まず他人の人生を覗き込むようなアプローチでは、とてもよい趣味とは言えません。
日本には、監視社会の傾向があり、お互いに人の目を気にしすぎているところがあります。
他人に対しては週刊誌的な興味ではなく、人格や能力を尊重し、できるだけ人の優れた部分に関心を向けるようにしましょう。
そうすればトラブルなど起こりようがありません。
きっと新しい共通の話題が見つかるはずです。
自分
ときには自分の状態についても、興味と関心を向けてみてはどうでしょうか。
もちろん冷静な第三者な目を持つことが絶対に必要です。
自分を劇中の登場人物のように、突き放して眺めてみるとよいでしょう。
そこに物足りないところだらけの人物を発見するかもしれません。
自分の欠点もスカスカによく見えることでしょう。
そうした客観性に基付いた認識を持つことは、落ち込んでしまうリスクもありますが、十分に自己改革への第一歩ともなり得ます。
会話
人と話をすることに対する興味や関心は、男性に比べ女性の方がはるかに上を行っています。
たとえば通訳という職業は、世界共通で女性の割合が男性の2倍以上ということです。
女性のコミュニケーション欲求と能力の高さを示しています。
男性は相手の社会的な背景など余計なことを気にしがちで、女性より明らかに臆病です。
しかしここを乗り切れない男性は、永遠に女性の尻に敷かれることになるでしょう。
そういうリスクもふまえ、特に男性のみなさんは、会話能力を高める努力をしていきましょう。
しかし会話能力にすぐれる中国人男性でも、夫婦喧嘩はやはり圧倒的に女性優位です。
筆者は中国に駐在していたとき、タジタジとなって脂汗を流している中国人男性を何人も見ています。
主張の内容ではなく、単に迫力負けしているのです。
結局、会話能力で女性を上回るろうとする試みは、世界中で無駄な努力に終わっているのかも知れません。
食事
美味しそうに食事をとれる人は、魅力的な笑顔を持っているのと変わらない人を引き付ける力があります。
自慢するようなことではない知れませんが、長所の一つと言えます。
旺盛な食欲はたくましい生命力を感じさせます。
ここで印象的なドラマのセリフを思い出しました。
NHKの朝ドラに「ゲゲゲの女房」(2010年上半期)という、非常に人気を博したシリーズがありました。
松下奈緒演じる主人公が父親役の大杉漣に、なぜ片腕のないあの人(向井理)を自分に紹介したのか?と尋ねます。
父親の答えは「あの男は、メシの食いっぷりが良かった。」というものでした。
いいセリフだと思います。
美味しく食べられることは本当に重要なことです。
料理について、素材や調理方に興味を持つのは大いに結構です。
しかし自分のこだわりやら蘊蓄を語りすぎるのはよしましょう。
そのせいで食事が不味くなる、と感じる人は多いからです。
会食で大切なことは、何をさておいてもKYにならないようにすることです。