あんなこと、言わなければ良かった……と後悔したことは、誰しも何回かはあるものです。
普段気を付けていても、気を許した友人などとの会話で楽しくなってしまうとついつい言葉もきつくなってしまったり、逆にあまりよく思っていない人との会話でそれが表に出てしまったり、その時は良くても後から考えると酷いことを言ってしまったと落ち込みますよね。
言葉というのは本当に大事です。
自分の発言の意図をすべて相手が汲んでくれるわけではありません。
何気ない一言で誤解されたり、嫌な人だと思われたりしてしまいます。
そしてそれだけでなく、あなたの人生にも影響が及ぶかもしれないのです。
たかが発言一つで…と笑わずに、一度言葉について考え直してみませんか?
この記事では、発言に気を付けるべき理由や避けるべき言葉、逆に積極的に発していきたい言葉などについて考えていきます。
言葉には霊が宿る!
日本では古くより、言葉には魂が宿るとされてきました。
「言霊」という言葉、なんとなく聞いたことがあるはずです。
いい言葉を発すればその通りにいいことがあり、逆に悪い言葉や不吉な言葉を口にすればいやなことが起こるという考え方です。
そのため、自分のやりたいことをはっきりと口にして宣言すればそれは達成されるけれど、それが自分のおごりによるものであるなら失敗するという「言挙げ」なる言葉もあったそうです。
今でも結婚式のスピーチで言ってはいけない、「忌み言葉」というものがあります。
おめでたい場で終わりや繰り返しを意味する言葉を使ってはいけないという考え方で、気にする人はかなり気にすることのようです。
とはいえそんなのは迷信だと思うでしょうか?言霊に関しては決してそうではありません。
そのことは日常のあらゆる場面で実感できるはずです。
例えば何を言っても否定してくる、常に愚痴っぽい人が職場にいるとイライラしますし、その人一人のせいで全体の空気がすごく悪くなりますよね。
またそれとは正反対の、些細なことでも周りに感謝したり、ポジティブな言葉を口にしている人がいればこちらもつられて明るくなりますし忙しい時でも元気をもらえますよね。
このように、言霊というのは何も特別な力ではなく、私たちの発する言葉すべてに宿るものなのです。
あなたの使う言葉には、どんな霊が宿っているでしょうか?
発言に気をつけなければいけない理由
とはいえ、自分はそこまできついものの言い方をしたり、愚痴ったりしているつもりはないし…と思われるかもしれません。
それでも知らず知らずのうちにマイナスな発言を重ねていたりすることは誰にでもありうることです。
しかし物事をよくないほうに考えてしまったり、くよくよしたりすることがあるのは人間である限り仕方のない面もあります。
また、リスクを考えたり危険を事前に予測して回避できたりもするので、ネガティブな考えも悪いことばかりではないのです。
しかしそれを口に出してしまうことはあまりいいとは言えません。
どうしてそこまで気を付ける必要があるのか、考えてみましょう。
思考にも影響を及ぼす
人の脳というのは案外単純なもので、「どうせダメ」「無理だよ」なんて発言したとするとそれが刷り込まれ、いつしかますますマイナス思考になってしまうそうなんです。
ついつい独り言で「だるいー」「疲れたー」「やりたくなーい」なんて言っていませんか?余裕がなくなったときなどは特に、そういった言葉を頭に浮かぶと同時に吐いてしまいがちです。
そういったマイナスの事って頭を過るだけでも憂鬱な気分になりますよね。
それを何も考えないままに口に出していたら、脳に決定的にその言葉が刻み込まれてしまいます。
そして「わたしは今だるくて疲れていてやる気がしない」という思考回路に自然となってしまうわけです。
何だか最近何をするにも張り合いがなくて憂鬱だなあと感じている人は、自分がいつの間にか頭に刷り込まれてしまうとまずい言葉を発していないか、一度見直してみてください。
発した言葉で影響力が変わる
そしてもちろん、あなたがどうのような発言をするかによって、あなたがどのような影響力を持つ人間かもおのずと変わってきます。
私なんかの発言に影響力はない…と思っていませんか?そんなことはありません。