指示や命令といった形で教えるのではなく、対話することによってメンティに気づきを与えたり、本人の自発的な成長を促す方法ですね。
ですから、良くも悪くもメンティの人生に大きな影響を与える存在なのです。
4.メンターの重要度
実際にメンターがいるのといないのとではどんな差が生まれるのでしょうか?
例えば、仕事が増えたり、自分のポジションが上がったり、責任が大きくなったりしたときなど、これから始めての経験にぶつかったというとき、相談できる人、具体的なアドバイスをしてくれる人、さらに経験談を教えてくれる人がいるのといないのとでは大きな差があります。
自分だけでは経験がなく、それゆえに気づきや視野が狭くなってしまうところを、具体的にそして大きな視野と経験に基づく確かな情報から、いろいろとアドバイスをもらえるなら成功への道のりは大きく近づくはずです。
一人では考えつかないことや、思いつかないことも気づかせてくれたり、全体から見たアドバイスなどを聞くと、大きなヒントをもらえることが多いものです。
それで、新入社員にとってメンターがいることで、早く自分の職場で活躍のチャンスをとらえ効率的に仕事ができるようになったり、精神的にも支えてもらうことができるので、会社としても大きなメリットがあるのです。
そして、会社は次の世代を育てなければ成長が止まってしまいます。
さらに、メンターにになる人にとってもその経験が自分の大きな成長の機会になります。
会社の将来を考えた時にも、良いメンターの存在をつくることが大きなプラスになるのです。
厚生労働省も人材育成やキャリア教育の一環として「メンター制度」の導入を推奨しています。
5.メンターの認定資格
メンターの資格を取得するための資格認定コースというものもあります。
コースでは、組織や企業の中で必要とされるこの制度のことを正しく理解することや、さらにメンタリングを構成するカウンセリングとコーチングのスキルを磨くことができます。
メンターになる、ということは仕事以外のことでも悩みを聞いたり、メンティのキャリア全体にわたってのアドバイスをしていかなくてはいけません。
そして自分自身が模範となる必要もあり、メンティを精神面でも支えていくだけのスキルが必要です。
つまりメンティとの信頼関係を築き、話や考えをよく聞いて理解し、その人の個性や可能性を発見し、そこを成長させられるような存在にならなければいけません。
そのようなスキルを学び、講座を受けたところの認定基準により認定された人に、認定資格というものが与えられます。
メンターにふさわしい人の20個の特徴
メンターがメンティに対しても、メンター制度を導入している会社にとっても、良くも悪くも大きな影響を与える存在になる、ということで、もし良いメンターがいるならば仕事も人生も成功させやすくなります。
ですから、良いメンターを見つける、というのはとても大事なことのようです。
では、今の社会において、個人としても会社としても成長に欠かせない存在となってきたメンターですが、どんな人がメンターとしてふさわしい人といえるのでしょうか??
メンターとしてふさわしい人の特徴を20個見てみましょう!
1.周囲からの信頼が厚い人
まず、周囲からその人がどう見られているか、ということは大事なことです。
一緒に働いてきた人、長年その人を見て知ってきた人がその人のことを信頼し、尊敬しているでしょうか?
メンターは、メンティの仕事、そして仕事以上の生活面でも悩みや問題などに向き合える人でなければいけません。
ですから、メンターとメンティとの間には信頼関係が不可欠です。
メンティが尊敬し、安心して相談できる人でなければいけません。
ですから、周囲からも信頼が厚い人でなければその役目は務まらないでしょう。
そして、自分自身が模範とならなくてはいけないのですから、信頼されていない人は向いていませんね。
2.人を見抜く力がある人
メンターは、メンティの可能性や長所というものを見抜く力が必要です。
メンティがどのような人格特性を持っているのか、ということもちゃんと理解して、受け入れ、それに基づいて導いていく必要もあります。
ですから、人をよく観察して、その人の個性や特徴や思考のパターンなどを分析したり、それを察知する能力に長けた人が向いているのです。
そうでないなら、メンティを個人的にサポートすることは難しく事務的にアドバイスするだけの存在になってしまうでしょう。
個人として、メンティが自分で考え、そして成長していくのを支える役割を果たせる人でなければいけませんので、個人として人を尊重し、人を見抜く力が必要です。
3.プラス思考の人
人にやる気や意欲を起こさせるためには、メンター自身が積極的な思考の持ち主であるほうがいいでしょう。