相手が全く分かっていない様子なのに、自己満足で感謝を伝えても意味がありません。
自分の表情だけではなく、相手の様子もきちんと見ておけば、気持ちがすれ違ってしまうというようなこともないでしょう。
相手に伝わっていない様子なら言葉を足す、相手の気持ちを聞くなどのことをしても良いかもしれません。
4. 感謝の気持ちをきちんと伝えられる人の特徴
感謝の気持ちを伝えるのは難しいことであると説明しました。
面と向かって知っている人に対してかしこまって伝えるのは、そう簡単にできることではありません。
相手に対しては気恥ずかしさが生まれますし、「今さら何を」「よく知っている間柄なのにどうしてこんな風に」と思われるのではないか、と考えると、なかなか感謝の気持ちを伝えるというのは実行できないのではないでしょうか。
やってみたいとは思うかもしれませんが、それを実際に面と向かって準備しようとできるかどうかは別の話ですよね。
ですが、そういった「感謝の言葉を伝える」儀式をしっかりとできる人が中に入るのです。
誰もが伝えたいと思っていてもなかなかできないことである「感謝を伝える」という行為は、以下に挙げるような人ならきちんと伝えることができます。
自分の周囲に以下のような人を見つけることができたら、感謝の気持ちを伝えるようなことをしているか聞いてみてください。
もし、相手が実行したことがあるようなら、アドバイスをくれるかもしれません。
人の優しさをきちんと理解できる人
人の優しさをきちんと理解できる人は、感謝の気持ちを伝えることに躊躇いがないでしょう。
感謝の気持ちを伝えるためには、まずは感謝の気持ちを持たなければいけません。
人は、相手の優しに気づいたときに感謝の気持ちを持ちます。
人の優しさに気づくことができる人は、心の中にたくさんの感謝が溢れているでしょう。
相手がどんな気持ちで優しさを見せてくれたのかを考えることができれば、感謝の気持ちを伝えずにはいられないのではないでしょうか。
良く気づいてくれるな、という人は、自分が優しい行為をできるだけではなく、周囲の人が自分に見せてくれる優しさに感謝をしなければいけないことにも気づいています。
その人自身が優しいからこそ、相手の優しさに気づいて、それを理解して感謝することができるのかもしれませんね。
人にも親切に出来る人
人に親切にできる人は、その人自身が誰かに感謝をすることを嫌がりません。
なぜなら、自分が人に感謝されることが多いからです。
人に親切にすることができる人は、感謝されることの嬉しさを知っています。
逆に、親切にした行為を感謝されなかったときの悲しさも知っているでしょう。
だからこそ、相手が親切にしてくれた時に、どんなことをすれば嬉しいと思ってもらえるのか、どんなことを言えば相手の親切に報いることができるのかが分かるのです。
相手に感謝を伝えるに躊躇いがない人は、自分自身が感謝されることが多いのではないでしょうか。
また、感謝されないことの辛さや、感謝をきちんと伝えてくれる人への好意を理解しているのです。
逆に、全く感謝されないことの悲しさや、感謝されることの嬉しさを知らない人は、他の人から感謝されるというような喜びを知らない人なのかもしれません。
プライドが高くない人
面と向かって感謝を伝えることができる人は、プライドが高くない人なのではないでしょうか。
感謝しているということの意味を考えてみることにしましょう。
感謝というのは、相手に対しての借りがあることを意味しています。
相手が自分に何かしてくれたという負い目に似た気持ちがあることを示しています。
感謝の気持ちを伝えるということは、相手が自分にしてくれた親切を認めるということであり、それによって自分が助けられたということを認めるということです。
ですが、これはプライドが高い人には難しいでしょう。
相手に何かしてもらったということを認めるのが嫌なのに、感謝の気持ちを伝えることなどできるはずがありません。
面と向かって感謝の気持ちを伝えるなどという行為は、自分のプライドが傷つくと考えてしまうのでしょう。
何となく損臭い考え方をしているように思えますが、プライドの高さを守るためには仕方ありません。