そもそも“メリハリ”と言う言葉、英語や外来語ではないことをご存知でしたか?
最近カタカナ表記で目にすることが多過ぎて、筆者も「あれ?何の英語の略だっけ?」なんて思ってしまいました。
が、メリハリは漢字で書くと“減り張り”。
英語ではないんですよね!
しかも、”減り張り”も本来は当て字であり、そもそもは“メリカリ(減り上り・甲)”だったそう。
和音楽の用語のひとつで、音の高低を表す言葉だったようです。
“カリ(上り・甲)”という言葉が一般的では無かったため、“ハリ(張り)”が使われるようになったのが、メリハリの語源になっているそうです。
漢字が当てはめられると、なんだかメリハリの意味も捉えやすくなりますよね。
音の高低、また緩めたり張り上げたりという、まさにメリハリのついた音楽は、より豊かな表現として聴き手に伝わります。
メリハリがつくだけで、同じ音楽でも全く違う音楽の様にさえ聞こえてしまう…それが比喩的に、仕事や体型などにも使われるようになったということなんですよね。
言葉の語源って、調べてみると本当に面白いです。
というわけで生活も、いつもの生活にメリハリがつくだけで何だか豊かに、面白くなっていくということです。
では、生活におけるメリハリって?どういったことにメリハリが必要なのでしょうか。
まずはその辺りを見ていきましょう。
オンオフの切り替え
メリハリのついた生活にまず必要なのは、“オンオフの切り替え”となるでしょう。
もちろん、これだけではメリハリがついているとは言えないと思いますが、最低限仕事とプライベート、学業とプライベートなどのオンオフの切り替えは必要になってくると思います。
いつまでもダラダラと仕事をしていたり、仕事なのにプライベートを引きずっていたり…生活の中で、仕事もプライベートも境目が分からないようだと、メリハリもつけようがありません。
仕事の時は仕事に集中。
仕事が終わったらプライベートへの切り替え。
生活の中でこうしたリセットを繰り返すことは、気持ちや脳のリセットにも繋がりますよね。
また、体のリセットにもなるでしょう。
そうすることで、心や身体の健康を回復し、維持していくことが出来るのだと思います。
強弱をつける
また、メリハリのついた生活には、オンオフの切り替えだけじゃなく、“強弱をつける”ことも必要になってくるでしょう。
仕事も学業も、プライベートも。
それぞれの中での強弱をつけることが、メリハリになるのだと思います。
例えば仕事では、仕事は仕事で集中するからといって、ずーっとアクセルを踏みっぱなしではあっという間に燃料切れになってしまいます。
疲れすぎてしまって、結局はプライベートにも影響を及ぼしてしまいます。
プライベートに実務的な仕事を持ち込まないとしても、仕事の疲れを引きずってプライベートでぐったりするばかりじゃ、オンオフの切り替えをしていることにはなりません。
逆に、プライベートでの疲れや悩みが、仕事に影響してしまう場合もあるでしょう。
仕事は仕事、プライベートはプライベートの中で強弱を付けることによって、それぞれに悪い影響を及ぼしてしまうことも無くなるのです。
仕事の中では、頑張り時にはアクセルを踏み、時に少し緩める。
そんな強弱をつけながらやっていかないと、いきなりブレーキを踏むことにもなってしまいますよね。
それはつまり、体の不調や、心の不調。
生活の中でメリハリをつけることって、健康を保つためにも大切なことなんですよね。
ダラダラしない
生活にメリハリをつけるためには、オンオフの切り替え、さらに強弱をつけること…ということはつまり、メリハリとは“ダラダラしない”ことが重要だと言えるでしょう。
音楽でも、ダラダラと流れるだけで抑揚が無ければ、そこに面白味はありません。
魅力も無く、つまらない音楽になってしまいます。