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納得感を持てる意思決定をするための...(続き6)

意思決定過程モデル

意思決定過程モデルは、主に「情報活動」「設計活動」「選択活動」の3つのステップから成っています。

意思決定を行うためにはあらゆる情報を集める必要があることは先に挙げましたが、それが情報活動に当てはまります。

例えばあなたが美味しいラーメンを食べに行くことを目標にしている場合、まずはどのラーメン屋さんの評判が良いのかを調べると思います。

これがステップ1の情報活動です。

そして集めた情報の中から、どの店に行けばいいのかをいくつか案を出します。

これがステップ2の設計活動です。

そしていくつかの案の中から一店舗を選択することこそが、ステップ3の選択活動なのです。

意思決定は、主にこの意思決定過程モデルによって最終的な決定がされているのです。

支援モデル

支援モデルとは、意志決定を行うために必要なあらゆる情報や手段を支援することを言います。

先ほどのラーメン屋さんの例で言えば、どんなラーメン屋さんが美味しいと評判なのかを調べるために、必要な情報を自分の周りに置いておくことを指します。

例えば全国のラーメン屋さんの載った雑誌やインターネットの情報など、手を伸ばせばすぐに自分が情報を入手出来るような状態に周りが支援してくれていることを、支援モデルと言っています。

仕事において納得感は大切

仕事をする上で、納得感はとても大切です。

例え全員で話し合いの場を設けたとしても、一人の意見だけを取り上げて話を進めては、周りの人は納得感を感じることは出来ません。

また、自分が今やっている仕事に対して、何故自分がそれをしているのかを納得している人は、積極的に仕事を進めていくことが出来ますが、自分の仕事に納得していない人は仕事のペースも落ち、やる気も出ません。

仕事をする上で、納得感とはそれだけ重要な存在なのです。

組織は全体が動かないと回らない

組織というのは、全体が動くことによって回っています。

また全体を動かすには、ある程度組織全体が納得していなければ行動に移すことは難しいでしょう。

皆がリーダーを信頼し、指示を仰いでいればわざわざ皆を納得させる必要はありませんが、大抵の場合は皆自分の行動に納得していなければ、積極的に動くことは出来ません。

「いいからやれ」で回らないのが組織なのです。

1人だけ突っ走っても空回りするだけ

あなたがもし、会社の社長の場合、会社を経営するためには社員を働かせなければなりません。

しかし、自分の理念や希望だけを社員に押し付けて、社員を納得させることが出来なければ、その内社員はいなくなり、ついには会社も倒産してしまうことでしょう。

組織全体を動かしたいと思ったら、1人だけで突っ走ってもただ空回りするだけで、上手くはいきません。

組織を動かすには、全員を納得させた上で働かせる必要があるのです。

全員が納得していないと上手くいかない

全員が納得していなければ、中々上手くはいきません。

例えば3人で話し合いをして、2人は納得しても1人は納得していない場合、多数決という形で少々無理を通すことは可能です。

しかし、その結果1人との関係に亀裂が入ってしまうのは覚悟しなければなりません。

これが大人数で規模が大きくなるともっと大変です。

派閥が起きたり集団で辞めたりして、収拾がつかなくなってしまいます。