物事を進める場合に試行錯誤は必要なのです。
ただ、試行錯誤をしても結果が出せなかったら意味がありません。
最近このことばかりを気にして、試行錯誤をしようとしない人が増えてきています。
しかし、それでは、先へは進めません。
試行錯誤などの苦労をしてこそ得られるものが多いのです。
苦労は買ってでもしろと言われていた時代が懐かしいような感じですが、今でも苦労することは大切です。
しかし、それでも試行錯誤など苦労なくして成功にいこうと考えている人は多いです。
では、なぜそのように考えてしまうのかと言いますと、試行錯誤と言う言葉と同義語が非常にネガティブな印象があるからです。
まずは、試行錯誤の同義語をご紹介します。
悪戦苦闘
悪戦苦闘とは、「非常に苦しんでいる状態の中で必死に努力している状態」を言います。
このことが試行錯誤とだぶってしまうために、そんなに苦労して結果が伴わなかったらどうするのだという、失敗を前提に考えてしまっているので、ネガティブに捉えてしまうのです。
しかし、失敗を前提に考えてしまっていては、例え試行錯誤や悪戦苦闘をしなくても失敗してしまう可能性が高いです。
なぜなら、失敗することを考えてしまっているので、その方向に進んでしまうのです。
つまり、試行錯誤や悪戦苦闘が悪いのではなく、自分の考え方に問題があるのです。
失敗を引き起こしているのは、苦労しているからではなく、自分の失敗すると思っている考え方が引き寄せているのです。
苦労することは悪いことではありません。
むしろたくさん苦労して栄光をつかむべきです。
難行苦行
難行苦行とは、「様々な困難に立ち向かいながら努力すること」を表しますが、これも試行錯誤と似ています。
最近の人たちは苦労することを、仕事ができない人と言った感じに見ています。
つまり、苦労したくないのです。
もしくは、苦労している姿をかっこ悪いと思っているのです。
そのため、試行錯誤したりすることを良いと思いません。
しかし、困難に立ち向かわないのなら、いつ立ち向かうのでしょうか?
いつも逃げてばかりいてもいいことはありません。
何度も言いますが、苦労は買ってでもしろという言葉がある通り、苦労して掴むものこそ、輝きはあるし、大きな物と言った感じの印象があります。
苦労から逃げることはやめましょう。
今の苦労は将来、倍になって栄光と言うものが返ってきます。
四苦八苦
四苦八苦とは、「とにかく苦しんでいる様子」を表す言葉です。
試行錯誤している姿がこの四苦八苦に似ていることから同義語に見られています。
苦労することをネガティブに捉えているので、そうように見ているのです。
ですが、もともとは仏教用語で、生・老・病・死の4つの苦と、愛別離苦、愛するものと別離する苦、怨憎会苦、恨んだり憎んだりしている相手に会うという苦、求不得苦、求めるものが手に入らないという苦、五蘊盛苦、自分の体と精神がうまくいかないことで悩む苦の4つの苦が合わさって四苦八苦と言います。
これだけを聞くと苦ばかりネガティブな印象がありますが、それは捉え方の問題です。
まず、生きていることで苦は必ずあるということが4苦からわかります。
故に苦から避けられないのです。
つまり、苦から逃げていては余計に苦を溜めてしまう危険性があるのです。
苦からは逃げられませんので、立ち向かいましょう。
七転八倒
七転八倒は、「苦をあじわうことで酷く転げまわる様」を表している言葉です。