両親にとっては分けてるつもりは全くないかもしれませんが、子供はそれすらも敏感に感じ取ってしまいます。
物を比率で分けられるだけなら、百歩譲って我慢しても愛情がどちらかに偏ってしまうことには我慢できません。
子供の心が歪んでしまう原因にもなります。
この両親の愛情に関してだけは上の子、下の子、という立場も男女という性別も関係ありません。
両親が上の子ばかりを褒める、下の子ばかりを褒める、など、バランスが悪くなると、愛情が希薄と感じた子は嫉妬し、劣等感を感じ、自尊心が傷つけられます。
子供ですから、そのストレスのはけ口は特に持っていません。
ぶつけるべき対象がないのです。
そのストレスを解消するために非行に走ったりします。
大人であればお酒でも飲んで「やってらんないよ!」と騒げばいいかもしれませんが、子供にできることは限られています。
怒られることを前提にあえて悪いことをする子もいるでしょう。
これは注目してほしいというサインですね。
一人っ子であれば、それら兄弟姉妹という比較対象がないので、両親の愛情を一人占めすることができます。
というよりも一人占め前提ですね。
もちろんだからといって歪んだ心には絶対にならないとも言えませんが、少なくとも家庭内で劣等感や嫉妬を感じることはないでしょう。
4. お金をかけてもらえた
おさがりも分配もないので、一人っ子にとっては全てが自分のものです。
両親も二人よりは一人の方が養育費は少ないので、気持ち的に物を買い与えやすいこともあるでしょう。
子供が二人以上いるということは、その先の学費などもシビアに考慮しているはずですから、両親の財布のひもも固いかもしれません。
養育費は、子供の人数でそれほど驚異的に変わってきます。
その先の人生で子供に使う額を考えれば、そうそう財布のひもを緩めるわけにはいきません。
それでも小さい頃は特に子供はかわいいもの。
できる限り物を買ってあげて喜ばせたいという両親の気持ちもあるでしょう。
その気持ち、お金ですらも一人っ子は一人占めすることができます。
5. 相続で揉めない
だいぶ大人になってからの話になりますが、大なり小なり遺産相続という問題がいずれやってきます。
不慮の事故や病気などではない限り、やはり子よりも先に両親が他界してしまうでしょう。
その時、両親が何をどれだけ持っていて、子供達にそれらを託すか?
どの家庭でもこの問題に直面することになります。
そして子供が多ければ多いほど、遺産が多ければ多いほど揉め事が多くなるようです。
揉めないように両親が法的な手続きをとっていたとしても、揉め事が起きる場合があるようですね。
弁護士を通して兄弟間で醜く争うなど、フィクションの世界のように感じられますが実際にあります。
そういった醜い争いも一人っ子なら回避できます。
親戚などが関わると揉め事に繋がるようですが、基本的には両親の遺産はそのたった一人の子供に託されるのが常識でしょう。
6. 親をとても大切にする気持ちがある
一人っ子として両親の愛情を受けて育った子供は、両親に対しての気持ちも兄弟がいる子供達とは違っているように思えます。
自分が大人になって分別がついてからは、両親の老後のことを考えたりと「家族三人だけの絆」を深く感じることでしょう。
一方兄弟がいる場合は、正直そこまで強く感じることはありません。