今回のテーマである無人島でサバイバルな生活を考える時に、何を持って行けば便利か、また必要なのかを考えてみたいと思います。
最低限必要な道具を持って行って、それ以外はすべて現地にあるものをできるだけ活用して生活をすることを目的とします。
海で遭難して、着の身着のまま何とか無事にたどり着いた島で生き延びるための生活そのものを目指している訳ではありません。
電気や水、火もないところでの生活を作り上げるということです。
では、あなたが無人島に渡るとして、持って行くべきものを考えてみましょう。
1.寝袋
大地震などの災害に遭って、ともかく生き延びることができた。
周りには人も見当たらない。
薄暗くなってきてどこか安全なところに寝床を探さなくてはならない状況です。
着の身着のままで逃げ出して来たので、今着ている服しか着る物もない状況です。
うかつに建物の陰に身を潜めていると、余震で建物が崩壊して下敷きになる可能性もあります。
余震が来ても大丈夫な平屋のスペースを探すしかないのでしょう。
それと、4月の半ばと言っても、屋外では夜間はかなり冷え込むはずです。
暖を取るために火を起こすものがありません。
このまま、無事に夜を過ごすことができるか不安が頭をよぎります。
あなたがこんな状況に置かれたらどうしますか?
ここで一番大切なことは、どうにかして体温を保つことなのです。
被災地で災害発生時には何とか生き延びることができても、その日の晩に体温が下がり過ぎて死んでしまう人が多いそうです。
被災した最初の夜をどう過ごすかが生死の分かれ目だそうです。
無人島での生活も、夜を無事に過ごせるかが大事なポイントなのです。
食べ物が無くても、少しの水だけでも2~3日は生き延びることができますが、寒冷地では体温の低下が死を招くのです。
そのためにも、まずは寝袋が必要なのです。
もうひとつ寝袋と一緒に欲しいのが、寝袋の下に敷く保温用のマットです。
薄くても、きっちり保温ができれば、寝袋とセットで用意したいものです。
2.テント
寝袋と合わせて必要なのがテントです。
自分の寝袋がすっぽりと入る大きさで良いのです。
テントは夜間の熱の放出を防いで、保温してくれる効果があります。
冷たい雨や雪からも身を守ってくれるのです。
寝袋のところでも言いましたが、体温を維持するためには大切なものです。
テント無しで寝袋で寝ている時に雨が降ると、たちまち寝袋ごと濡れてしまいます。
すると、体温が急速に下がってしまい、低体温で死んでしまうこともあります。
雨や雪を防いでくれる大切なものです。
できれば、防水性の高いテントが好ましいのです。
またテントは、夜間に活動する小動物や虫類の侵入を防いでくれるし、身の周りの品の盗難防止もできるのです。
3.釣竿
無人島というイメージは、当然まわりは綺麗な海のはずです。
そこにはさまざまなお魚が泳いでいるのでしょう。
すると、無人島での食料の対象として誰しも考えることです。
魚を獲ることができれば、そのまま生で食べるか干物にすれば飢えはしのげるはずです。