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自愛の正しい使い方は?正しい例・間...(続き6)

言葉というのは本当に「魔法」を含んだ凄いものなのですよね。

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自愛の間違った使い方に注意

では次に、「自愛」の間違った使い方についてみていきていと思います。

何でもかんでも所かまわず使っていいものなのか、言葉の意味を正しく把握しているのか。

そのあたりをじっくり検証してみましょう。

「お身体をご自愛ください」

自愛の間違った使い方の1つ目は「お身体をご自愛ください」です。

これ、どこが間違っていると思われますか?

「自愛」のそれぞれの漢字の意味を思い出せたら一発で分かる間違い方ですよね。

自愛に”身体を”は重複表現

そうです。

「自愛」の「自」は身体の事を表していましたよね。

よって「お身体をご自愛ください」という言い方をそのまま直訳すると「お身体をくれぐれもお体を大切にしてください」という感じになってしまいます。

ううん、やはり聞いた感じがしっくりしませんね。

「お身体」が一文字多い感じです。

そう、「自愛」という言葉自体に「身体」、という意味が既に込められているのです。

だから「お体を…」という言葉を冒頭に付けてしまうと本来の「自愛」の正しい表現にならなくなってしまうのです。

ところがこの言い方、結構やってる方が多いのですよね。

言っている方が終始、丁寧に話してると自然な感じになって聞こえてくるから不思議です。

聞いている方も「お体をご自愛ください」と言われるとそれが当たり前のような錯覚を起こしてしまったりもします。

結局、話しても聞き手も「自愛」についての正しい知識を持ち合わせていない為、滑稽な会話になってしまっている事に双方が気付かないのでしょう。

もしあなたが「自愛」を使われるなら、正しい日本語を意識して使われる事をお勧めしたいですね。

「ご慈愛ください」

「自愛」の間違った使い方の2つ目は「ご慈愛ください」です。

この間違いは、主にメールを使ったやり取りを行った場合に多発するケースが多いでしょう。

メールの漢字の一覧表記が却って送り主の漢字力を露呈する結果になってしまったものです。

意味が全く変わってくる

今回の間違いの「慈愛」は、親が子供を慈しみ、可愛がるような深い愛情の事を指しています。

身体の心配をしている「自愛」とは全く意味が変わってしまっていますね。

相手の身体の安否について気を利かして送ったつもりが、相手に対して慈しみの情を与えるような表現になっているとは。

いやはや、日本語というのは本当に正しい知識を身に付けなければ飛んだ赤っ恥をかくことになりそうですね。

間違って送ってしまった人は、次からは同じ間違いを犯さないよう肝に銘じましょう。

しかし、送られた方もこの間違いに気づかない人もいらっしゃるかも分かりません。

こうなると双方が永久に正しい「自愛」の意味を知らないまま歳を重ねてしまう…、という結果になるかも分かりませんね。

すでに体調が悪い人への自愛

自愛の間違った使い方の3つ目は「すでに体調が悪い人への自愛」です。

これも「自愛」の本来の正しい意味を知っていなかったばかりに犯してしまう大きな「恥」と言えるでしょうね。