今まで、あまり使ってこなかったという方も、小説や本、そしてダジャレでしか知らなかった言葉だ、というかたも。
実際に今でも使われている場面があります。
それを真似してちょっと粋な表現をしてみるのはどうでしょうか??
おじさんがシャレで言う場面
現代で使われているシチュエーションの一つは、やっぱりおじさんたちの洒落ですね。
江戸っ子気質をまだ受け継いでいるおじさんたちが、「おっと合点承知の助よ~」なんて言っているところに遭遇したことありませんか?
特に、お酒を楽しく飲んで、ちょっと酔っぱらっているときなんかに、飛び出すフレーズかもしれません。
おじさんが楽しく飲んでいて、なんだか気分がよくなっているときに。
お会計をお願いしちゃったりなんかしたら、ノリよく「おっと合点承知の助~」と言って、お財布から数万を出してくれちゃったりもするかもしれません。
そんな、羽振りのいいおじさんたちばかりではないけどね。
まあ、何かを頼んだりお願いしたときに、シャレで返してくれるくらいなら、きっと気分よく承諾してくれているんですよね。
別に酔っていなくても、「おれは、合点承知の助だ!」なんて言って、気前よく引き受けてくれることもあります。
でも、その時に「がってん承知の助・・・だれ?」とか思ったとします。
でもそこを疑問に思うと「なんだお前、知らないのか!?」って長~い説明が始まる可能性がありますから、注意しましょう。
でも、おじさんたちにとってはちょっと嬉しい情報があります。
おやじギャグの中でも、まあ今の若い人は言わないであろうフレーズ。
例えば「当たり前田のクラッカー」とか「よっこいしょういち」「冗談はよしこさん」などと比べて、「合点承知の助」は、笑えるギャグだと思っている現代人が多いらしいです。
もちろん、その全部が寒すぎて反応に困る・・・という人が大多数なんですが。
でも、実は現代の若い世代にも、あの「試してガッテン!」で「ガッテン」が馴染みのあるものだったり。
さらに、「がってん寿司」というお店もあることから、意外となじみやすい言葉だったんですね。
だから、おじさんたちも「合点承知の助~」というシャレは、若い世代からもまだ許されるシャレ。
言っても大丈夫な可能性が高いらしいですよ!
会議などの場面
さすがに会議では、ダジャレとして「合点承知の助」とは言いません。
ですが、「合点がいく」などと表現すると、すごく言葉を巧みに操っている人、知的な人という印象を与えることができますね。
会議などで、新しい企画案が出た時も、必要な情報がまだ十分とは言えなかったり、内容に穴がある場合。
「それでは合点がいかないよ」というなら、まだ「こちらとしては納得し、受けいられれる状態ではないね」と言う意味で表現することもできるでしょう。
あと、相手側がもともと発言していたことを、まんまと変更して、自分に都合のいいように内容を変えてきたときに、「これでは合点がいかない」と言うこともあるでしょう。
納得ができない、まだ同意することはできない、まだ整理できていない段階だ、とうことを「合点がいかない」と会議ではよく使っていますね。
物事を評価する場面
何かの物事を評価する場面で、「合点がいく」「合点がいかない」というように表現することがあるでしょう。
物事を評価するためには、その基準となるものが必要です。
もし、厳正なすべてに当てはまる基準がある場合であれば、それと照らし合わせて、基準に沿っているのか、基準値を十分に満たしているのか。
といことで「合点がいく」のか、「合点がいかない」のか、ということを評価できるでしょう。
つまり、その物事が適正であり、基準を十分に満たしている、説明がつく、納得させる内容である。
という時には「合点がいく」と評価できるでしょう。
しかし、そうでない場合、もしかしたら基準から大きく外れていたり、大事なポイントが抜け落ちている場合には、「合点がいかない」と評価を受ける場合もあるでしょう。
でも、「評価する」という面で難しいのは、多くの場合人は物事を評価するときには、その人の価値観というものが入りますよね。
絶対の基準というものがあれば別ですが、そうでないと主観的になります。
その人の価値観・見方・感じ方が大きく反映された評価をすることもあります。