人が誕生してから時間の流れとともに成長していく過程を想うとき、肉体面の身体が成長する過程と、知識や技能を身につけて人格面で成長していく過程との両面を観る必要があります。
肉体面の成長は、身長が伸びる、体重が増えるという、身体が大きくなる過程を成長として見ていきます。
一方、人格面では、年齢の流れとともに身につけていく知識や技能と様々な経験による人間的成長を観ていく必要があります。
人格面の成長を考えるとき、『経験』の数や多様性の『幅』が人の成長に大きな影響を与えます。
人が成長していくためには、多くの『経験』を積むことは大切なことと世間一般では言われています。
人の成長過程を観るとき、単に知識だけでは、人生の中で起きる様々な出来事の場面を乗り越えることは出来ないとまで言われています。
人の成長は、知識とそれを裏付ける経験とが組み合わさることを繰り返しながら『雪だるま』のように、大きくなっていく面をもっています。
『経験』は、人が人格面で成長していくためには欠かせない『健康食』と言えます。
知識は、頭で覚えていくものですが、経験は頭と身体の両方で覚えていくものです。
ですから、『経験』は、人の成長のための『血となり肉』となって蓄積されていくことから、『経験が人生において何よりも大事』と言われているのです。
経験が大事だと言われる10個の理由
人の成長は、単に知識の積み重ねだけでは充分とは言えません。
日々の生活の中で直面する様々な出来事に真正面から向き合い考えて行動する経験の積み重ねも加味されて人格が形成されていくと言えます。
日々の生活で織りなされる、職場での人間関係やプライベートでの人間関係の中で個性のぶつかり合いなど様々な場面に真摯に向き合い、乗り越えるための思案や行動を繰り返すことが貴重な経験の積み重ねとなっていきます。
真摯な経験の積み重ねは、人の成長のために無くてはならない『栄養剤』として、将来の人生をステップアップさせてくれます。
経験の積み重ねを繰り返すことで相乗効果として、人の成長に大きく活きてきます。
様々な経験を積み重ねることで、直面する出来事への的確な判断力が養われます。
的確な判断力は、職場などで織りなされる様々な人間関係の場面でも、相手との関係を築くためのスムーズなコミュニケーション能力として発揮されます。
経験が大事と言われている理由は、様々な人との関わりや予期しない出来事に直面したときの適切な対処能力が、日々の生活の経験を積み重ねることで身に付いていくものだからです。
1.経験から見える選択肢が広がるから
人は人生の過程で多くの経験を積み重ねることで、的確な判断力や対処方法を身に付けていきます。
色々な出来事に真摯に向き合い乗り越えることで、多くの経験を積み上げることができます。
積み上げられた経験に裏打ちされて、多様な判断力や対処方法が身につき、場面に応じた多くの選択肢を頭の中で描くことが出来るようになります。
経験の多様性に比例して、直面する出来事に応じた多様な選択肢や手段を思い描くことが出来ることで、最適な対処方法で乗り越えることができます。
次に繋がる力となる
日々の仕事の場面やプライベートの中で直面する出来事に向き合うとき、一度の対処で解決できるとは限らない場合があります。
このような場面では、複数の対処が必要となり、過去の経験の積み上げの中から活かせる経験を応用していく必要があります。
また、目の前の課題に立ち向かったとき、乗り超えることが出来なくても、将来、似た場面に直面した時に多くの経験を教訓として活かすことができ、次に繋がる力となるのです。
2.失敗した経験から学ぶことができるから
様々な経験は全てが成功するとは限りません。
課題の大きさや深さ、複雑さに応じて解決に至らないこともあります。
つまり、成功した経験も失敗した経験も日々の生活の中で積み重なっていきます。