それで息子が、「がってん承知の助~!」と言っている感じですね。
「状況はよくわかったよ、それなら片付けなきゃだね!OK、やっとくよ!」
そんなことを言っていますが、ちょっと不信感が残るのが「承知の助~」ですね。
面白いけど、ちょっとオチャラケていますからね。
本当に、片づけをやるのかどうか・・・。
というよりも、現代人の息子がこのフレーズを知っていること、もしくは使うことはほとんどありません。
使うとしたら大体の場合ふざけて言っていますね。
合点がいく
「合点がいく」と表現される場合、それは「理解できる」「納得できる」という意味になります。
「なるほど、これで納得できた」というようなときに使います。
逆に、「まだ納得いかないんですけど!」というときには「合点がいかない」といいます。
例文
「どうして彼があの時あのように行動したのかは、彼の性格を知っているわたしには”合点がいく”ことだ」という風にもつかいますね。
さらに、刑事物のドラマなんかでも使われる言葉になります。
もし犯人の証拠が出そろってきて、いろいろな情報を一つにつながったときに、こんなフレーズが飛び出すかもしれません。
「この証拠と当時の状況を重ね合わせれば・・・彼があの時ああ言ったものも合点がいくぞ!」
そして、否定形としても使えます。
「彼がどうしてあの情報を知っているのか、合点がいかない。」
「当初、あの人がどうして私ではなくて、彼女を好きになったのか合点がいかなかったが、今になった考えてみると、合点がいくことばっかりだ。」
合点がいくということと、その否定形の合点がいかないという両方を使うこともできますね。
おっと合点
「おっと、合点」というフレーズもあります。
この場合の「おっと」って、どうゆう意味で使っているの?と思いますよね。
「おっと」は、一般には驚いたときとか、何かに気づいたときなどに使う表現でしょう。
しかし、もう一つ意味がありまして、相手の呼びかけに答えるときにも使います。
それが「おっと合点!」です。
何かを持ちかけられたり、提案されたり、お願いされたときに、「おっと合点」ということで、それに好意的な受け答えしていることになります。
このとき、大体「承知の助」がくっついて、「おっと合点承知の助!」と言ったりします。
この場合、かなり洒落っぽく、承知したことを表現する言葉になりますね。
例文
例えば、「○○ちゃん、これから一緒におばあちゃんちに行こうよ!」「おっと合点!」みたいな。
こんな会話を現代人の親子とか、兄弟同士でしていたらけっこうびっくりですよね。
でも、「おっと合点」というフレーズは、すごく言葉として言いやすいのです。
リズムもいいので子供たちも結構好きになりやすいフレーズみたいです。
ある幼稚園では、「おっと合点承知の助」という齋藤孝さん文・つちだのぶこさん絵の絵本が人気のようです。
子どもたちは、何か頼みごとをされると「おっと合点承知の助!」と答えているそうですよ。
子どもたちにとっては、なんだか面白い言葉遊びのような感覚なんですね。
この言葉をよく知っている大人たちも聞いているとなんだかほっこりする、楽しくて気持ちがあたたかくなるフレーズかもしれません。
今でも使われる場面とは?
では、現在でもどんなシチュエーションで「合点」という言葉が使われることがあるのでしょうか?