そんな時期を、決していいとは言えない環境で過ごしてきた人は「自分には人と関わる価値がない」と思い込みやすくなります。
また、他人のこともなかなか信用することが難しくなり、心を開けなくなってしまいます。
親からの愛情不足
本来なら親は自分の子供を慈しみ、十分に愛情を注ぐべきなのです。
ですが、親が全員そうすることができるわけではありません。
特に日本人は、感情を素直に表に出すことが苦手な人が多いのです。
そのため、目に見える形での愛情表現が足りません。
結果として、親にその気がなくても子供が愛情不足のまま育ってしまうこともあります。
また、仕事が忙しい共働きの家庭でさみしい思いをして育った人なども、これに含まれるかもしれません。
愛情を感じられないまま育った人は、最初に全幅の信頼を置いていた親からも、十分に愛されなかったという気持ちを引きずります。
そして、どこか他人を見限った考え方をしてしまうようになるのかもしれません。
また、自分自身も愛情をどう表現したらいいのかわからないのです。
そのため、人間関係もうまくいかず、自身の子供とも良好な関係を築けない悪循環が生じることも多いようです。
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両親の離婚経験
今でこそ両親が離婚して、どちらかが子供を育てているという家庭は少なくありません。
ですが、やはり多感な時期に両親がいがみ合ったり、お互いに冷たく接したりしているのを見るのは、子供にとって大変耐え難い状況です。
両親の不仲が続き、やがて離婚してしまったという人は、その心の傷を負い続けている場合があります。
子供は親を見て学んだ通りに育ちます。
親がいつも仲良くしていれば、その姿を見て「結婚するっていいなあ」「人を好きになるっていいことだな」と思うでしょう。
もし喧嘩することがあったとしても、すぐに仲直りをして元通りになっているのを見れば、「結局仲良しなんだ」と安心するかもしれません。
しかし、親が喧嘩を続けて罵り合い、時には自分のことで言い争ったりしているのを毎日繰り返し目にしていたらどうでしょうか。
大きな不安に襲われ、二人がこれからも今まで通り夫婦でいてくれるよう必死に明るくいい子を演じたり、顔色を見て媚びて行動する性格になります。
それでも離婚してしまったならその失望はかなりのものでしょう。
やがて疲れ果ててしまうと、「人間は結局自分のことしか考えていない」「好きな人ができてもどうせ裏切られる」と人間と関わることそのものについて匙を投げてしまうでしょう。
周りの人間がみんな信用できなく思え、他人と距離を置く人に成長してしまうかもしれません。
トラウマを抱えている
家庭環境は正常でも、大人になってから負った心の傷やショックな経験がなかなか癒えず、結果人を遠ざけるようになっていってしまう人もいます。
例を挙げてみましょう。
ひどいフラれ方をした
誰しも相手を信じて交際を始めるものです。
もし何らかのトラブルや裏切りがあり、ひどい理由で振られてしまうと、それ以降の他人とのかかわり方も慎重になってきてしまうかもしれません。
また、もし振られた理由に同性が絡んでいた場合(友達に恋人をとられた、ずっと浮気されていたなど)は、異性との付き合いだけではなく同性の友達をつくることにも苦手意識が向いてしまうかもしれません。
DVを受けていた
交際相手や配偶者からDVを受けていた人も人嫌いに陥りやすいです。
DV男は見た目にはそうとはわからない場合が多いといわれています。
はなから暴力的な人とは誰も付き合いません。
当たり前ですが、最初だけ優しいのが特徴のようです。