残念ながら妊娠の経験が無い人にとって、いまいちピンと来ないこともあります。
言わなければわからない、言わなければ改善されないこともたくさんあるのです。
席を譲らせようとする理不尽なはなし
妊娠初期は、どうしても妊娠しているかどうか気付かないことが多いですよね。
まだお腹も目立っているわけではありませんし、妊娠に気付いてない人すらいるほどです。
ただし、妊娠初期も決して身体が万全であるわけではありません。
悪阻を起こしてしまったり、急に貧血で気分が悪くなってしまったりということもあります。
しかし、公共交通機関において、座席を優先的に使いたいという場合は、お年寄りや身体の不自由な方は見た目で判断できるのですぐに席を譲ってもらえますが、妊娠初期の妊婦さんは気付かれないことが多いので我慢しているしかないのが常でした。
そこで開発されたのがマタニティーマークです。
可愛らしいマークで、キーホルダー型になっているものもあり、かばんなどに付けておくだけで、それとなく妊娠していることを周りに知らせる便利なマークです。
このマークを付けている女性を見たら、席を譲ってあげなければいけません。
彼女たちは優先座席に座る権利があります。
ところが、このような女性が最初から席に座っている場合、特にそこが優先座席のスペースだった場合に、ご年配の方が「ちょっとそこは優先座席なんだから、あなたは座ってはだめよ」と注意する人もいるのです。
妊婦に配慮しない高齢者
また、相手が妊婦だとわかっているのにもかかわらず、自分が高齢者であることを誇示して、全く妊婦さんに配慮しない高齢者もいます。
ここで少し話がそれてしまうかもしれませんが、世の中で一般的に弱者だと言われている人達、いわゆる高齢者や障害者の方々は、全て良い人達だと思っていませんか?でも、そんなことはありません。
健常者と同じように、性格や態度が最悪な高齢者や障害者も存在します。
人間ですもの、当たり前ですよね。
また、社会から守ってもらえるのが当たり前、健常者は高齢者や障害者を助けて当たり前だと思っている人も中にはいるのです。
高齢者は犯罪を犯さない、障害者は人として完璧な性格をしている。
そんなことあるわけないですよね。
そう思うことこそ差別だと思います。
つまり、高齢者の中にも妊婦さんを配慮しない人はいるわけで、「病気じゃない」「甘えるな」など罵声を浴びせたり、叩いたりする人もいます。
でも高齢者だからと遠慮することはありません。
きちんと「やめてください」と注意して問題ありませんので勇気を持って声をあげてください。
家庭内
妊婦さんにとっては家庭内だけが安息の地であるはずなのに、家庭ですら安心できない、いらいらする、不安になるという場になってしまっている人もいます。
そんな辛い話はありませんよね。
では一体家庭内でのマタハラとは、誰がどんなことをしかけてくるのでしょうか?事例をみてみましょう。
旦那が協力してくれない
当然ですが、子供は一人ではつくれません。
男女が、性交渉を行った結果、もしくは妊娠するための治療を行った結果命が誕生するのです。
子作りの時は協力して共同作業をおこなっていたのに、いざ妊娠するとあとはほったらかしという男性も多いのではないでしょうか?
子育ては一人では絶対にできません。
ご家族の協力があってこそ成り立つのです。
それを育児は母親の役目だとか、男性は外で稼ぐだけで良いというような古い考えの人が未だに居るのが不思議です。
子育ては協力するけど、妊娠中は自分にできることなんかないと思っている旦那さまはいませんか?それはとんでもないことです。
女性がお腹の中に命を宿した時から既に育児ははじまっているのです。
ですので、妊娠中も旦那様にできることは山のようにあります。
まずは奥様のケアですよね。