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生え抜きとはどういう意味?よくある...(続き6)

ですが、そのキャパシティを越えた業務を行うことはほとんどありません。

そのため、少しキャパを越えるような仕事が来たときにはパニックに陥ってしまいます。

そして、さらに言えば、そのキャパがとても狭いのが生え抜き社員の特徴です。

外の波にもまれてきた転職組はある程度のキャパの広さを持っているかもしれませんが、ずっとぬるま湯の中で生え抜きの社員をやっていた人は、自分が持っているキャパが小さいので、緊急時に仕えない人間になってしまうこともあるのです。

5. あまり向上心が無い

生え抜きの社員は、あまり向上心がないような人も多いようです。

確かに、年功序列の世界の中にいれば、そこに長くいるだけで給料ががっていきますし、順当に出世することができます。

特に何かを自分の力で手に入れる必要はないのです。

純粋な成績主義をとっている会社なら良いのかもしれませんが、年功序列制度の中でゆったりしていれば良いという会社なら、向上心を持つだけ疲れるだけですよね。

生え抜き社員はそのことをよく分かっているので、向上心を持とうとしません。

向上心を持って他の人に目を付けられるぐらいなら、軒並み、みんな揃って一歩上に上がる方が良いと思っています。

そもそも、向上心がある方なら成績主義の会社に行くでしょうし、転職して条件の良いところに就職し直しているに違いありません。

6. 転職組の社員と仲が悪い

生え抜き社員は、自分の会社に誇りを持っていますし、ずっと長く継続して努めているということ自体が誇らしいと思っています。

また、とても保守的な考え方をしている人が多いといわれています。

一つの会社にずっと勤めているので、その会社のやり方に染まってしまっているのです。

一方で、転職組の社員は会社に新しい風を吹かせる存在です。

転職組にとっては、色々な会社のやり方を知っているので、少しでも革新的で良いやり方をしようとするでしょう。

保守的で、同じやり方にこだわっている生え抜き社員のことを、頭が固いと思っているかもしれません。

生え抜き社員の中でも自分のやり方にこだわることなく、新しいやり方を受け入れられる人なら良いのかもしれませんが、大抵は転職組と対立してしまうことになります。

転職組は途中から入っているから、この会社のやり方を分かっていない、この会社のやり方に誇りを持っていないという考え方になってしまうのです。

こうした立場からの溝を埋めなければいけない上司は大変ですね。

7. 成果主義に馴染めない

生え抜き社員は、どちらかというと古い日本の体制を体現したかのような人間であるといえます。

つまり、ずっと長く勤めていることが良いことであるので、仕事の成果に関わらずに年功序列制になるべきだと思っています。

確かに、生え抜き社員の人は、年功序列で過ごしていた方が自分が有利になるはずだからです。

ですが、最近では成果主義という言葉もささやかれるようになってきました。

外国と同じように、本当に仕事ができる人が偉いのであって、年を取っていること、勤めている年数が長いことが良いわけではないという考え方は、生え抜き社員には受け入れがたいものでしょう。

最も、自分が長く勤めていることで手に入れられると思っていたメリットを否定されているのですから、確かに受け入れがたいのもよく分かりますね。

8. 転職組を見下しがち

生え抜き社員の悪い点としては、転職組を見下すような言動をしてしまうということではないでしょうか。

日本の社会においては、生え抜き社員であるというのは一種の誇りです。

転職はその会社に不満を持っているとき、リストラされたときなどにするものであり、自らのスキルアップのために転職する人は少ないですよね。

そのため、生え抜きではなくなった社員、中途から来ている社員のことは「能力が足りなくて前の会社に勤め続けられなかった」「前の会社がつぶれてしまったから中途で来ることになったのだ」という意識を持ってしまいます。

実際には転職をすることでスキルアップしている人もいますし、転職が全く悪いことではありません。