体を動かすのが好きという人は何か新しいスポーツを始めてみてもいいかもしれませんし、インドアな人は前向きになれるような映画を見たり音楽を聴くのも効果的です。
憂鬱なことがどうしても多くなりがちな社会生活の中で、「でも次に自由な時間ができたときにはあれをしたいしここを乗り越えよう」と考えられる何かがあるのとないのでは大きく違います。
打ち込める趣味があると、今まで心の中を占めていた苦手な人についてのスペースがなくなりはしないものの少し狭くなります。
ストレスを解消しリフレッシュできる趣味を探してみてください。
共通の友人をつくらない
共通の友達がいると距離をおきにくくなりますし、プライベートでも関わらなければいけないことになり非常に疲れます。
またどうしても友人というものは似たもの同士が集まりやすいため、そのグループがまるまる苦手なタイプということもあり得ます。
万が一そんな人たちと共に休みを過ごすような羽目になったら考えただけで地獄ですね。
もし友達に紹介されたりした人が苦手なタイプだった…という場合は仕方ありませんが、なるべく共通の友人はつくらないようにしましょう。
むしろたくさん話してみる
ここに来ての逆転の発想です。
私の知り合いにムカデが大嫌いな人がいます。
彼女はムカデがあまりに嫌いなため、生態を知れば嫌いでなくなるのではないかと思いムカデについて調べまくったことがあるそうです。
いきなり何の話かとお思いでしょうか。
この方法もそういうことではないのかと思うのです。
苦手な人の苦手な部分……例えば何をするにも遅い、おしゃべりが過ぎる、話し方がきついなど人の数だけあるとは思いますが、それがどうしてなのか話していくうちに分かるかもしれません。
上記の三つなら、あらゆる可能性を考えすぎて結果遅くなるから、緊張すると喋りすぎてしまう、出身地方の訛りできつく聞こえるからなど。
そしてその理由が納得できるものであるなら、「あの人、苦手」という気持ちも薄れていくのではないでしょうか。
そして後あとイライラさせられるようなシーンがあったとしても、「ああ…今考えてるんだな」「今日はまた一段と緊張してるみたい」など冷静な目で見られるようになります。
よくわからないものに対して不信感やいらだちを抱くのは人間として自然なことなので、「◯◯さんの研究」を始めるつもりで、その人の好きな事や性格についてたくさん話してみれば印象も変わるかもしれません。
ちなみにムカデのことを調べた彼女は、ムカデがあまり頭がよくなく生命力だけは強いことを知りますます嫌いになったそうです。
そういうこともあります。
意外と仲良くなれることも?
彼女は失敗に終わりましたが、人間が相手だと意外と仲良くなれることもあります。
昔から好きと嫌いは紙一重、とよく言いますよね。
苦手だなあと気づけばその人のことを考えてしまっているということは、その人のことを意識しているということです。
そして話してみたら案外共通点が見つかったりいいところも見えて来たりして、気が付けば好きなところが苦手なところを打ち消していた…なんてことも。
特に外見からくるイメージや人づてに聞いた話で苦手だと決めつけてしまっている場合、あなたは勿体ないことをしてしまっているかもしれません。
外見なんてあてにならないですし、人から聞いた話はたくさんの人の間を通り抜けてくる間にかなり変化していたりそもそもかなり話す人の主観に偏っていたりします。
なんとなく苦手なあの人は、もしかするとあなたの一生の親友になるかもしれません。
第一印象や人の噂に惑わされず、一度何かの折に話しかけてみてはいかがでしょうか。
苦手な人とうまく付き合っていこう
ここまで長々と書いてきましたが、役立ちそうな方法はあったでしょうか。
生きている限り対人関係の問題はわたしたちについて回りますが、考え方ひとつで楽になれたりもします。
自分の中のスイッチをひとつ切り替えるだけで世界が広がったり、逆に狭い部屋の中に押し込められたりするものです。
人それぞれ合うやり方は違いますので、時に距離をおき、また時には逆に近づいてみたりして、苦手な人ともうまく付き合っていきましょう。