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納得感を持てる意思決定をするための...(続き4)

このタイプの人はとても我が強くて自己中心的な傾向があります。

自分の決めたことであれば納得感を感じることは出来ますが、他人の意見に従うことを嫌うため、どんなに説得力のある発言であっても、何かと理由をつけて反論や否定しがちです。

その上で自分の意見を押し付けることもあれば、自分では意見を言わずにただ反論ばかりを繰り返す人もいます。

一方で、自分に自信がないために、自分で決めたことに対してもいまいち納得感を感じることが出来ない人もいます。

このタイプの人は常に不安が付きまとい、直前に自分が決めたことに対しても直ぐに決意が揺らいでしまうことが多いです。

年齢と経験が関係してくる

納得感が感じられるか感じられないかは、年齢や経験によっても変わってきます。

例えば大人になってから理解出来ることを、子どもに言い聞かせたところで到底納得感を感じさせることは出来ませんし、また自分が経験していないことに関して、賢しげに説かれたところで同じく納得感を覚えることは難しいでしょう。

年齢に関してはいずれ同じ年齢になってくれば自ずと納得できることもあるでしょう。

しかし、経験に関しては同じ経験をしていない限り、いつまでも納得することは難しいと言えます。

また、人間は自分の経験によって物事を判断したり、価値を定めたりします。

自分がこれまでの経験で不要だと思うものは、誰かが必要だと言ったところで捨ててしまう意志の固さや頑固さも持ち合わせています。

そして、その頑固さは融通を利かせづらくなり、人によっては他者の意見を受け入れ辛くもなります。

それが顕著になると、他人の意見に納得感を覚えることが難しくなってしまうのです。

そもそも納得感とは

これまで納得感を感じる方法や、どんな時に納得感を感じるのかということについてご紹介してきました。

しかし、そもそも納得感とは、どのような定義を持って言うのでしょうか。

どんな経緯があって納得感が生じるのか、また納得感の定義とはどのようなものなのかについて詳しくご紹介していきます。

結果に至るまでの過程で感じるもの

納得感を覚える瞬間は、一つの物事が終わった結果ではなく、結果に至るまでの過程にあります。

例えばあなたが人から「これやっておいて」と作業を頼まれたとします。

それがもし、あなたが絶対にやらなければならない作業ではなかった場合に、作業をしながら「どうして自分が」と納得出来ず、不満に覚えることでしょう。

不満を感じていることに対してはしっかりと集中することも出来ず、また作業のスピードや効率性も悪くなってしまいがちです。

しかし、作業をする前に「なるほど、だからこれは自分がやるべきなのか」と納得感を感じることが出来ていれば、作業にも集中出来て、スピードも上がることでしょう。

物事によっては、まるで推理小説のように最後の最後になってようやく理解や納得が出来ることもあります。

しかし、大抵は結果に至るまでの過程で納得感を感じるものです。

そして納得感を感じることで、人は自分の行動に自信を持ったり、意志を固めたり出来ます。

結果の善し悪しに関係なく得られる

自分が納得して行動した結果であれば、それが例え悪い結果になったとしても、あまり後悔することはありません。

残念には思っても、「仕方ないね」と素直に諦めることも出来ます。

そのように、納得感は結果の善し悪しに関係なく得ることが出来ます。

その反面、納得感を得られずに行動した場合、結果が良ければ「ラッキー」と思えるかもしれませんが、悪い結果になると「最悪だ」と後悔も大きくなります。

また、納得出来ないままで取った行動の悪い結果は、その結果を簡単に他人や周りの環境のせいにしてしまえます。

例えば自分が納得できないままで仕事を任され、それに失敗した場合、「そもそもこんな無理難題を押し付ける方が悪い」とか「この会社自体に問題がある」など、自分の至らなかった部分まで反省することなく、すべてを周りに責任転嫁してしまいます。

そうなると自分のためにもなりませんので、どんな行動にも自分が納得感を持って臨むことが大切なのです。