最近、「ひよる」という若者言葉がネットなどでよく使われるようになりました。
その言葉を知らない人にとっては全く意味不明な言葉だと思います。
今回はこの「ひよる」の意味や語源、使い方を解説していきます。
ひよるって聞いたことありますか?
そもそもひよるという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
一般的に若者同士の会話や、ネットでのコメントやチャットなどで多く使われる言葉です。
それらの世界に縁がないと中々聞いたりする場面はないと思いますが、すでに多くの人が使っている言葉でもあるのです。
漢字であればある程度意味を憶測することは出来ますが、このひらがな3文字だけでは中々意味を予測することは難しいでしょう。
ひよるという言葉を聞いたことがない人にとって、ひよるとは未知の言葉なのです。
「ひよる」について教えて!
それではひよるという言葉の意味や語源についてお伝えしていきます。
一般的な意味
「ひよる」という言葉の一般的な意味は、「怖気づく、ひるむ、やる気がなくなる」などの意味として若者の間で使われています。
若者風に言えば、「ビビる」という言葉に近い使い方になります。
また、強い相手に対して自分の意思を合わせてしまう、言わるゆる長いものに巻かれろ主義的な意味合いで使われる場合もあります。
実はこちらの使い方の方が意味としては正しく、語源に忠実な使い方になるのです。
語源
「ひよる」の語源は「日和見主義」の「日和見」から来ているといわれています。
日和元とは、自分で物事を決めずに状況から自分に有利な方につく考え方のことです。
そのような人物のことを日和見主義者といいますし、腸内菌にも日和見菌と呼ばれる菌が存在します。
腸内には善玉菌という身体に良い菌と、悪玉菌という身体に悪い菌が存在していますが、日和見菌とは、腸内で善玉菌が強くなると善玉菌の味方をし、悪玉菌が強くなると悪玉菌の味方をする菌のことです。
正に日和見主義的な菌ですね。
ひよるという言葉の語源にはこのような意味があるのです。
ひよるは「日和る」と書く
ひよるの語源は日和見ですので、ひよるを漢字で書くと、日和るとなります。
このように漢字で書くと、本来の意味である相手に合わせて自分の意思を変えるという意味合いがイメージしやすくなります。
一見意味不明な若者言葉も、語源を調べ、漢字をあてがえばその意味が分かって来ます。
日本語としては同じ仲間なので調べることで理解出来るのです。
しかし、ひよるのように、語源から少しずれた意味で使われる言葉も多く、その場合はその言葉としての使い方を調べる必要があります。
現代人のひよる
実は数十年前にもひよるという言葉が使われていたことがあります。
その頃は語源である日和見に近い意味で使われていたようです。
しかし現代人のひよるは、お伝えしたように怖気づくやひるむ等の意味で使われることが多くなっています。
そのため言葉自体が意味するところが変わってきているのです。
例えば「私」という一人称を江戸時代の侍たちは「拙者」という言葉を使っていました。
同じようにひよるも時代と共に意味が変わってきたのです。
この記事では主に現代人の使うひよるについて説明しています。
ひよった・ピヨる
ひよるから変化した言葉にひよった、ピヨるという言葉もあります。