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一人っ子に生まれて良かったこと、悪...(続き7)

子だくさんが家族の温かさを生むと考えられていたようですが、現代ではその感覚はほぼ残っていないでしょう。

かつては当然だった子だくさんの家庭。

その背景には第二次世界大戦が大きく影響していると思います。

戦争で負けた日本はその経験をバネにして、経済を発展させることになります。

この時、敗戦を体験し、泥水をすするような過酷な生活を強いられた人達は、お金の価値、家族の温かさなどを現代人の僕達とは到底比較できないほど、羨望の眼差しで眺めていたことでしょう。

どん底から這い上がる為に必死だった、とよく聞きます。

その為には、家族の繋がりは非常に大切なものだったのではないでしょうか?

家族がたくさんいて、いつも明るい家庭を望んでいたのではないでしょうか。

そして現代となり、日本の社会構造は大きく変わりました。

かつては妻は専業主婦として明るい家庭を支えていたのが主でしたが、今ではもう仕事をする女性が常識となっています。

夫も妻も外で働いていては、なかなか子育ても大変ですよね。

少子化問題

そうして「働く女性」が増えるにつれ、現代社会の重要問題が生まれてしまいました。

よく言われる「少子化問題」がその一つですね。

少子化の原因は大きく分けて三つに分かれるようです。

まずは養育費です。

とにかく一人の人間の人生には多大なお金がかかります。

二人になれば倍になります。

税金と物価は年々増え続けているのに、お給料は全く上がらないという現象が起きていますよね?

高齢化による社会保障費の上昇、資源不足、など費用の上昇には様々な原因がありますが、自分達だけでも食べていくのに必死な家庭で、子供を何人も作るというのは、例え欲しくても難しくなってきます。

今は子供は一人で精一杯という家庭も多いのではないでしょうか。

では戦後、もしくは昭和後期に起きたベビーブームなど、税金や物価の違いはあるにせよ、費用がかかると分かっていてなぜ子だくさんの家庭が多かったのか?

これにもいくつかの要因が絡んできますが、まず戦後の、特に地方では、子供も家庭内の仕事を手伝ういわば「労力」として考えられていたことが大きな理由でしょう。

農家など、食糧を自家栽培している家での子供の役割は非常に大きなものだったと言えます。

父親が外に仕事で出ていても、家は専業主婦の母親と子供が守る、というわけですね。

少子化の二つ目の理由はやはり働き方や価値観、特に女性の在り方が変わったことでしょう。

最近では「専業主婦」という女性はあまり見かけません。

就職、もしくはパート、いずれにせよ働く女性は昔に比べて急増しています。

かつては旦那が稼ぎ、嫁が家を守るという風習でしたが、いつの間にかこの風習はほぼ消滅しているようです。

これはシンプルに生活費が足りないから働く主婦が多いということです。

とはいえそういったお金の面だけで女性の在り方が変わった、というわけではありません。

女性が持つ価値観自体が大きく変化しています。

例えば、男性に頼らず生きていくたくましい女性がいます。

特に結婚願望もなく、子供が欲しいとも思わない女性が増えていますね。

ものすごく極端な言い方ですが「稼げない男と結婚するくらいなら自分で稼ぐ」と考える女性も多いようです。

そしてそういった場所(職場)が昔に比べて非常に多いのも事実です。

結婚しなくても自分の力で生きていける。

今は仕事で忙しいから子作り、子育ては無理という価値観の変化が現代社会では起きています。

そして少子化の三つ目は原因が次の項目です。

晩婚化


強くてたくましい女性が増え、結婚願望そのものが希薄となっている現代。