27.火垂るの墓
戦時中の日本で起きた実際の話です。
主人公の14歳の男の子と4歳の妹は戦時中ということもあり満足な食事もできずに親戚の家でも厄介払いを受けてしまいます。
生きていくためには食べ物を手に入れなくてはならないと思い、男の子は泥棒や畑荒らしをしてどうにか妹と共にがんばります。
そんなどん底で死が常に迫っている状況下で繰り広げられる人の関わり合いや思春期の思いなどが交錯して、感動へと繋がります。
28.秒速5センチメートル
あの大ヒット映画「君の名は」の監督新海誠が描いた恋愛ストーリーです。
主人公の男の子の小学校から大人になるまでの恋の様子を描いていますが、恋の始まり、青春期、社会人と3段階に分けて描かれているので、成長と共に恋愛観も少しずつ変わって見えてきます。
その中にも恋愛の楽しさや悲しさが描かれていて人間ドラマがあります。
29.聲の形
耳の聞こえない女の子を中心に回る話です。
耳が聞こえないということに対する周囲の反応だったり、成長期に受ける苦悩や試練が伝わってきます。
ハンディキャップを抱えていることで簡単なことも困難なものになります。
もどかしいんだけど、頑張ってほしい!そんな心の声が出てきそうな感じになります。
30.君の名は。
昨年最大のヒット作と注目を浴びている作品です。
タイムリープと恋愛を融合した内容で、日常の描写がリアルで、風景と映像美に注目が集められています。
劇中歌もヒットの要因とされていて、音楽と映像が見事に組み合わさり感動に広がりをもたせています。
主人公の男と違う場所に住んでいる女の子が、ある日起きたら体が入れ替わり、戸惑いながらもそれぞれの生活を繰り返していきます。
しかし入れ替わりは毎日ではなく戻ったり変わったりと不規則で、次第にお互いのことを知りたくなってきます。
そこから互いの事を知ると分かってくる衝撃的な事実が重なり感動につながります。
泣ける小説
活字で泣けるのかと思う人もいるかもしれませんが、活字でも泣くことができます。
人物の描き方や展開の仕方、それを上手に文章で表現することで頭の中に映像が自然と広がってきます。
そして読んでいるだけで涙が自然とこぼれてしまいます。
感動させる本にはそれほど読ませる力もあるので、自然と入り込んで読んでしまいます。
31.風が強く吹いている
箱根駅伝を目指す男たちの話しですが、駅伝に参加できるような強豪大学ではないところがポイントです。
とても駅伝とは縁がなさそうな男たちが集まり、それぞれの個性を生かして成長していくストーリーで、駅伝参加の切符を手にすることができるのか?男たちの成長やぶつかり合いが生み出す結末に感動します。
32.君の膵臓をたべたい
タイトルからもインパクトのある作品です。
余命わずかというヒロインの死に対する考え方と主人公のヒロインに対する想いで揺れ動く感情が丁寧に描かれています。
ヒロインの存在により主人公の人間性にも次第に変化が見られ、最後には感動のシーンがあります。
33.世界から猫が消えたなら
脳腫瘍を患い余命あとわずかと宣告された主人公の男が、悪魔と出会います。
悪魔は「世界から何かを消すなら、1日生き長らえる」と話します。
何を世界から消すのか、悩んで決断をしますが、消したことでどんなことを引き起こしてしまうのか、命と引き換えに消してしまっても良かったものなのか?様々な想いや悩み、思い出が入り混じったストーリーになっており、苦悩の決断には感動します。
34.アルジャーノンに花束を
ドラマや映画にもなった名作の一つです。
6歳程度の知能しか持たない知的障害を持つ主人公は、知能を飛躍的に伸ばす人体実験の第1号になります。