともありませんし、自分の気持ちも同じでしょう。
人間の死も、そうして乗り越える人がたくさんいます。
ペットの死も同じように扱ってあげれば、どこかで気持ちに区切りがついてペットロスを乗り越えることができるのではないでしょうか。
6.同じ境遇の方や、乗り越えた方と交流しよう
ペットロスで苦しんでいる方は、同じ境遇の方と話をしてみると良いかもしれません。
ペットが亡くなったということを受け入れていたとしても、それでペットロスが収まるわけではありません。
ペットがいなくなったということは分かっていても、気持ちが晴れなかったり、ふとした瞬間に涙が出てきたり、体調を崩してしまったりということがあるでしょう。
そうした気持ちを分かってくれるのは、同じ境遇の人や乗り換えた人たちです。
こうした人々との交流を持つことが、ペットロスを乗り越えるためには大切です。
ペットロスの人々の交流の場はインターネットで探すとたくさん出てきます。
これらのサイトを利用すると良いでしょう。
お互いに気持ちが理解出来る前向きになれる
ペットロスの人々と交流することの良い点は、お互いに気持ちが理解できるというところでしょう。
ペットロスの辛いところは、あまり人から理解されないというところです。
所詮ペットと思われてしまうことが多いからです。
同じペットを飼っている人と話しても、相手の飼っているペットがまだ生きている状態なら、本心から理解してくれているわけではないと思ってしまうのです。
そんな思いをするくらいなら、同じ気持ちでいる人と話をしてみると良いでしょう。
お互いに気持ちが理解できて、辛い気持ちを吐き出すことができれば、どこかですっきりして前向きになれるはずです。
7.悲しみ、疲れることで、生前のペットも悲しんでいるかもしれない
死んだペットのために、という気持ちはなかなか持つことができないかもしれません。
ですが、飼い主のことを大好きだったペットが、具合を悪くしているペットを見たら悲しむのではないでしょうか。
ペットが生きていたころに、自分が具合を悪くしていたらペットがどのような行動をとったのかを思い出してみましょう。
心配そうにしている目を思い出すと、死んでしまった今のペットも同じ目をしているのかもしれないと思うようになるのではないでしょうか。
ペットのためにも前向きになれるよう努力しよう
ペットロスになっている人でも、自分の亡くなったペットを悲しませるのは嫌でしょう。
ペットが悲しんでしまうくらいだったら前向きになろうと思うこともできるのではないでしょうか。
自分のために鬱になってしまったり、自分のために体調を崩して疲れている様子の飼い主を見るのは、ペットにとっても楽しいことではないでしょう。
悲しんでくれないのも悲しいですが、悲しみすぎて飼い主が壊れてしまうことを望んでいるペットはいないはずです。
ペットのためを思うと、きちんと前を向いて生きていこうと思えなければいけません。
8.他人の目を気にしない
ペットロスという現象を誰もが理解できるわけではありません。
残念ながら、ペットを飼ったことがない人にペットロスを理解することはできないでしょう。
たかがペットという意識が消えないのは、ペットを飼ったことがない人位は仕方ないことなのです。
ですが、そういった人々の前で、何でもないという様子を装って見せていると、心が苦しく名手来てしまうのではないでしょうか。
他人の目を気にしてペットの死を悲しんでいないように見せるのは、ペットに対する裏切りのような気持ちになってしまうのではないでしょうか。
時には、人の目を気にせずにペットロスになってしまっても構わないのです。
悲しんでしまうことが悪いことではありません。
他人の目を気にしすぎて気持ちを押し殺していると、発散できない気持ちが自分の中で膨らんでしまうので、ペットロスの症状がひどくなってしまいます。
自分の気持ちを無理に知ってもらう必要は無い
大切なものをなくした悲しみというのは、誰かほかの人に理解できるものではありません。
自分の気持ちを無理に理解してもらう必要はないのではないでしょうか。
同じ立場にいる人でもなければ、自分の気持ちを完全に理解してもらうことはできません。
分かってもらえない人に分かってもらうのはとてもエネルギーのいる作業ですから、ペットロスで疲れているときにするものではありません。
自分の気持ちを無理に知ってもらう必要はありませんが、自分の悲しい気持ちを否定する必要はないのです。
他人の目を気にして自分の気持ちを押し殺している必要もないですし、他人に無理に理解してもらう必要もないのです。
9.手紙を書いてみる
亡くなったペットに手紙を書いてみると言うのも一つの方法ですね。
ペットは文字を読むことはできませんが、気持ちを伝えることはできるでしょう。
死んでしまったのですから、文字にした言葉も伝わると考えて、手紙を書いてみると良いかもしれません。
ペットにどんな気持ちを伝えたいのか、何を言ったらよいのかを考えて書いてみてください。
ペットロスで辛い時には、気持ちが自分の中にあふれてしまっている状態です。
その溢れてしまっている気持ちを少しでも発散することができるのが良いポイントなのです。
亡くなったペット宛てに気持ちを打ち明けよう
亡くなったペットに気持ちを打ち明けることができれば、何かを後悔していたとしても、そんな自分を許してくれるのではないかと思えるのではないでしょうか。
伝えたかった気持ちをきちんと伝えてしまえば、気持ちが少しすっきりするのではないでしょうか。
書いた手紙をどうしてよいのか分からない時には、ペットに気持ちを伝えるための掲示板などもあります。
そうしたところを利用してみても良いでしょう。
書くという行為は自分の気持ちを整理するために仕える方法です。
ペットに対する気持ちを少しでも外に出してあげることで、きちんと前を向くことができるのではないでしょうか。
辛いと思ったときには、なくなったペット宛にまた手紙を書いても良いのです。
何度かいても構いません。
10.少し落ち着いたら、外にでかけよう
気持ちが少し落ち着いてきたと思ったら、外に出かけてみましょう。
辛い時には家の中にこもりがちですが、外の空気を吸うことで少し気持ちが穏やかになるのではないでしょうか。
お散歩した思い出がある方は、そこを歩いてみても良いかもしれませんし、天気の良い日に散歩をしながらペットのことをも追い出しても構いません。
少しでも自分の元の生活に戻れるように、外に出て空気を吸って買い物をしてみてください。
ペットがいなくても大丈夫と思えるようになるまでには時間がかかりますが、少しでもペットのいない生活に慣れることも大切なのです。
新しい命を授かった仔を生まれ変わりのように思えるかも
ペットが亡くなった直後には、新しい子を迎えようという気分にはならないでしょう。
変わりはいないと思ってしまうからです。
ですが、ペットロスを乗り越えてからしばらくして新しい出会いがあるかもしれません。
思わず似ている子を生まれ変わりのように思えて飼ってしまうと言う人もたくさんいます。
必ずしも新しい子を迎える必要はありませんが、運命的な出会いがあることもあるのです。
そうした場合には、運命に逆らう必要もありません。
死んだ子が新しい子に引き合わせてくれたと考えてみても良いかもしれませんね。
何もなくてもペットショップに行くのも良いかもしれませんね。
ペットとの思い出を振り返ることもできますし、動物の可愛い様子を見ていると癒されるはずです。
ペットロスになるほどペットが好きな方は動物が好きなはずですから、きっと可愛らしい動物の様子には癒されるでしょう。
新しい子を無理に見つける必要はありませんが、何か出会いがあってもおかしくありませんよね。
ペットロスを防ぐ方法とは
そもそも、ペットロスに掛かってしまうのは嫌ですよね。
ですが、だからと言って、家族の一員になったペットとの日々を疎かにはしたくないでしょう。
それでは、ペットロスを防ぐために、ペットが生きている間にできることはあるのでしょうか。
ペットロスにならずにすぐに前を向いて歩むためにできることをいくつかご紹介します。
ほとんどのペットは自分よりも寿命が短い
ペットロスを防ぐために覚えておかなければいけないのは、ほとんどのペットが自分よりもずっと寿命が短いということです。
人間より寿命が長い動物をペットにできる人はほとんどいません。
大抵の人が飼うのは小動物から中くらいの大きさの動物であり、彼らは長くて20年程の寿命であることがほとんどです。
つまり、飼い始めるということは、いつかはお別れをすることになるということです。
ペットを家族の一員にすることは今では当たり前のようになっているかもしれませんが、一生を共にすることはできないものだと考えましょう。
その覚悟がなければ飼ってはいけません。
その覚悟をしていてもなお、ペットロスというものになる人もいますから、覚悟があってもペットロスにならないというわけではありませんが、甘い覚悟で飼っていると、お別れの時に心に受けるショックが大きくなりすぎてしまいます。
ペットの寿命は短いもので、いつかは看取らなければいけない時が来る、その覚悟を持ってペットと一緒に過ごすようにしてくださいね。
ペットと過ごせる1日、1日を大切に過ごす
ペットと過ごせる一日はとても大切な時間です。
長くて20年ほどしかない寿命なのですから、その一日は人間の一日よりもずっと大切な時間かもしれないと考えておきましょう。
死んでしまってから何もしてあげられていないと後悔するのが嫌ならば、ペットを大事にしてあげてください。
家族の一員に迎えたからと言って杜撰に扱ってはいけません。
忙しいからと言って放ったらかしになっているのなら、その分だけ暇なときにはかまってあげるなど
大切な時間を過ごすようにしてください。
ペットロスの原因はペットの死が勿論直接的なものではありますが、ペットに何もしてあげられなかった後悔というのも多分に含まれているでしょう。
いつペットを看取ることになっても公開をしないような生き方をさせてあげることが大切です。
「この子がいなくなって寂しいけれど、できる限りのことはやってあげられた」という意識を持てるように、ペットとの時間を大事にするようにしてください。
感情移入しすぎない
シビアな話ではありますが、ペットに感情移入しすぎないというのも大事です。
ペットに感情移入していると、その死を悼む気持ちが強くなりすぎます。
確かに、死を悼むことは大切でしょう。
死を受け入れられないのは誰もが同じ条件です。
ですが、必要以上にペットに感情移入していると、その死があまりに大きすぎるものになるのです。
感情をペットに寄せることは大切です。
飼い主の感情が自分にあると感じるとペットも幸せにいられるでしょう。
ですが、だからと言って感情を移入する必要はありません。
自分は自分、ペットはペットという自立した気持ちを持っていることも大切です。
ペット中心で世界が回ってはいけない
ペットが大好きな人の中には、ペット中心に世界が回っている人がいます。
家の中で一番偉いのはペットであり、ペットのために生きていると考えている人々です。
ペットのためなら何でもできますし、ペット中心に動いているので、その中心がなくなってしまってはどうしようもないという状態に陥るのです。
ですが、それは何かおかしいですよね。
ペットは確かに家族の一員かもしれませんが、人間と同じではありません。
ペット様という状態になってしまってはいけないのです。
従者が主人をなくすと何もかもなくしてしまうのと同じように、ペットの召使のような生活を送ってはいけません。
あくまで寄り添っている家族の一員でいましょう。
ペットがいなければ何もできない状態になっているのは、ペットに対する一種の依存であり、それは愛ではありません。
ペット仲間を増やす
ペット仲間を増やすというのも良いかもしれませんね。
同じ動物を飼っている仲間を作ることで、どのように生活していれば健全にペットとの生活を送ることができるのか分かるでしょう。
特に、ベテランのペット仲間を作ることができれば、困ったときにでも頼りになります。
ペットの話をすることもできますし、たくさんの交流をすることができるでしょう。
そうした仲間からの情報を活かしてペットの老後をみとって上げれば、老後に何もできなかったと思うこともありません。
相談事などを理解しやすい
ペット仲間は病院の先生とは違いますよね。
ですが、飼い主という同じ立場だからこそ分かってくれる問題もあるはずです。
相談事などを理解してくれるのは、同じ飼い主だからなのです。
ペットロスという問題に立ち向かうのは、病院の先生ではなくて飼い主です。
動物病院の先生に行っても分かってもらえなかった問題が、ペット仲間に相談してみれば分かってくれるかもしれません。
ベテランの方がペットロスをどう防いだかという話などを聞くことができれば、自分の時に備えることができますよね。
しっかりとペットの老後や市のことについて、向き合って考えることが大切なのです。
ペット仲間を増やしておくことは、そうしたシリアスながら、とても大切な問題に向き合うきっかけとなりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
ペットは近年ではとても大切なものとして扱われるようになっています。
飼い主とのきずなも深いものになってきていますので、その絆が急に失われてしまうと、人の死と同様に人はショックを受けるでしょう。
たかが動物と他人は言うかもしれませんが、家族の一員の死をそう簡単に受け入れられる人はいません。
ですが、ペットロスもいつかは乗り越えなければいけないものです。
さらに言うのなら、ペットロスにならずにペットを送ってあげることができた方が良いのです。
ペットの死を悲しまない人はいませんが、ペットロスの状態ではなくなったペットも心配してしまうでしょう。
ペットロスになってうつ状態になってしまっていると、ペット一緒にいた楽しい時間が自分を苦しめるもののようになってしまいます。
ペットとの楽しかった時間を、楽しい思い出のまま自分の胸の中に生き続けさせるためにも、ペットロスからは少しでも早い回復をできるように努力してみましょう。
ペットがなくなったからといて笑ってはいけないというわけではありません。
悲しみを乗り越えるすべを見つけて、前を向いて生きていきましょう。