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メンターにはどういう人になって貰う...(続き3)

自分自身がやる気をいつも持てないとか、いつもマイナス思考で消極的なことばかりを口にしている人では、他人にやる気を持たせることは難しいのではないでしょうか?

自分自身が見本である必要性もあるのです。

そして、メンティに対しても積極的な見方ができる人でなければその人の可能性というものを引き出すことはできません。

メンティが落ち込んでいるときや失敗してしまったり、悩んでいるときにも、その人を見捨てることなく、一緒に解決策を考えたり、励ましたりしなければいけません。

失敗から学ぶという積極的な姿勢を教えるのもメンターの仕事の一つ。

いろいろな経験を自分のプラスに変えていく力のある人に育てたい、と思うのであれば、メンター自身もプラス思考で、失敗も新たな挑戦も一つの大きな成長の場として捉えられるような人である必要があるのではないでしょうか。

意欲的で積極的な姿勢を持つ人は、人にもその意欲を分け与えてあげることができるでしょう。

逆に、いつもマイナス思考の人は自分に対しても他人に対しても、弱点や失敗を大きく見がちで、仕事に対して意欲的になれない傾向が強いかもしれません。

それでは、人を励ますことはおろか、どんな仕事も自主性をもって取り組むことを教えることは難しいでしょう。

4.人の良さを引き出せる人

メンターは時にはコーチやトレーナーのような役目を果たします。

コーチは、相手の能力や特性を引き出します。

そして、トレーナーは訓練によってその特性を伸ばそうとします。

ですから、メンティに対して積極的な見方ができる人ではなければいけないのは、先ほど紹介した通りです。

しかし、どうしたら人の良さって引き出せるのでしょうか?

きっと誰でもそうですが、人間関係において相手を受け入れようとしない、認めようとしない人とは信頼関係は築けませんよね。

信頼関係がないところには、本当の姿というものをさらしたいとは思いません。

まずは、相手をよく知ること、そして相手を信頼することです。

相手と率直なコミュニケーションをとり、そして相手を受け入れる姿勢を持つ必要があります。

相手を何も知らなければ、その人の良さなんて知ることはできません。

そして、その人の良い特性を効果的に活用するような仕方でのアドバイスや提案というものができるといいのではないでしょうか。

5.説得力がある言葉を話せる人

どんな話にも、経験にも説得力が欠けていると、そこから教訓を得て自分のこれからに活かそうと考えることはできません。

ですから、メンターは言葉に説得力がある人でなければいけません。

つまり、メンティにとって、メンターから言葉が信頼できて、実際的で、納得できるものであればそれはメンティに良い影響を与えますが、そうでなければいくら話しても心には響かずに意味をなさない、という結果になるかもしれないのです。

でも、説得力のある言葉ってどんな言葉なんでしょうか?

それは、筋が通っていて、明快で、根拠のある言葉ではないでしょうか?

ですから、なんかいつも主観的な話だったり、くどくどとそれっぽい言葉を並べるだけで結局何が言いたかったの?と要点がはっきりとしない話し方は、説得力がありません。

さらに、口先ばっかりで行動が全く伴っていない人の話は信用性に欠けるでしょう。

言葉と行動が一致していて、言っていることを実際に行っている人の言葉というのは説得力が増します。

6.論理的に根拠を持って話せる人

先にもちょこっと出てきましたが、言葉に説得力を持たせるためには、その言葉が論理的である必要もあります。

そして、それには根拠が必要でしょう。

ただただ感情のままに話したり、自分の主観だけで物事を判断するような人は、考えや物事に対する見方が左右されやすいことがあり、そのことがメンティにわかると、その人の話をあまり信用しなくなったり、それに基づいて自分の行動を変えようとは思えなくなるでしょう。

それで、メンティに対してのアドバイスや提案をするときも、どうしてそのように提案するのか、なぜ今このことが大事なのか、ということがしっかりと整理できているなら、その人の提案は理解しやすいし、受け入れやすいものとなるでしょう。