時間は貴重なものであり、元に戻すことはできません。
️曖昧にすることは良いことも少しある
では、曖昧にすることは、ほんとうにデメリットばかりなのでしょうか?曖昧にすることで少しも良いことは無いのでしょうか?物事には二面性があるはずですので、もしかすると曖昧にしておくことで良いこともあるかもしれませんよね。
️曖昧にしておくことのメリット
今まで曖昧にしておくことのデメリットばかりを挙げて来ましたが、ここで曖昧にしておくと意外にもメリットであるという場合についていくつか事例をあげていきたいと思います。
もちろんあくまでも個人的主観ですし、そもそもは曖昧にしておくのはよくないというのが一般的ですので、曖昧にしないでおくことを重要視した上で、「曖昧」を上手に使いこなせれば良いのではないのかな?と思います。
相手の気持ちを優先させてあげられる
曖昧に返事をするということは、相手に対して相手の気持ちを優先させることが可能です。
つまり、こちらの返事を曖昧にすることで相手に選択肢を与えるという方法です。
これは一見、責任逃れのように見えるかもしれませんが、決してそう言う意味ではなく、自分の意見は後回しにして相手の意見を聞いてから決める、相手の意見にできるだけ合わせるという意思です。
相手の気持ちを優先させるために、曖昧な言い方をするというとなんだかとても恩着せがましい気になりますが、そこは相手に言う必要はありません。
「あなたのためを思って曖昧な言い方になった」なんて正直に言ってしまうと、相手に「なにさま?」と思われてしまいます。
この場合は、あくまでも相手の意見を尊重したい時、それをはっきり言えないので上手に誘導したい時に、相手に対して曖昧な言い方という使い方をします。
一旦時間を作ることができる
曖昧な言い方をするデメリットは、相手を待たせるということでしたよね?ではこれを逆手に取ればどうでしょうか?曖昧な言い方をして相手を待たせるということは、言いかえれば一旦時間をつくることができる、相手に考える時間を与えてあげられるという意味にも取ることができます。
例えば会話がエキサイトしてきて、どっちつかずになってしまう、答えがなかなか出ないというときに、自分が曖昧な返事をしておいて一旦引くのです。
「これについてはまた考えましょう」というように、相手に時間の余裕を持たせるのも、人間関係やビジネスを成功させる秘訣であるとも言えますよね。
ただし、時間を作るのであってそのまま逃げるのではありません。
ここが勘違いされがちな部分ではありますが、時間を作っているとみせかけて、その場から逃げるというのでは相手は納得しませんので、注意しましょう。
相手を都合の良いように使える
少し言い方は悪いですが、相手を都合の良いように使えるのが「曖昧」です。
というのは、曖昧にすると半分は相手に主導権を握らせることができる、つまり、相手にも半分責任を押し付けることができるという意味です。
曖昧な返事をした場合、その返事をどう受け取るのかは実は相手に委ねられています。
ですので、自分がはっきりした答えを出さないで、曖昧な返事をし、それを相手がどう取るかでこちらもどう動くか決めれるということです。
そういう意味では、相手の受け取り方で、「自分はそういうつもりで言ったのではないのですが、あなたがそういうつもりなら、こうしましょう」というように、自分で決めた風を装うことができます。
でも実は相手に決めさせているという心理トリックです。
ただし、これはかなり技術が必要ですので、普段曖昧な言い方をしない人はあまりしない方が無難です。
必ずぼろが出てしまいますよ。
拒絶の意思を示せる
これは、相手が勘の良い人に限ってのことですが、最初にお話ししました通り、「曖昧にする」というのは、ほとんどが「断る」「受けない」など否定を意味する感情で埋め尽くされています。
皇帝の場合は人はたいてい曖昧な返事をしないからです。
どっちつかずの返事をすることで、相手になんとなく「これはだめということだな」と悟ってもらうことができます。
もちろん、中には勘の悪い人もいますので曖昧な返事をそのまま受け取り、いつまでも明確な答えを待っている人もいます。
よく見られる場面は、会社の面接などです。
受け答えや、会社側が結果について曖昧な回答をしてきた場合で採用か不採用かがなんとなくわかることがあります。
また、中には経験がおありの方もいらっしゃるかもしれませんが、会社の不採用通知って曖昧な言い方をしている文面が結構多いですよね?はっきりと「不採用」と書かれている会社もありますが「今回は見送ります」などと書かれると、次回はあるのか?と思いますし、履歴書が返却されない場合は特に、いつかまた声がかかるのかもしれないと思ってしまう人もいるでしょうね。
面倒ごとを回避できる
曖昧な言い方によっては、面倒なことを回避できることがあります。
はっきり答えを出してしまうとかえって面倒に巻き込まれる場合です。
いろいろなパターンがあると思いますが、付き合いの中で「これは首を突っ込まない方がよさそう」と言う場合に、例えば意見を求められて自分の意見を素直に言ってしまうと、完全に巻き込まれてしまいます。