通常は悪い側面ばかりが気になって、結果的にその人ごと嫌いになってしまうもんですが、寛容な人は常に良い側面を見ようとしているため、悪い側面にはあまり注意が行きません。
また、悪い側面に関しても、きっといろいろな理由があるのだろうと相手を擁護する方向に考えが行きがちです。
ですから「この人の性格のこの部分は一般的には良くない」という認識はあっても、「この人は悪い性格だ」と短絡的に考えることはしません。
そのため、悪口を言おうという発想にもならないことがほとんどです。
悪口を言う場に居合わせた時も、あまり同調しようとはしません。
悪口を言われている人のことを考えることができるからです。
また、悪口を言う人に対しても、「あいつは悪口ばかり言う性格の悪いやつだ」と思うこともありません。
悪口を言う人とも悪口を言っていないときには親しく話が出来ます。
これも、寛容な人はその人の一部分を見て全体を嫌いにならないような性格であることと共通しています。
悪口を言うとか言われるとかは、寛容な人にとっては一切関係ありません。
ただ、自分が悪口を言わないようにするという信念は持っていますので、いつまでもそのグループ内にいることもせず、さっさと抜けてしまうはずです。
11. 適度に諦めが早い
寛容な人は何事もすぐに諦めます。
それは決して悪い意味ではありません。
寛容な人はこだわりが少なく、どんな状況や結果もすぐに受け入れることができます。
そのため、ある物事に取り組んでいたとして、そのまま無理に進んでしまうといろいろと問題が出てくると思えば、すぐに軌道修正することができますし、どんなに軌道修正しても無理だと思えば、すぐに諦めることができます。
いろいろな知識があり、視野が広いからこそ、一つの方法だけからアプローチはせず、ダメだと思えばすぐに方法を変えていろいろな方向からアプローチしていこうと思えるのです。
手を変え品を変えアプローチ出来る人は視野が広く寛容な人であると言えます。
物事を諦めるということは、逃げることではなく、また新たに違う道を探して再度トライしてみるという意味です。
つまり、寛容な人というのは非常にポジティブなのです。
12. あまり目標が高くない
寛容な人は無理な目標を立てることはありません。
何かあればすぐに軌道修正したりするかもしれないことを自分でもわかっていますので、目標は比較的低く設定する傾向にあります。
夢や目標は高く持てとよく言われますが、あまりに高すぎると、何から行動していいのかわからず結果的にすぐに諦めてしまいやすいです。
目標が低いと、ちょっとやればすぐに達成できるような気になるので、取り掛かりが早くなります。
また、低い目標というのは高い目標に比べて具体的であることが多いので、本当にすぐに達成しやすいものです。
寛容な人は出世したいとか、一番になりたいなどという気持ちもあまり持っていませんので、何か不具合があれば、すぐに目標は修正されます。
でも、そうやって軌道修正が早いからこそ、実際に目標を達成するのも早いのです。
寛容な人が自分の望んでいることをすぐに達成していくように見えるのはこういう側面もあるからなのですね。
寛容な人になろう!
寛容な人になると、過剰なストレスを受けることなく日々を穏やかに過ごすことができます。
また、周りの人の心まで穏やかに出来る素敵な人物になれます。
あなたも寛容な人になるためにどう行動すればいいのかをじっくりと考えてみましょう。
1. 寛容とは?
寛容とは、心が広くて人の言うことや行動を素直に受け入れることを言います。
人の言うことを受け入れられるということは、他人の罪や欠点などもきびしく責めたりせず、不必要に怒ったりしないことです。
「寛容な態度をとる」や「多少の欠点は寛容する」などという表現で使います。