やがて暴力や罵倒が日常になっても、被害者は「あんなにやさしかったのに」と出会ったころの面影にすがってしまいます。
そして、「本当はやさしい人なのに自分が悪いから殴られるんだ」という思考回路からなかなか抜け出せなくなってしまうのです。
面倒見のいい人や情に厚くやさしい人が被害者になりやすいようです。
もしその悪循環から抜け出せたとしても、心の傷は簡単には癒えません。
他人への不信感や、また暴力を振るわれるのではないかという恐怖から、人と深くかかわることを避けるようになってしまうのです。
ストーカー被害にあった
ストーカーはDV男と同じく、外面はうまく取り繕っており好印象なことが多いようです。
また、8割を占めているのが被害者と顔見知りの人物、つまりは元恋人や配偶者、知人友人、職場の仲間だそうです。
仲が良かった時期もある恋人や配偶者はもちろんのこと、ただの知人だと思っていた人や職場の人に付け回され周囲を嗅ぎまわられるおぞましさは想像を絶するものでしょう。
そんなストーカー被害にあっていた人は、身近な人のことも恐怖の対象になってしまうでしょう。
いじめにあっていた
学生時代などにいじめにあっていた人は、そのトラウマが現在までぬぐいきれないでいる場合があります。
とくに女子の場合、昨日まで仲が良かったグループの子たちから、些細なトラブルが原因で仲間外れにされたり…といった話をよく聞きませんでしたか?
それだけでも思春期の子供には苦痛であることに違いありません。
ですが、エスカレートすると、聞こえるように悪口を言われたり、持ち物がなくなったりといった陰湿な嫌がらせに発展したりもするものです。
多感な時期に自分のことを否定された記憶はすぐにぬぐいきれるものではないでしょう。
また、大人になってから職場でのパワハラなどを経験してきた人もいます。
そのような場合は特に、職場での必要以上のコミュニケーションを避けようとしてしまう、といったことになります。
仲間に裏切られた
信用して自分のアイデアを話した友達にそれを横取りされた。
よき相談相手として信頼していた人の口から、自分の秘密にしておいてほしいことが言いふらされていた…。
など、他にもたくさんのケースがありますが、自分では大切な仲間だと思っていた人間に裏切られるのはとてもつらいものです。
もうこれからは何もかも誰にも頼らず一人でやろう、と思ってしまうかもしれません。
チームプレイが苦手でなんでも一人でやろうとする人は、もしかするとこんな過去があるのかもしれません。
️人嫌いの改善策とは
そんな人嫌いを改善する策はあるのでしょうか?
もちろんあります。
深刻なトラウマに悩まされている人など、なかなか一歩踏み出しにくい方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この記事を読んでみて、少しでも実践できそうなことがあれば、ちょっとずつでも実行に移してみてください。
挨拶をする
職場で浮き気味だったり、あまり仲のいい人がいないという人は元気よく挨拶をすることから始めてみましょう。
それくらいやっている、という人もいるかもしれません。
もしそうなら、なるべく元気よく笑顔で声をかけるように心がけてみてはいかがでしょうか。
キャラじゃなくて恥ずかしい場合は、少し微笑むくらいでも構いません。
きっとそうされて気を悪くする人はいないはずです。
そしてもしそこから「今日も暑いですね」などと他愛もない会話に発展した場合だけ、適当に会話をしてみましょう。
そこからよい関係が築けるようになるかもしれません。
聞くことから始めてみる
話すのが苦手、無理…!
そういった場合はまず、うまくしゃべろうとせずに聞き上手になることに徹しましょう。