皆さんは「自愛」という言葉を使われますでしょうか?

「自愛」?自分を愛するという事?

そんなに自分の事が好きなんだ、と簡単に解釈される方もいらっしゃるかもしれませんね。

自愛という言葉は実際に使う場面に遭遇しないとあまりピンとこない言葉かもしれません。

それでは「自愛」についての正しい使い方やその例文、そして間違った使い方の例文などをご紹介していくことにいたしましょう。

自愛という言葉、知ってますか?

まず「自愛」という言葉の意味を考えてみましょう。

自愛とは、「自分の身体を大切にしてください」というように他者から自身に対して受ける一種の話しの結末に使われる言葉の事を言います。

だから自分で自分の事を「自愛してください」とは言わないのですね。

自愛は日常生活においてもあまり頻繁に使用する言葉でなないためどのような場面でどのような局面の時に使用されるのか、はっきりと把握されている方は案外少ないかもしれないという事が言えると思います。

手紙やメールなどで使われる

まず、「自愛」が使用される場所についてご紹介致します。

自愛は基本的に手紙やメールなど、文章で相手に自分の意思を伝えた後の結び言葉として使う、といった印象を持ってもらったらいいでしょう。

また手紙の時だけでなく電話で遠方の方や久しぶりに話をされる方などに対しても違和感のない使い方でしょう。

なので頻繁に会っている人や家族間で使うとちょっとおかしな意味合いに取られてしまう可能性のある言葉だという事が言えそうですね。

間違った使い方を覚えている人が多い!

さて、この自愛、結構使い方を間違っている方も多いのです。

そもそも相手の身体の事を心配する意味合いの言葉、という意味合いを忘れてはいけません。

そこを勘違いして重複するような印象を受けてしまう使い方をしている方が結構、多いということなのです。

という事は、簡単そうで案外難しいのがこの「自愛」という表現なのでしょうね

マナーとして使い方を覚えよう

「自愛」はビジネスのシーンにおいてよく使われる言葉でしょう。

相手の健康状態を気遣った意味合いが込められているのですからマナーを守って適所に使っていけばこれほど相手の事を労わっている気持ちを正直に伝えられる言葉ないでしょう。

しかし、自愛という言葉の本当の意味を正しくマスターしていなかったら、相手に対して礼を逸する事態を招いてしまう事も無きにしも非ずの言葉なのです。

ビジネスシーンにおいて恥ずかしくない正しい使い方をマスターしておくべきでしょうね。

自愛の意味とは?

ではここからは「自愛」という言葉の意味を徹底的に解剖していきましょう。

普段何気なく使っている言葉でも、その本当の意味合いは案外全然別の事であったりするのが日本語。

自愛という言葉ももしかしたら深い意味合いのあるややこしい言葉なのでしょうか?

自分を大切にすること

自愛は自分を大切にする、というのが最初の意味合いです。

自愛の「自」は「お体」という意味合いが、自愛の「愛」には「大切に」という意味合いが込められているようです。

そういった意味合いを考えると、「自分を大切にすること」=「自分の身体を大切にすること」という解釈に行き着きますね。

しかし、自愛という言葉はあくまで相手に対する敬意を表する言葉です。

自分自身の事を言っている言葉ではありません。

「自愛」という言葉の中に「自」という感じが含まれていますから紛らわしいですが、この「自」は相手の「お体」という意味合いが正しい、という解釈でいいと思いますよ。

身体を労わること

自愛は、相手の身体の事を労わる意味合いが最も相応しい意味だと理解してもらっていいでしょう。

「自愛」はあくまで相手の事を気遣う意味合いの言葉です。

よって自身の健康状態を気にして使う、といった意味合いにはなりません。

そこのところを間違えないよう、注意しましょうね。

健康に気をつけること

「自愛」はあくまで相手の身体と健康状態を気遣う言葉です。

自己愛という意味合いでは決してありません。

そこのところさえ間違っていなければ大きく意味を踏み外す、という事はないだろうと思います。

たまに電話などで得意先のお客様に対して話の最後の方で「お体、ご自愛ください」などという言い方を聞く機会もあるかと思います。

この場合の使い方は「×」に鳴なるわけなのですが、前にも触れましたように自愛の「自」は「身体」問う意味になるのですよね。

だから「お体、ご自愛くださいませ」という言い方は「お体、お体大切にしてくださいませ」という変な日本語になってしまうわけです。

これでは言われた方の人はきょとんとするしかないでしょうね。

本当に日本語というのはややこしいものです。

自愛の正しい使い方は?

それではここからは、「自愛」の正しい使い方について触れていきましょう。

日常的にはそれほど使う頻度が多くない言葉だけに案外、知らなかったことが出てきたりするかも分かりませんね。

「ご自愛ください」

自愛の正しい使い方の1つ目は「ご自愛ください」という表現でまとめるという事です。

この「自愛」という言葉は手紙やメール文などの文章の最後に使う言葉です。

「敬具」や「草々」といった結び言葉的な役割を持っています。

この言葉を最後に使う事によって「私はあなたのご健康の事に対して、心から健康でいられるように願っております」といったような内容の締めにさせることができます。

これは相手の人に対して敬意と尊敬とを表している表れでもあります。

良好な人間関係を築けているからこそ、この言葉を使えるわけです。

逆に相手の事を恨んでいたり憎んでいたりしたらとても素面では使う事は出来ないでしょう。

自愛は相手との信頼関係がしっかりと成り立っているからこそ使える結び言葉なのですね。

男女共に使える

自愛の正しい使い方の2つ目は「男女共に使える」という事です。

日本語というのは時に「男言葉」や「女言葉」というのがあったりします。

時と場所によっても男女によって言葉を使い分けたりする必要が出てりするケースもあるでしょうね。

しかし「自愛」にはその心配はいりません。

相手の人が男性であっても女性であっても関係なく使用できます。

そういう意味では万能型の言葉だともいえるでしょう。

この言葉は、かけられた方は気分が良くなる効果があります。

相手の方は自分の事をそこまで気を遣っていただいているのか、という気持ちです。

人間、自身の健康状態というのは、第三者から労わりの言葉をかけてもらえるほど嬉しいものは実はないのです。

それほど多くの人が自分の健康に対して神経を尖らせているという事なのです。

「自愛」という言葉、想像以上に互いの親密感をアップさせる言葉だといえますね。

目上の人はOK

自愛の正しい使い方の3つ目は「目上の人でもOK」という事です。

日本語は難しいです。

特に尊敬語の類は、使う言葉は相手によって表現の仕方を変えなければなりません。

だから、今もって尊敬語・謙譲語・丁寧語はビジネスマナーの必須講習科目となっているのでしょう。

しかしながら「自愛」という言葉はそういった配慮を行う必要はないようです。

目上の人に対してもそのまま使うことができます。

逆に目上の人が目下の人に対してこのまま使うケ-スはほとんどないでしょう。

基本的には「尊敬語」の類に入ってくるこの言葉、敬意を表する相手やお得意先の担当者さんなどビジネスの世界ならば使える相手はたくさんいる事でしょう。

よって例えあなたが入社1年目のフレッシュマンであったとしてもお客さんに対して使ったとしてもおかしくはないという事です。

そうと分かれば遠慮はいりません。

少しでも相手にいい印象を持ってもらえるなら使って損はないはずですからね。

手紙などの締めくくりに使う

自愛の正しい使い方の4つ目は「手紙などの締めくくりに使う」という事です。

この事につきましてはもう何度も書いて参りましたね。

「自愛」は文章の最後に使う結び言葉的役割を持った言葉です。

よって手紙やメールなどで文章を綴ったあとにさりげなく且つ、丁寧な印象で書き添えておけば、相手に伝わる効果は大きくアップすると思います。

人は他者から自身の健康状態などの安否を気遣われたら嬉しくないはずがありません。

「何て気遣いのできるやさしい人なんだ」と思ってもらえること位請け合いでしょう。

手紙やメールで少しあらたまった相手に送る場合は是非ともこの「自愛」で文章を締めくくってみましょう。

きっとあなたへの好感度が大きく飛躍すると思いますよ。

自愛の参考例文

それではここからは「自愛」を用いた実際の使い方の参考例文をご紹介して参りましょう

「くれぐれもご自愛ください」

自愛の参考文例の1つ目は「くれぐれもご自愛ください」です。

使い方としては非常にオーソドックスな文例でしょう。

相手が男女であっても年上・年下であっても季節が違っていても関係なく使用できます。

自愛は相手の健康状態を気にかけて、身体のことについて労わった気持ちを込めた意味合いの言葉だったですよね。

だから、「くれぐれも」という言葉を自愛の前につけることによって、「私は特にあなたの健康状態の事を気にかけていますよ」という意味合いを持たせることができます。

つまり私とあなたの関係はとても親密でお互い、尊敬し合い、簡単なことではそれまでの関係は崩壊しませんよ、といった気持ちを感じ取る事ができます。

「くれぐれも」という言い方事態、相手に対して特別な行為や尊敬の念がなければ使おうとはしないでしょう。

5~6年に1度くらいしか会わない相手に対して使ったところで、相手にすぐに見透かされて空々しい気持ちを感じるだけになるでしょうからね。

まあしかし、結び言葉としては本当に万能型の定例文です。

使えるならば使った方が丁寧さが強調されるでしょう。

「寒さが続きますので、どうぞご自愛ください」

自愛の参考例文の2つ目は「寒さが続きますので、どうぞご自愛ください」です。

そう、自愛の言葉の前には季節を感じさせる言葉を使うのが最も一般的な表現方法となるのです。

日本の四季は年間を通して4度も気候に変化が起こります。

春から夏へ、秋から冬へ向かう時というのは気候の変化が激しく気温も急激に上がったり下がったりするため人々は体調の変化に気を使わずにはいられませんでした。

その様子を手紙の文章に中で取り入れて季節の時候の挨拶言葉にしたのが日本語の凄いところでしょうね。

「寒さが続きますので…」という表現は「風邪をひかないように気を付けてくださいね」という愛情のこもった表現方法です。

「それくらい私はあなたの事を大切に思っていますよ」という意思がひしひしと伝わる文章です。

親しい間柄の人や頻繁に会う人に対しては大仰すぎて使いにくい、と思う方もいらっしゃるかも分かりませんが使って損はありませんし相手に対する思いやりの気持ちはストレートに響きます。

こんなところであなたの人柄がクローズアップされる訳なのですよ。

「暑さ厳しき折柄、ご自愛くださいませ」

自愛の参考例文の3つ目は「暑さ厳しき折柄、ご自愛くださいませ」です。

季節的には7,8月の猛暑真っ盛りの頃になるでしょう。

近年、日本の夏は半端ではない暑さが続きます。

猛暑のせいで熱中症を引き起こし、体調を崩して救急車で運ばれる、なんてことも珍しくなくなってしまいました。

「暑さ厳しき折柄…」はまさにそんな時候を気にかけて相手の体調を心配す心を表した表現なのです。

一昔前の日本の夏は、確かに暑い事は暑かったのですが、救急車で病院に運ばれるほどの猛暑でもありませんでした。

木陰に入ればそれなりに涼しさもあったものです。

だからその当時は暑中お見舞いや残暑お見舞い程度のハガキでも十分、効果はありました。

しかし、今のこの暑さは常軌を逸していますね。

地球温暖化の影響だとは思いますが、この猛烈な天候が続くようだと「ご自愛」は半永久的になくならないでしょうね。

「季節の変わり目ですので、ご自愛ください」

自愛の参考例文の4つ目は「季節の変わり目ですので、ご自愛ください」です。

先ほども触れましたように日本には四季があります。

1年に短いサイクルで4回も気候の変動が起きます。

よって体調管理はその都度、気を付けないといけないという訳になります。

冬から春を迎える季節には花粉が飛散します。

春から夏へ向かう間にはじめじめした梅雨が。

そしてあっという間に猛暑です。

この頃の暑さは10月くらいまで続きます。

もういい加減、暑いのは勘弁してくれ、という頃合いに一気に冬がきます。

インフルエンザが猛威をふるいます。

こう見てくると日本も住みにくくなったのかも分かりませんね。

とにかく体調管理に気をつけなくていい時期など数えるほどしかないかも分かりません。

必然的に「季節の変わり目ですので…」という自愛の挨拶が使用頻度を増してくることになるのです。

いずれにしてもタイミングと伝える相手の体調をよく意識したうえで使いましょうね。

本当に体調を崩してしまっている人に何も考えずに使ってしまったら、却って不快感を相手に植え付けるだけになってしまいますから。

季節の状態と繋げるとGOOD

如何だったでしょうか?自愛の参考例文を4つ、ご紹介致しました。

自愛という言葉には季節の状態をうたっている言葉と繋ぐのが最も意味合いをハッキリと伝える事が出来る組み合わせとなります。

これは一重に昔から我が国に伝わる気候の一部を言葉に置き換えて挨拶文にしていた独自の文化からきたところによるようですね。

これも日本に季節感たっぷりの四季があったお陰でしょう。

自愛を季節の言葉に続けて繋げて使うのがまさしくGOODなのです。

自愛の違う言い方例

さて次にご紹介致しますのは、自愛とほぼ同じ意味合いを持つ言葉です。

日本には挨拶に使う言葉は一つだけでなくたくさんの言葉があるのを知っておくのもこれからのあなたの人間性の幅を広げるよい機会になるでしょう。

「お身体を大切になさってください」

自愛の違う言い方例の1つ目は「お身体を大切になさってください」です。

自愛が相手の健康をきにかける言葉だというのはもうお分かりだったですよね。

「お身体を大切になさってください」はまさに自愛をそのまま翻訳したような言い方なのです。

ただこの場合の「なさってください」という表現はより一層、相手の安否について気をもんでいるというか、心配でたまならい心理が描かれているような感じも致します。

この辺りが日本語の持つ独特の味わい深い一面なのでしょう。

「お体にお気をつけくださいませ」

自愛の違う言い方例の2つ目は「お体にお気をつけくださいませ」です。

何だ、先ほど例で出て来た「お身体を大切になさってください」とほとんど変わらないじゃないか。

と、お思いもの方も多くいらっしゃる事でしょう。

確かにこの文章、読んだ感じでの意味の大差はあまりないでしょう。

しかし、よくよく注意して見てみると「お身体を」と「お体に」ではからだの漢字が違ってきます。

「を」と「に」の違いも出てきます。

さてこの2つ、用途的にはどういう感じで使い分けるべきなのでしょうか?

まあ、あまり文法的に難しく見ても日本語は難しいです。

余計に分からなくなってしまいます。

ここは簡単にかんがえていくことにしましょう。

と言っても、あくまで私の主観と経験値からによるのですが。

ここで紹介した「お体にお気をつけくださいませ」はどこかビジネスライク的な冷たい感じはしませんか?

部下や秘書が仕えている上司やオーナーに対してこのような言い方をよくするのを聞いたことがあります。

つまり近い人間関係ではあるのですが、どこかに上司と部下の境界線があって踏み越えてはならない一線が存在している関係の時に使用する言い方、とでも解釈できそうです。

一方の「お身体を大切になさってください」は、上司と部下の関係というよりも強い愛情関係がベースになった言葉のように感じられます。

しかしその関係は夫婦や恋人同士ではない、違った人間関係から来ている深い愛情をはらんだ関係性を想像させます。

どのような関係かはご想像にお任せしますけれどもね。

とにかく、相手の身体の事を労わる言葉一つとっても表現の仕方が功も変わってきます。

日本語が外国の方にとったら習得が難しい言葉である、というのがよく分かるような気がしますね。

「ご健勝をお祈り申し上げます」

自愛の違う言い方の例の3つ目は「ご健勝をお祈り申し上げます」です。

この「ご健勝」の意味は、身体や心が健やかな事、元気な事、という意味になります。

ほとんど「ご自愛」と同じ意味の言葉であることが分かりますね。

「ご健勝」は様々な場面で広範囲に用いられる馴染みの多い言葉です。

挨拶分の冒頭や締め、結婚式などのスピーチ、各種の講演会など、使用される場面や用いられる相手が限定されていませんので本当に様々な場所で重宝されている言葉ですね。

基本的に相手が目上であっても目下であっても会社の関係者であっても男性であっても女性であっても何ら問題はありません。

自由に使えます。

使われた方も全く違和感を感じない言葉です。

そういう意味では「ご自愛」よりもはるかに一般的で日常的な言葉かも知れません。

ただ、それだけ広範囲に広まっているから何か「特別感」というか「有難味」が少々、欠けている感じもするかもしれません。

そういった意味で考えれば「ご自愛」を上手に使った方が一層、相手の心に食い込んでいくチャンスは広がっていくかもしれませんね。

とにかく、言葉は臨機応変に、時と場所をよく考えて使うべきです。

気の利いた一言が言えるかどうかでその人の人間性や人柄が大きく評価されるかもしれません。

言葉というのは本当に「魔法」を含んだ凄いものなのですよね。

自愛の間違った使い方に注意

では次に、「自愛」の間違った使い方についてみていきていと思います。

何でもかんでも所かまわず使っていいものなのか、言葉の意味を正しく把握しているのか。

そのあたりをじっくり検証してみましょう。

「お身体をご自愛ください」

自愛の間違った使い方の1つ目は「お身体をご自愛ください」です。

これ、どこが間違っていると思われますか?

「自愛」のそれぞれの漢字の意味を思い出せたら一発で分かる間違い方ですよね。

自愛に”身体を”は重複表現

そうです。

「自愛」の「自」は身体の事を表していましたよね。

よって「お身体をご自愛ください」という言い方をそのまま直訳すると「お身体をくれぐれもお体を大切にしてください」という感じになってしまいます。

ううん、やはり聞いた感じがしっくりしませんね。

「お身体」が一文字多い感じです。

そう、「自愛」という言葉自体に「身体」、という意味が既に込められているのです。

だから「お体を…」という言葉を冒頭に付けてしまうと本来の「自愛」の正しい表現にならなくなってしまうのです。

ところがこの言い方、結構やってる方が多いのですよね。

言っている方が終始、丁寧に話してると自然な感じになって聞こえてくるから不思議です。

聞いている方も「お体をご自愛ください」と言われるとそれが当たり前のような錯覚を起こしてしまったりもします。

結局、話しても聞き手も「自愛」についての正しい知識を持ち合わせていない為、滑稽な会話になってしまっている事に双方が気付かないのでしょう。

もしあなたが「自愛」を使われるなら、正しい日本語を意識して使われる事をお勧めしたいですね。

「ご慈愛ください」

「自愛」の間違った使い方の2つ目は「ご慈愛ください」です。

この間違いは、主にメールを使ったやり取りを行った場合に多発するケースが多いでしょう。

メールの漢字の一覧表記が却って送り主の漢字力を露呈する結果になってしまったものです。

意味が全く変わってくる

今回の間違いの「慈愛」は、親が子供を慈しみ、可愛がるような深い愛情の事を指しています。

身体の心配をしている「自愛」とは全く意味が変わってしまっていますね。

相手の身体の安否について気を利かして送ったつもりが、相手に対して慈しみの情を与えるような表現になっているとは。

いやはや、日本語というのは本当に正しい知識を身に付けなければ飛んだ赤っ恥をかくことになりそうですね。

間違って送ってしまった人は、次からは同じ間違いを犯さないよう肝に銘じましょう。

しかし、送られた方もこの間違いに気づかない人もいらっしゃるかも分かりません。

こうなると双方が永久に正しい「自愛」の意味を知らないまま歳を重ねてしまう…、という結果になるかも分かりませんね。

すでに体調が悪い人への自愛

自愛の間違った使い方の3つ目は「すでに体調が悪い人への自愛」です。

これも「自愛」の本来の正しい意味を知っていなかったばかりに犯してしまう大きな「恥」と言えるでしょうね。

「自愛」は相手の健康状態を気遣う意味合いの言葉です。

という事はその相手の人は現状では健康体でなければおかしいのです。

もしくは多少、調子が悪かったとしてもしばらく会っていない人から見れば恐らく病気などしていないだろう、という予測の上で送った事になります。

長期間のブランクがあった場合はこの「自愛」を使うのは少々、はばかられるケースかも分かりませんね。

挨拶の文章を手紙なりメールで送る事は相手にとって非常に嬉しい事に変わりはないのですが、ちょっとした知識が向けていると、折角の好意も水の泡になってしまう事もあり得ますので、始まりと終わりの文章の使い方は神経を使って書きたいものです。

言い方を変えよう

なので、もし相手の安否の具合が芳しくない事が分かっていたのなら、「自愛」という言い方は必ず自粛しましょう。

代わりに違った言い方で相手への思いやりの気持ちを伝えるべきです。

「お身体、如何でしょうか?」「その後、健康状態はどうなっているでしょうか?」「一刻も早い全快を心よりお待ちいたしております」など。

ただ、難しいですね。

相手が病気している場合の陣中見舞いのような手紙は。

物凄い気遣いと常識力が問われます。

相手を完全な病人扱いするのも変だし、かといって相手の病状を全く配慮していないような無神経な文章は問題外ですし。

とにかく相手の健康状態が思わしくない時のお見舞いを兼ねた文章というのは細心の注意を払って書き上げるべきでしょう。

言い方を変えて却って相手の神経を高ぶらせるようなことがあってはいけませんからね。

あなたの常識力が試されるシーンと言えるでしょう。

自愛を正しく使いましょう!

如何だったでしょうか?

自愛の正しい使い方に関して、正しい例や間違った例を交えて紹介して参りました。

さて皆さんは正しく自愛を使う自身はおありでしょうか?

私的には今までほとんど周りの人が使っているシーンを見たこともなかったので(そういう野蛮な世界で仕事をやってきていたから?)、自愛を正しく使いこなせるか自信はありません。

ただ、使わなかったら永遠に「自愛」という言い方は、あなたのものにはならないでしょう。

自愛という言葉を自然に当たり前のように使いこなせる人というのはやはりどこか徳があるというか人間味溢れているというか、周囲の人たちとは一味違った印象に映りますね。

そう感じさせてくれる人物がつい最近まで私の職場にいらっしゃいました。

その方は電話でその言葉をよく使っていたのですが…。

最初、聞いた時は何とかしこまった言い方をするのだろうか、と少々こちらが面食らう感じがありましたね。

電話の時と普段の会話の時とのギャップがあるように感じたからです。

しかし、この言葉を遠慮なく自然に使えるということは、これまでも様々なシーンで使ってきていたはずです。

気障っぽくなくカッコを付ける訳でもなく、あくまで自然体で相手に対する労りともとれるこの言葉を使えるのですから、相手の人から可愛がられないはずはありません。

事実、その方のネットワークは非常に幅広く、いたるところにその人のファンがいたように思います。

またその方も非常にマメで、時間の余裕があればいろんな方に電話をして人間関係の構築に励んでおられました。

ちょっと自愛の話しから大きく脱線してしまいましたが、後にも先にも「自愛」という言い方をこれほどまで当たり前に使われていた方はこの方だけでした。

だから私もこの言葉が脳裏に残っていたわけです。

しかしながらこの方も「お体にくれぐれも気をつけて、ご自愛くださいませ」と間違った言い方をしょっちゅうやっていました。

私に正しい知識が身に着いた今となっては「プッ」と吹き出しそうになってしまいそうなシチュエーションです。

いずれにしても「自愛」という言い方、マスターして損はないと思います。

あなたを大きな人間に見せてくれる魔法の言葉かも分かりません。

積極的に使っていっては如何でしょうか?但し、正しい知識の元でお願いしますね。