「心にあるものから人は語る」「言葉遣いは心遣い」という格言がありますが、発せられる言葉はその人の人柄を表します。

ですから、何を話し、どのような言葉遣いをするかによって私たちは、その人がどんな人かを判断します。

育ち、学歴、職業、性格、考え方など多くのこと言葉遣いから読み取るのです。

だいたい素敵だなと感じる人は、言葉遣いも綺麗で、相手を気遣う発言や、前向きな発言をされているのではないでしょうか?

逆に、どんなに外見を着飾っていたとしても、汚い言葉を発したり、愚痴や悪口を話した途端、心は美しくないなとがっかりしまうよね。

またビジネスの場で、良いプレゼン内容だったとしても、プレゼンターが正しい日本語を話せていないと、取引するのを不安になったり、その会社の印象が悪くなることもあります。

します。

ですから、美しく丁寧な言葉遣いをすることや、正しい日本語を話すことは、自分を評価をあげて、周りの人と良い関係を築くのにも欠かせません。

また、言葉には力があります。

皆さんも、ある言葉によって、慰められたことや元気付けられたこともあれば、傷つけられたり腹立たしく感じたことがあると思います。

ですから、相手や状況に合わせて、ふさわしい言葉を語れるようにしかも正しい言葉遣いで伝えられるようにこれから気をつけるべきことを見ていきましょう。

️言葉遣いを正しく使えてますか?

普段何気なく使っていたり、頻繁に耳にする言葉でも、正しい日本語ではない場合もあります。

今では、SNS、ツイッター、ブログなどインターネットでのコミュニケーションや発信が盛んになってきていて、紙と筆で言葉を記すのとは違う言い回しや表現方法をすることもあります。

メッセージを発信するツールによって言葉遣いが変わりますし、時が流れれば言葉は変化していきますが、その時々やツールによって正確な表現方法は常に存在します。

しかし、どんなに時代が変わっても、正しい言葉遣いの基本は変わりませんし、自分の心を言葉で表現するということも同じです。

ですから、自分が何気なく使っている表現方法が、本当に正しいものなのかこの機会に考えてみるのはいかがでしょうか?

できてるつもりでも意外と間違いは多い

誰しも、自分が間違っていると思う言葉遣いはしません。

正しいと思うからそれを使っているのです。

しかし残念ながら、できているつもりでも意外と間違っていることが多いのです。

なぜなら、日本語は非常に複雑で、「書き言葉」と「話し言葉」、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」など、立場や状況によって、同じことを表現するのにも言葉遣いが変化するのです。

ですから、正しい日本語の使い方をきちんとお勉強しないなら、正しいと思っている言葉遣いで、自分の意図とは違う受け取られ方をしたり、相手を不快にさせてしまうこともあるのです。

また、一度お勉強したとしても、時経つうちに崩れてしまったり、忘れてしまい、多くの人が使っている正しいようで間違っている言葉遣いに流れてしまっている可能性もあります。

️言葉遣いで気をつけるべき6個のこと


目上の人や、立場の上の人を敬うために使う敬語は、慎み深く相手を敬う日本文化の良い面の現れとも言えます。

さらに敬語は、ビジネスの場で欠かせない、社会人のマナーでもあります。

正しく使えれば、相手との交渉もスムーズにいきますし、良好な関係を築くのに役立ちますが、間違えて使用するなら、不快感を与えてしまったり、信頼を失うことになりかねません。

ですから、正しい敬語の使い方は、必ずマスターしておかなければなりません。

社会人になる前でも、アルバイト先でお客様に接したり、先生や先輩など、目上の人に接する機会も多くあります。

そんな時に、美しい敬語を使うなら、知性と相手を敬う心のある良い子として、皆から可愛がってもらえます。

正しい言葉遣いをすることによって、人生のチャンスも広がりますし、周りからの評価もアップするので、是非とも身に付けるように努力しましょう。

その際、気をつけておかなければいけない点がいくつかあります。

先ほど触れたように日本語は少し複雑で、間違えやすい言葉遣いが多いです。

よく耳にする、相手を敬っているかのような表現でも、実際は間違っていることもあるので、特に気をつけるべき6個のことを見ていきましょう。

基本的な尊敬語を覚える

日本の敬語には大きく分けて3種類あります。

相手を立てるために使う「尊敬語」、自分を下げる、へりくだった表現の「謙譲語」、相手を問わず丁寧な表現をしたい時に使う「丁寧語」に分かれます。

これらを使い分けることによって、正しい敬語を使えるようになるのですが、それぞれが複雑で、勘違いしやすいので注意が必要なのです。

どんなコミュニティでもコミュニケーションを取るために言葉は必ず必要になります。

特に社会人になると、注意してくれる人も少なくなりますし、間違えた時に取り返しのつかないことにもなるので、よく使う基本的な表現は、覚えるようにすることがお勧めです。

基本的な動作を、尊敬語、謙譲語、丁寧語ならどういうかを頭に叩き込んでおくなら、言い間違いを防ぐことができますし、時々しか使わない言葉にも、原則を軸に適用することができるので助かると思います。

では、まずは「尊敬語」から考えていきましょう。

相手を敬って使う言葉


尊敬語は、相手を立てる表現で、目上の人、立場が上の人に対して用います。

ですから、上司、取引先、お客様などに対して、相手を主体にした言葉遣いになります。

相手を敬う気持ちを表す言葉遣いなので、正しい尊敬語を使って話しかけるなら、こちらの心遣いが伝わり、感じよく受け取ってもらえます。

例えば、「する」という動詞は、尊敬語になると「なさる」「される」になります。

謙譲語は「させていただく」、丁寧語は「いたします」となります。

このように比べてみると、違いがわかりますよね?相手がする場合は、相手の動作を表現しているので、相手の人を立てる言葉遣いをして、敬意を表すのです。

それに比べて謙譲語は、自分の動作を表現するので、自分を低めるような言葉遣いになります。

丁寧語は便利な言葉で、どんなシチュエーションでも問題なく使えますが、尊敬語と比べるとやや砕けてしまうので、取引先のえらい方や、立場のかなり上の方に対しては失礼になってしまうこともあります。

その点尊敬語は、目上の人に対する敬意を表せる、一番良い言葉遣いですので、使いこなせるように覚えましょう。

変化させるものと完全言い換えの2パターン

尊敬語の中にも、「変化させるもの」と、「言い換えるもの」の二つのタイプがあります。

例えば、「お久しぶりです」は、同僚や目下の人に使う「しばらくぶり」を変化させたものです。

また、言い換えるパターンとしては、「なるほど」という所を、「おっしゃる通りです」、もしくは「はい」「そうですね」と言い換えることをあげることができます。

「なるほど」という言葉には、相手の意見に同意していることと、納得していることを表す意味合いがありますが、本来は、対等な立場の人や部下に対して使う言葉です。

ビジネスシーンで相槌を打つ時に使っていたり、話を聴き終わった時に口癖のように使っている人を見かけることがありますが、お客様や取引先に使うには失礼に値します。

また、「なるほど」を少し丁寧にしたつもりで「なるほどですね」と言われている方もいらっしゃいますが、これは「そうですね」と「なるほど」が混ざっただけの言葉で、正しい尊敬語ではありません。

ですから、頻発すると耳障りで、ビジネスマンとしての評価が下がっていまう要注意な言葉です。

ですから、「なるほど」と言いたい場面では、同意の意味なら「はい」や「そうですね」とシンプルに言い換える方が正しい尊敬語になりますし、納得していることを示したい場合は、「おっしゃる通りです」と言えば良いのです。

尊敬語は気取った言葉遣いをすることではなく、「はい」などとごく平凡な表現であったとしても、きちんと相手に伝わる言葉を選び、正しく用いることが鍵なのです。

言う→おっしゃる

社会はコミュニケーションで成り立っているので、「言う」という動詞も頻繁に用いる言葉です。

「上司が〇〇と言っていました」「私が言いたいのは〇〇ということです」「お客様が〇〇と言われた」などと、ビジネスシーンでよく出てきます。

ですから「言う」の正しい尊敬語を覚えることは、社会人として恥ずかしくない言葉遣いをする上で役立つでしょう。

「言う」の尊敬語は、「おっしゃる」もしくは「言われる」です。

これもやはり、相手の動作を表す表現であることがわかりますね。

自分の動作を表現する謙譲語では「申し上げる」、丁寧語では「申し上げます」になります。

ですから先ほどの上司の発言を、同僚などに伝える場合は「上司が〇〇とおっしゃっていました」もしくは「上司が〇〇と言われていました」となるわけです。

また、お客様も立てるべき相手ですので、「お客様が〇〇とおっしゃいました」「お客様が〇〇と言われました」となります。

これが尊敬語の基本的な使い方ですが、日本語の複雑なところとして、話す相手が違うと、表現方法が変わることがあります。

上司は自分より目上の人ですが、その上司が言っていたことを取引先に伝えるような場合、上司よりも敬うべき存在である取引先を立てるために、身内である上司に対する尊敬語はカットして「(上司の名前を呼び捨てで)〇〇が〇〇と申しておりました」となるのです。

このように尊敬語は、話している相手によって変化させていくという特徴もあります。

基本的な謙譲語を覚える

謙譲語は、へりくだる表現、自分を下にして相手を立てると言う表現方法です。

相手に直接的に敬意を示すのではなく、自分の立場を相手よりもグッと下げることによって、実質相手が上であることを示すという方法の敬語になります。

「謙譲」には、へりくだる、謙遜と言う意味があることからもわかりますね。

ですから主体は自分になります。

基本的に、自分の動作に対して使う表現方法です。

また、先ほどの例でも出てきましたが、話す内容や相手によっては、自分よりも目上の会社の上司に対しても使うこともあります。

ですからスマートに使いこなすにはトレーニングが必要です。

敬語は、頭で考えてもなかなか身につきません。

この記事の冒頭でも触れたように、言葉遣いには心が現れるのです。

ですから、話す相手や内容を誠実に考えて、どんどん口にすることが敬語をマスターする近道になります。

様々なシュチュエーションを思い描いて、基本的な動詞の謙譲語を実際声に出して言ってみましょう。

自分をへりくだって使う言葉

へりくだるとは、「相手を敬って自分を控えめにする」「謙遜する」「卑下する」という意味があります。

相手に対する敬意のために、自分を下げることが基本的な意味ですから、ただの見せかけの謙遜さや、嫌味を込めた卑下した表現ではいけないのです。

よく政治家の中に「〜させて頂く」という、一見、謙譲語のような言い回しを多用される方がいますが、過剰なへりくだりは乱暴な言葉にもなりえます。

なぜなら、「〜させて頂く」というのには、相手の意向を無視していたり、相手を関係ないと思っている含みがあるからです。

結局、自分の都合で「させて頂きます」と言っていることになってしまうのです。

これでは、相手を立てているようで全く逆の効果になってしまいます。

ですから謙譲語は、相手を敬うために使う言葉であることを肝に命じて、正しい使い方ができるようにお勉強しましょう。

「…いただく」

尊敬語と謙譲語がこんがらがってしまう例として、「いただく」ことがよく取り上げられます。

また、「お支払いいただく」など、動詞と組み合わせて使うこともあるので、ますます使い方がわからなくなってしまうかもしれません。

そこで、改めて謙譲語としての「いただく」を見直してみましょう。

「いただく」は「もらう」の謙譲語です。

もらうのは自分ですから、自分の動作につけるので、へりくだった表現にしているのです。

では、先ほどの「支払っていただく」の尊敬語と謙譲語の違いをどう考えることができるでしょうか?相手が支払ってくれたことを表現したいなら、相手がした「くれる」と言う動作の尊敬語を使い、「支払ってくださり」となりますが、支払ってもらったことを表現したいなら、もらったのはあくまで自分なので、自分の動作につける謙譲語を用いいて「支払っていただく」となります。

このように、誰を主体として語るかによって、謙譲語か尊敬語か変わってきます。

「参る・申す」

謙譲語の中でも、「謙譲語I」と「謙譲語II」があるのをご存知ですか?「謙譲語I」は、動作の向かう相手を立てる言葉で、「謙譲語II」は、話している相手を立てる言葉です。

「参る」や「申す」は「謙譲語II」になります。

これは少しややこしい話になるので例題で考えてみましょう。

まず最初に「参る」はどんな言葉だったでしょうか?「来る」の尊敬語が「いらっしゃる」、謙譲語が「参る」、丁寧語が「来ます」になります。

そして、「行く」の尊敬語が「いらっしゃる」、謙譲語が「伺う」、丁寧語が「参ります」です。

ですから、「参る」は、来るの謙譲語、または行くの丁寧語として使用します。

これを踏まえて、例文を考えてみましょう。

A先生とB先生とあなたが登場人物です。

A先生に「明日B先生の所に行く」ことを伝えたい場合、あなたはなんと言いますか?二人ともあなたにとって先生なので、きちんとした謙譲語を使って敬意を表したいですよね?「明日、B先生の所に伺います」と言うと、B先生は立てることができますが、A先生は立てていません。

そこで、「明日、B先生の所に参ります」と言うと、今度は、A先生は立てれているのですが、B先生は立てていません。

基本的に敬語は相手を敬う気持ちから使うものなので、目の前にいるA 先生を立てているこの表現でも十分なのですが、両方を立てる場合には、「明日、B先生の所へお伺いいたします」となると完璧な表現と言えます。

一般的な会話の内容でも話している相手と、動作の向かう相手が別のことはよくありますので、このように「お/ご〜いたす」と敬語Iと敬語IIを合わせた表現を覚えておくのもいいでしょう。

次に「申す」ですが、「言う」「話す」の謙譲語になります。

申すも「謙譲語II」に分類されていて、丁寧に述べることで、相手を立てると言う表現方法になります。

ですから、上司や取引先など、敬意を示すべき人の行動に対しては使いません。

一方、似ている表現の「申し上げる」は、「謙譲語I」に分類されて、「社長に申し上げた通り」など、話し手が、自分の行動をへりくだらせ、相手を立てるために用います。

このように「謙譲語I」は、自分の行為を強調するために用いられ、「謙譲語II」は、行為が向かう先がある時に用いられるのです。

非常に混同しやすい

取引先に「一緒に参られますか?」、「明日、お伺いいただけますか?」と聞くのは適切でしょうか?それとも間違いでしょうか?正解は、これらの表現は全て謙譲語になるので、取引先に正しい敬意を表せていないので、間違いです。

「参る」「伺う」は全て、自分がへりくだる時に使うべきであって、相手に対して使うべき言葉ではありません。

相手の動作を表現したいなら、「いらっしゃる」「お越しになる」などの尊敬語を使うべきなのです。

ですから「一緒にいらっしゃいますか?」「明日、お越しいただけますか?」と聞いて初めて、取引先にふさわしい敬意を表していることになります。

もちろんわざと相手の動作に謙譲語
を使った訳でないとしても、正しい言葉使いをするのは社会人のマナーであり、ややこしい、間違いやすい、悪気はないではすみません。

日本人なら誰でも、謙譲語と尊敬語が混同しやすいことは知っているので、そこをきちんと使い分けるために心を砕いてこそ、相手に対する本当の敬意を表すことができるのでしょう。

丁寧語を覚える

丁寧語は、敬語の一種ですが、尊敬語や謙譲語とは違い、言葉自体が変化することはなく、語尾に「です」や「ます」をつけることによって、話し相手に敬意を表したり、改まった口調にします。

また、主体とする人によって使い分ける必要もなく、誰に対しても、どんな内容の話でも使うことができます。

ですから、一番使いやすい敬語ともいえるでしょう。

相手によっては言葉自体が変わったり、第三者の話をするときなど、目の前の人と、会話に出てくる人両方の立ち位置を気にしないと間違えてしまう可能性のある謙譲語や尊敬語とは違い、丁寧に話すだけで、上品に聞こえますし、硬くなりすぎないというメリットがあります。

丁寧な言葉使いをされて嫌な気持ちになる人は、まずいないでしょう。

なぜなら、きちんと丁寧に話すこと自体が、相手を敬う気持ちの表れだからです。

ですから、日頃から丁寧語で話すように心がけ、育ちの良い人、言葉遣いの綺麗なきちんとした人と周りの人に見てもらえるようにしましょう。

綺麗で丁寧な言葉使いをいつも心がけているなら、それが習慣となり、本当に心も清くなる効果があります。

ですから、自分の口から出す言葉にいつも注意を払うようにしましょう。

「です」「ます」

丁寧語のことを、「です・ます調」と呼ぶくらい、語尾に「です」「ます」をつけることが丁寧語の象徴ともなっています。

具体例をあげると、「10時に寝る」というのを「10時に寝ます」。

「暑い」というのを「暑いです」、「田中だ」と言うのを「田中です」と丁寧にいうことです。

この例文を見ただけでも、その好感度の差は歴然としていますね。

言い切る

尊敬語と謙譲語の違いを意識する

尊敬語と謙譲語は、相手を立てるという目的が一緒でも、その方法が違います。

尊敬語は、尊敬の意を表して使う言葉なので、目上の方が主語になる時に使います。

一方、謙譲語は、自分がへりくだる時に使い、主語を自分にし、自分を低くすることで相手を立てる方法なのです。

このように、主体が誰かと言うことを考えると、その違いがはっきりするのですが、そこを見失ってしまうと、目上の人に対して謙譲語を使ってしまったりするミスにつながります。

ですから、少しややこしく感じた時には、誰がしている動作について話しているのかような表現は、無作法で乱暴な印象があるのに対し、です・ますをつけることによって、上品になり、きちんと相手に伝えようとしている意志も感じ取れるようになります。

「来る」は「来ます」、「言う」は「言います」、「する」は「します」と、語尾に「です・ます」と言う、とても短い表現をつけるだけで、印象がガラリと変わり、相手に敬意を表すことができるのです。

これならできるかもと思われる方も多いのではないでしょうか?「です・ます」も立派な敬語です。

日頃の会話から使うように心がけましょう。

「ございます」

「です・ます」をさらに丁寧にしたのが、「ございます」です。

例えば、「田中です」を「田中でございます」と言うと、より丁寧に感じますよね。

また、「あちらです」を「あちらでございます」、「私のです」を私のものでございます」などと使います。

しかし、「ございます」と言う表現は、形容詞と合わせて使うときには、微妙に変化するので注意も必要です。

例えば、「たかい」の場合、「たかいでございます」ではなく「たこうございます」となります。

形容詞の「a・i・u・o」に合わせて「ございますが」変化するのです。

aはたかいで見た通りですが、「おいしい」などのiの場合は、「おいしいしゅうございます」となり、「かるい」などのuの場合は、「かるうございます」などと変化します。

oの場合も、「おもいでございます」ではなく「おもうございます」と言います。

さらに、丁寧語は、丁寧に話すことによって相手に対する敬意を表しているだけで、直接相手を高める言葉ではないので、より丁寧な「ございます」よりも、尊敬語を使った方が良い場合もあります。

美化語を覚える

美化語とは、言葉遣いを上品に、物事を美しく述べるために使う言葉で、言葉の前に「お」や「ご」を付け足したり、より美しい言葉に言い換える方法があります。

尊敬語や謙譲語を話しているときには特に、この美化語を使うとバランスが良くなるでしょう。

「お」「ご」を付け足す方法については、後ほどゆっくり考えますが、言い換える言葉にはどんなものがあるか、ここで少しご紹介いたします。

例えば、「めし」「汁」「うまい」などの言葉をどのように言い換えて、より上品な表現にできるでしょうか?「めし」は「ご飯」、「汁」は「おつゆ」、「うまい」は「おいしい」とするなら、意味は変わりませんが、より丁寧で品のある表現になります。

これも育った環境や、一緒に過ごしている人たちの影響も大きいですが、どうせなら聞き手が気持ちよく感じるような言葉選びをした方が、印象が良くなるのでいいですよね。

時にはふざけて、少し乱暴な言い方をする時があるかもしれませんが、それが習慣にならないように気をつけましょう。

言葉遣いは少し頑張って見栄を張ることができても、時間が経つとボロが出てしまいます。

日頃から美しい言葉遣いをするならば、人前で恥ずかしい思いをすることはないでしょう。

「お」「ご」を頭につける

「酒」が「お酒」、「料理」が「お料理」、「庭」が「お庭」など、丁寧に話す時に自然と「お」をつけていますよね?また、「祝儀」を「ご祝儀」、「挨拶」を「ご挨拶」、「結婚」を「ご結婚」と、単語の前に「ご」をつけて、相手に対する敬意を表したり、丁寧な表現にすることも、日常生活でよく使ったいますね。

美化語を使うなら、上品で礼儀正しい雰囲気の会話になりますので、ビジネスの場はもちろん、目上の人と話す時や、初対面の人と話す時などは、意識的に使うようにしましょう。

例外もありますが、基本的に、和語には「お」、漢語には「ご」がつくと言われていますので、どちらかわからない場合は目安にすることができるでしょう。

つけないものもあるので注意

大抵の言葉には、「お」や「ご」をつけることはできますが、聞き手がやりすぎな印象を受けたり、違和感を感じるような使い方は避けるようにしましょう。

なんでもやりすぎはよくありません。

あくまでも、美しい言葉遣いにするための「美化語」であるという、根本の目的を覚えておきましょう。

また、単語の中には、「お」や「ご」をつけないものもあります。

例えば、「ビール」「ピアノ」などの外国語、「学校」や「公園」などの公共の建物や施設に関する言葉、「大家さん」などの「お」で始まる言葉、「歯」など一音でつけにくい言葉などがあります。

他にも、病気やもともと良い言葉でない場合も美化語をつけることはないので注意しましょう。

目上の人に使ってはいけない言葉を知る

上司から仕事を頼まれた時に「了解です」と言っていませんか?そして帰る時に「ご苦労様です」なんて送り出していたら、それは社会人として失格です。

どんなに上司に気を使っているつもりでも、「ご苦労様」も「了解」も、同僚や部下に対して使う言葉なので、上司に使った時点で失礼に当たるのです。

「了解です」は「かしこまりました」、「ご苦労様です」は「お疲れ様でした」ときちんとした尊敬語で語りかけるように、目上の人に使ってはいけない言葉と、正しい言い方を覚えるようにしましょう。

また「こんにちは」と元気よく挨拶するのは良いのですが、これだけを単独で使うと、馴れ馴れしい感じになるので、「こんにちは、先日はありがとうございました」などと、言葉を補うようにしましょう。

また、久しぶりに会う目上の方に対しては、「ご無沙汰しています」の方が、好印象になるでしょう。

このように、同僚に対しては丁寧語で良いとされている言葉でも、目上の人には使ってはいけない言葉や、印象が悪くなる使い方もあるので、誰が見ても敬意が現れていると感じられるような表現方法をしっかりと習得することは大切です。

間違った言葉遣いをなおす

日本語としておかしいけれど、接客の場やビジネスの場で用いられている言葉もいくつかあります。

例えば、「〜の方」。

「お荷物の方をお持ちいたします」「お席の方をご用意いたします」など言われたことはないでしょうか?これは、敬語でもなんでもありません。

「〜の方」という言葉に意味がないので、つける必要は全くないのです。

「お荷物お持ちします」「お席を用意します」と言えば十分なのです。

さらに、「よろしかったでしょうか?」これもよく聞きますが、現在進行形の内容に対し、過去形で問いかけているので、文法的に間違っています。

言っている方は、あっているかどうかを確認したいのはわかりますが、正しい日本語とは言えません。

他にも、「〜になります」も変なシーンで使われていることがあります。

レストランで注文した料理が運ばれた時に、「ハンバーグになります」と無意識で言われている方がいますが、「ハンバーグです」が正しい言い方なのです。

変にカッコつけたりせずに、単純に「です・ます」で言い切ることが正しいことが多いことも覚えておきましょう。

️正しい言葉遣いは大人のマナー

今回は、気をつけるべき言葉遣いについて見てきました。

自分の発する言葉で、相手の人の感情に訴えかけたり、喜ばしたり、心を通わせることができますが、それらは、正しい言葉遣いとマナーを守って初めて達成することができます。

ですから今日学んだような注意点をよく復習して、社会人として、また一人の人間としてより素敵に輝けるように励みましょう。