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「やぶさか」とはどういう意味?知ら...(続き4)

「君を一生養うこともやぶさかではない」と言われたのなら、ケチな気持ちはなく、君の幸せのために一生懸命惜しみなく努力したい、という気持ちが受け取れますよね。

ビジネスシーンでも

特にビジネスシーンでは、この「やぶさか」を使うと大人な受け答えのできる知的な人という印象を与えることができます。

例えば、先方の要求に対して「やぶさかではありません。」と答えると、どうでしょうか?

繰り返しになりますが、「やぶさか」には「ためらう」というような意味が含まれています。

それで、このような受け答えをした場合、「こちらとしては進んで要求に応じます」、「ためらわずに要求を引き受けます」というような意味になりますね。

簡単に「わかりました。その件をお引き受けいたします。」と答えることもできますが、

「その件を引き受けることに、やぶさかではありません。」というほうが、

とても知的で、ちょっとレベルの高い受け答えになると思いませんか?

「この人できる人だな。」そんな印象も与えることができるかもしれません。

ちょっと固いイメージの言葉でもあるかもしれませんので、相手を緊張させすぎないように、笑顔でこのフレーズをサラッと言えたらかっこいいですね。

「やぶさか」の類義語

きっと、ここまででみなさんも「やぶさか」という言葉を自分も使ってみたい!と思ってきたのではないでしょうか?

この言葉をサラッとつかえるようになったら、日本人として、大人としてちょっとカッコよくて教養のある人みたいですよね。

ところで、「やぶさか」には、どんな類義語があるのでしょうか?

別の言葉で言い換えるなら、どんな言葉を使うことができるのかもチェックしてみましょう♪

反対しない

類義語の一つとして、「反対しない」という言葉があります。

「反対しない」という言葉は、「肯定する」「賛成する」「善しとする」という意味を持ちますよね。

「反対」という言葉に対して否定的な意味を持つわけです。

それで、「他の人の要求を受け入れること」という意味も持ちます。

この場合、「吝かではない」という言葉に対しては、「その物事に対して反対や不満があるわけではないよ」を表現するフレーズとして同類となります。

構わない

「構わない」という言葉は、「それでもいい」「別にいいよ」という意味です。

よく、ある物事について、大賛成!とまではいかないのですが、「まあ、それでも別に構わないよ」というような、妥協できる範囲内であることを表現するときに使いますよね。

それで、意味としては「ある物事がそれでよいと消極的に肯定する表現」として使われています。

そしてこの「構わない」というフレーズも、「その物事に対して反対や不満があるわけではないよ」という意味で「吝かではない」と同類語です。

異存はない

「異存ありません」なんて言葉もビジネスシーンで使ったりすることがあるでしょう。

「異存がない」の「異存」は、「意見の相違」という意味です。

さらに、「他の人の行うことやある物事を嫌っていること」を表します。

つまり「不同意」「不承認」といった意味と似ています。

「対立しあう事実、主張」といった意味もあります。

それを否定する「異存はない」という表現は、「相手の意見や提案に反対しない」という意味です。

「あなたの意見に同意していますよ」「相違はありません」ということを表しているのですね。

ということで「吝かではない」という語の類語なわけです。

「やぶさか」は曖昧な表現

「やぶさか」という語を調べてきましたが、その意味はわかっても、実際の場面では、使い方や使われたシーンによってちょっと曖昧な意味を持つことがあります。

何か決め事があって、相手方が「やぶさかではありません」と言ったとした場合、

その人がどのくらい賛同していて、この件についてどのくらいの積極性をもっているのか、ということが少しわかりづらいかもしれませんね。