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合点とはどういう意味?今でも使われ...(続き7)

なので、物事を評価するときにその人の価値観が大きく繁栄されているのであれば「合点がいく」というのは、その評価した人にとって納得できる、という一つの意見と受け止めることができるかもしれません。

例えばよくあるのが、とある政治家の主張が、以前とは違ったり、説明があいまいだったりしたときに、報道機関は国民の意見を調査したりすることがあります。

その中である国民が「あんな態度は合点がいかない」というように酷評するかもしれません。

それは、政治家の言動・行動が納得できず、自分はその姿勢を受け入れることができない。

と言うことを、自分の意見として主張していると思われます。

そして、みなさんはあの大人気の番組、NHKの「ためしてガッテン!」を見たことはありますか?

わたしたちの毎日の生活の中で、役立つ食に関する情報や、健康に役立つことなどをたくさん取り上げてくれていて、すごく面白いし、ためになる番組ですよね。

あの番組のタイトルについている「ガッテン!」とは、「合点」のことですよね。

内容は、いつも身近な生活の関係するテーマを、化学的な視点で取り上げ、美や健康に役立つ情報を提供しています。

そんな、情報をゲストと一緒に見たり、実際に試しながら番組は進んでいくのです。

その中でゲストは「ガッテン」ボタンを押しますよね!

あれも、客観的な意見として「納得~!」ということを、表現しているわけです。

なので、「なるほど!」「腑に落ちた!」「納得した!」という自分の主観的な意見として、「ガッテン!」と言うことができるでしょう。

主観的な意見というのは、自分から見るとこう見えるし、自分はこう思う、という意見です。

それで、評価する際に、自分の見方、考え方、そして意見などが入っているなら、それは主観的な意見と言い換えることもできるでしょう。

さらに、物事の良しあしについて述べる際にも、「これは合点がいく」とか、「わたしは○は合点がいかない」ということがあるかもしれません。

もともと、短歌や蓮歌で評価の高いものに、点をつけることが「点を合ふ」と言われます。

そしてそれが合点になったことを考えると、「合点」という言葉を、何かを評価するときに使うのは、言葉の流れとしては当然なのかもしれませんね。

客観的に意見する場面

評価する、というよりも客観的な意見として、「合点」を使うこともけっこう多いのではないでしょうか?

客観的な意見とは、自分から見た意見ではなくて、自分以外つまり他の人から見るとどう見えるかという意見です。

極端に言えば、あなたにとって今日の気温は「寒い」と感じるとして「寒いです」と意見するのは主観的な意見。

しかし他人にとったら「暑い」かもしれず、その意見には違いがありますね。

この他人にとっての「暑い」という意見が、客観的な意見でもあるわけです。

それで、主観が入っていない意見を客観的な意見とも言います。

例えば、何かの物事についてだれかに意見を求められたときに、自分が公平な立場で意見するときにも、「客観的にみると・・・」というように使います。

つまり、自分個人の好みとか自分個人の価値観、感じ方で意見しているのではなく、一般的に見て、という意味で使っているのでしょう。

それで、もし人間関係のトラブルを抱えている人に客観的な意見を述べる場合。

「そこが彼にとったら合点のいかない部分なんじゃないかな?」と言うことがあるかもしれません。

自分が感じること、思うこととは別として、ある事柄が、”彼”にとったら納得できない、承知できない部分である、という意見です。

トラブルや問題が起きた時に、自分もどちらかに属していたり、自分が当事者だったときには、主観的な意見となりやすいですよね。

でも、一歩引いてみたときに、物事の全体を把握し、偏った見方や独りよがりな考え方をするのではなく、誰が見てもそう見える。

という時に”客観的な意見”として、合点がいくのか、いかないのか、ということを意見することができるのでしょう。

でも、”意見”であるならそれはもう、その人の主観が入っていることがほとんどなので・・・

もし客観的に見た事実を伝えることとして、「合点」を使うことがあるとしたら、それは”客観的な事実”と言えます。

でも、「合点」自体が、承知するとか、納得できる、同意する、という意味なのです。

事実を伝えるというよりは、自分のあるいは他の人の意見を表している言葉なんですよね。

だから、「合点」を使って、客観的な事実を伝えるときには、「彼は合点がいったようです」

つまり「彼は承知したようです」ということだったり、「彼は合点がいかないみたいです」

つまり「彼は納得していません」というように使えるのかもしれません。