だけど筆者としては、悪意があるのもタチが悪いけど、悪意の無い人ほど厄介な気もしています。
周囲の人がイライラさせられることが多いのも、悪意の無いトラブルメーカーな人だったりするのではないでしょうか。
悪意があるのなら、こちら側だってそれ相応の対応をしても当然だと思える。
あからさまに怒ったり、無視したりしても、心はあまり痛みません。
だけど…悪意が無い場合はちょっと気を遣ってしまいませんか?
「悪気はなかったんだしな…」と思って、怒ったり厳しく注意するのを躊躇してしまいます。
だけどその割に、本人は全く気づいていなかったり、改善しようとしなかったりする場合が多いと思います。
悪気が無いってことで周囲が甘やかしてしまう分、本人は自分が起こしたトラブルの重大さにも、気づくことができないのではないか?とも思うのです。
トラブルを起こしても反省することが無く、自分の問題点に気付くことも無い。
だから、トラブルメーカーと言われるほどに、トラブルを起こし続けてしまったりもするのでは?と、筆者は感じています。
“悪意が無い”という悪意。
こちらのほうが、実は厄介な問題だったりもします。
悪意がないのにトラブルを起こしてしまう厄介な人。
そこにはどんな特徴があるのでしょうか。
うっかりしている
悪意の無いトラブルメーカーには、“うっかりしている”という特徴があるようです。
うっかりミスを繰り返す。
そうやって、トラブルメーカーと呼ばれるようになっていくのでしょうね。
うっかりとは、不注意だったり、ぼんやりしていて気付かない様子のこと。
つまり、物事に対する意識が薄く、注意力が散漫している状態ということですよね。
うっかりしてしまう原因は、ずばり注意力不足と言えるでしょう。
だけど問題は、なぜ注意力が不足してしまうのか?ということ。
うっかりが原因でトラブルメーカーになっている人の場合。
きっと“注意する”ということが苦手だったり、注意することへの必要性を、感じていなかったりするのだと思います。
もしくは、何らかの心理的な問題があるのかもしれません。
ですので、うっかりミスを繰り返してしまう人に、ただ単にミスを指摘したり、「もっと注意しなさい」「もっと集中しなさい」というだけでは、改善は難しいと思われます。
もっと根本的な原因を見つけないと、うっかりは治らず、トラブルメーカーであり続けてしまうのです。
もし、うっかりしているトラブルメーカーが職場にいるのなら、それは会社にとっての大きな損失にもなり兼ねません。
放っておくのではなく、何か対策をして上げた方がいいのかも。
仕事では、トラブルが起きた時、その人に責任を取ってもらうだけでは済まされない場合も多々あります。
関わりたくないと思ってもそうはいきません。
だったら、その人のうっかりの改善に協力して上げる方が、利口な選択だと言えます。
出来る事としては、うっかりを防ぐためのシステムを作ること。
うっかりした人でも、そうじゃない人でも、ミスなく平均的な仕事をしてもらえるような環境を整えるのです。
阿吽とか、常識的価値観とかに任せるのではなく、マニュアルを作ったり、いくつものチェックを行う体制を整えたり。
それでまずは、会社の損失を最小限に押えることが出来ますよね。
ただ、そういった環境の中でも、うっかりミスの多い人は出てくるでしょう。
社外に出る前にそのトラブルに気付くことが出来たとしても、あまりにトラブルを起こす人がいれば、生産性が悪くなってしまいます。
もし、会社で人を育てるという意識があるのなら、その人への心理的な分析を試みるといいかもしれません。
もちろん、素人では心の問題にまで踏み込むのは難しいですよね。