適当なことをいってその場をしのぐよりは、きちんと「わからない」「答えられない」と述べることが大切です。
全てを否定しないことが重要ではありますが、なんでもかんでも「あなたの言うとおりだと思う」といってしまうのもまた、よくありません。
自分の考えの押し付けはNG
アドバイスするに当たって、一番大切なことは、自分の考えを押しつけることです。
それは、あなたの考えが正しいとは限らないからです。
また、自分の考えを押しつけると言うことは相手にとってはそれはアドバイスでは無く、指図になってしまいます。
そうなると、せっかくアドバイスをしても、相手はそれを受け入れようとせず、拒んでしまいます。
あなたの貴重なアドバイスが無駄になってしまうわけです。
ですので、あくまでもアドバイスは「自分はこう思う」というのにとどめておきましょう。
相手がそれをアドバイスと取るか単なる意見と取るかは相手の自由です。
あなただって考えを押しつけられることは不本意のはずです。
考えを押しつけるだけのアドバイスは、相手にとって何も響くことは無く、鬱陶しいだけなのです。
言い方を考えて話す
ところであなたは、普段からアドバイスすることに慣れていますか?
よく人から相談を受ける、喜んでもらっていると言う人は、アドバイス慣れしていらっしゃるので問題は無いと思います。
しかし、あまり他人に対してアドバイスの経験が無いと言う場合は、まずは話し方に注意しなければなりません。
相手がアドバイスを求めてくると言うことは、少なくとも悩みがあると言うことです。
どちらかと言うとネガティブ志向になっている場合が多いため、特に明らかにマイナスのイメージの悩み相談がある場合は、相手の立場に立って言葉を選びながら話を進めて行くことが重要です。
普段から言い方がきついとか、上から目線に聞こえるというようなことを言われている人は特に気を付けて話しをしていきましょう。
腰を低く、低姿勢で話しを聞くくらいでちょうどいいのかもしれません。
キツイ言い方は傷つけるだけ
きつい言い方はとにかく相手を傷つけるだけです。
そこに厳しさは必要ありません。
叱咤激励では無く、あくまでアドバイスなのですから、相手をバカにしたり叱ったりしてはいけません。
あなたにそんな権利もありません。
特に相手が何かに対して凹んでいる場合は、気持ちもかなりナーバスになってしまっています。
ですので、ちょっとした言葉で傷ついたりするのです。
普段そんなことで傷つかない、そんな言葉を言われたからといって気にしないというような人でも、悩んでいる時は気持ちが敏感になってしまっています。
できるだけ穏やかな口調で、優しく話しを聞いてあげるように心がけましょう。
先程も少し述べたように、アドバイスが欲しいのではなく話しを聞いてほしいというだけの人もいるのですから。
共感してあげる
相手の悩みについて相談に乗ったりする場合、まずはアドバイスするのではなく相手の話に共感してあげることが重要です。
相手に寄りそってあげることで、相手は心を開くことができますし、あなたに本心を話すこともできます。
とにかく、相手が相手自身に嘘をつくようなことがあっては、話しもすすみません。
それにはあなたが話しの内容について例え興味が無かったり、反論したい気持ちになったとしてもとりあえずは「わからないでもない」と共感してあげることが大切です。
これも非常に難しいのですが、簡単に「あなたの気持ちがわかる」と、相手の気持ちもわからないままに言ってしまうと、あとでやっかいなことになりますので、共感するというよりは、相手の思いを理解することからはじめてみてください。
相手が話しやすい環境づくり
相手にとって、相談内容がもしかすると他の人には聞かれたくない内容かもしれません。
ですので、通常喫茶店やレストランで食事やお茶を楽しみながらゆっくり話を聞くと言うのが一般的なスタイルではありますが、相手がそれでは満足できないということがあります。
ですので、相手にとって話しやすい環境づくりは重要です。