せっかちな人と言うのは、単に焦って勘違いしてよく失敗する人のことでしょうか?
あなたの周りにも必ずいるものです。
ひょっとして、実はあなたも「せっかち」なのかも知れません。
いや誰もが時々せっかちになる時があるのかも知れません。
せっかちは、悪い事ばかりでしょうか?
せっかちについて考えてみました。
「せっかち」の言葉の意味とは?
あの人はせっかちだ!と言う場合は、あまり褒め言葉には使わないようです。
どちらかというと、せっかちな性格だから、「困ったもんだ!」とか、「何か失敗していないか心配だ!」と、不安な気持ちを表現する時に使われます。
そんな「せっかち」の語源について調べました。
語源
せっかちとは、「急く(せく)」と「勝ち」が合わさってできた言葉です。
急く(せく)とは、早くしようと焦ってイラついたり、気ばかり焦って慌てる状態を言います。
その他の急く(せく)の意味は、激しくなることを意味し、「心臓が急く」とは、動悸が激しくなっていることを意味します。
勝ちは、優勢である状態を表す言葉で、「あり勝ち」とか「病気がち」というように使用されます。
「急き勝ち」は、急ぐ状態が多い状態を表し、良い意味ではなく、むしろ落ち着きがないとか、思い立ったらともかくすぐに実行しないと気が済まないというように、冷めた場合の言葉になっています。
漢字でどう書くの?
せっかちの語源は、「急き勝ち(せきがち)」からきていると言いましたが、漢字で書くと「急勝」と書いてせっかちと読むようです。
これ以外にも、せっかちと読ませる漢字は「性急」があります。
書物によっては、「急勝」と「性急」を見かけます。
せっかちな性格になってしまった原因は?
せっかちな性格は、生まれながらのものではありません。
大きくなるにしたがって、身に付く性格のようです。
誰もがせっかちになることがあるので、原因があるはずです。
自分の場合を振り返ってみると、時間がなくなってきた時や、急いでする時にせっかちになったようです。
つまり、時間がひっ迫して心に余裕がなくなると、せっかちになるようです。
さらには、時間に余裕があっても、相手のペースが遅かったり、もっとたくさんできると自分に気合を入れる時にもせっかちになるようです。
せっかちな性格になる原因について考えます。
1.親の教育の影響
せっかちな性格の人は、生まれた時からせっかちであったのではありません。
成長するにつれて、その傾向が出てきたのでしょう。
その影響を受けやすいのは、まずは親の影響で、その他には友人や仕事仲間の影響もあるでしょう。
中でも、親は最も身近で、小さい時は24時間一緒にいますよね。
親は、幼少の頃から子供の教育をしているわけで、親がせっかちであれば、子供はその習性を覚えるのです。
一緒に食事をしても、せっかちな親は「早く座りなさい」とか、「早く食べなさい」だとか、自分のペースに合わせて子供を教育します。
子供も、それが普通だと思って、せっかちのスピード感を身体で覚えてしまうのです。
そんなに急ぐ必要が無くても、慌てて食べてしまいます。
せっかちでない家族と共に食事をする時に、優雅に食べる相手の家族の様子を見ると、なぜこんなにゆっくりと食べるのだろうと不思議がるものです。
そういう友達がいることが分かってくると、やっと自分はせっかちな性格だと気づきます。
せっかちが必ずしも悪い事ではありませんが、それによって損をしたり失敗をすれば、反省するよりもせっかちの自分に落胆するのです。
2.時間を無駄にするのが嫌い
せっかちの理由のひとつに、時間がもったいない、時間を効率よく利用したい、と考えている人も多いようです。
日頃から仕事のスピードが遅くて、予定の時間までに準備が間に合わなくなり、バタバタと仕事を進めるのはせっかちな人の典型です。
これとは別に、仕事の段取りもスピーディーに行える能力のある人で、せっかちな人もいます。
この人は、時間を無駄にするのが嫌いな人で、もっと効率よく仕事をして成果を上げたいと願っている前向きな人です。
同じ時間を消費するのであれば、人の倍や2倍の成果を上げたいと欲を持っている人達です。
中には、仕事の手順を飛び越して、回り道をしたいと思うせっかちな人もいることでしょう。
まずは、時間を無駄にしたくないという純粋な気持ちがせっかちを生むのです。
せっかちな人の特徴について、心理学者は次の様に述べています。
せっかちな人と言うのは、神経質で常にイライラしており、向上心は旺盛なのですが、時間の概念は著しく欠如していて計画性に欠ける人だそうです。
さらに、短気で怒りやすく、時には極めて攻撃的になり、自分自身は空回りして成果が出ない特徴があるそうです。
せっかちな人の13個の特徴
それでは、せっかちな人の特徴について、その代表的な13個を考えてみます。
1.心にゆとりがないので他人にも優しくない
せっかちな人は、何かにつけて心にゆとりがないことが多いようです。
せっかちな人は、自分を中心に考えて行動する場合が多く、他人も自分のペースに合わせてくれるものだと思っているのです。
だから、自分のペースに進んでいないと分かると、もっと急いで進めろと助言をしたくなり、つい焦燥感にかられて厳しい言葉を投げかけてしまいます。
せっかちな人が、他人に厳しく言うのは、まったく悪気は無いのですが、自分のペースについてこれないとイライラしてくるのです。
その上に、自分がミスをしてつまずいてしまうと、さらに焦ってしまい、他人にも過激な声で罵倒することにもなります。
自分に対して言っているつもりですが、自分自身のストレスを発散させる意味もあるようです。
2.他にやりたいことがいっぱいあり、そっちに気持ちが行っている
せっかちな人は、やりたいことがいっぱいあるのです。
そして、それらを早く片付けてしまいたいのです。
早く成果を残したいのです。
小さくてもその成果を積み重ねて、自分も安心して次の仕事に進みたいのです。
だから、やったことの成果が出ていなくても、成果の判明が遅れていることに問題があって自分は悪くないと思い込み、次の仕事に気持ちが行ってしまうのです。
それと、仕事に順列をつけることを嫌います。
優先事項から手をつけるべきですが、どれも同じレベルと思い込み、細かいことから重要なことまで、一緒に進めてしまう欠点があります。
簡単なことをさっさと終えずに、難しいことに時間を費やすこともあるのです。
こんな時には、次に気持ちが行っているのです。
3.早口でしゃべる
早口でしゃべる人は、相手を楽しませなくては、あるいは何とか説得させなければというように、結論を焦っていることが多いようです。
知識も豊富で頭の回転も速い人は、次々に話したいことが溢れてきて、気持ちも乗ってくると早口になることもあるようです。
経験豊富なアナウンサーや司会者は、訓練もあるのでしょうが、よどみなく早口でまくしたてます。
そして、話の内容も筋が通っていて聞く方も分かりやすいのです。
しかし、せっかちな人の場合の早口は、少々異なっています。
自分の今の気持ちを早く伝えたいのと、その次のことを言いたいことが重なったり、話す順番が変わってしまったり、聞き手にも理解できないような内容で伝わってしまいます。
すると、あまり意味のないことや関係のないことまで話し出し、落ち着きが無いように見えてしまいます。
そうなると、話の内容や目的も、信用できなく感じてしまうのです。
人を信用させる方法として、内容のない話でも大きな声と早口の勢いで押し切る時がありますが、こんな話術を使うことはめったにありません。
ただ、嘘をついてバレそうになった時の説明は、ついつい早口になってしまいます。
相手に反論の機会を与えないように、大して意味のない言葉を繰り返したり、結論を作り上げたりする時もあります。
しかし、結局は話に矛盾が生じてきて自滅してしまうのです。
額に汗をかいたり、顔が赤くなったりして、嘘をついていると分かるものですが、せっかちにしゃべりまくるのです。
4.食べるのが早い
せっかちの人は、食事にも特徴があります。
みんなで家庭で食事をしたり、時にはレストランに出かけて外食をしたりします。
そんな時に、せっかちの人がいると何だか落ち着きません。
外食の時では、メニューを選ぶ時もせっかちです。
和食の場合はまだ良いのですが、イタリアンやフランス料理、地中海料理となると厄介です。
メニューの内容が分からなかったりすると、周りのテーブルに置いてある料理を指さして、あれは何かとか忙しく聞きとります。
ウエイトレスに確認するまでもなく注文して、あれでよかったのか反省ばかりです。
料理が届くまでの時間が待てなくて、周りをキョロキョロしてしまいます。
とにかく、家庭でも外食でも、やっと料理が揃って早速食べることになります。
せっかちな人は、料理の品定めも終わっていて、あとはすぐに箸をつけるだけです。
いざ、皆が食べ始めると、黙々と食べ続けます。
よく噛んで食べているのかなと思うくらいのスピードです。
せっかちの人は、本当に食べるのが速いのです。
他の人が、会話を楽しみながら食べるのと正反対で、次から次に食べていきます。
一緒に食べている人も、その様子をみてつい焦ってしまい、普段よりも早食いになってしまうようです。
お酒を飲みながら、ゆっくり食事をする人とは、食事のペースがまったく違います。
こんな二人が外で食事をすると、せっかちな人は時間を持て余してしまい、場合によっては先に帰ってしまうことにもなるのです。
いずれにしても、食事の相性は最悪となります。
5.他の人をも急かす
世の中には、せっかちな人とそうでない人がいるのです。
生きてきた家庭環境や両親の性格など、それぞれが異なるからです。
自宅が食堂を経営していたり、コンビニのような小売を営んでいると、家族はみんな時間に追われせっかちな性格にならざるを得ません。
のんびりとしていると、たちまち客に怒られてお店が潰れてしまうからです。
都会でよく目にする牛丼店は、安くて速いのでせっかちな人に人気があるのです。
注文してから届くまでの時間を短縮しているのです。
これは、利用する人に対して、短縮した時間も提供していることになります。
せっかちな人に気付いて欲しいことがあります。
それは、せっかちな人は、知らず知らずのうちに他の人をも急かすことになっていることです。
よくあることですが、せっかちな友人と休日を一緒に過ごすことになって合流します。
相手はせっかちなので、いつも合流予定時間のはるか前(30分から1時間まえ)には来ているのです。
こちらには、時間通りでいいよと言うのですが、早めに待っていると思うと、ついこちらも早めに合流します。
地下鉄に乗る事になって改札に向かいますが、地下鉄の車両がホームに到着する音を聞くと、これに乗ろうと急いで行くことになります。
階段を下るところでは、階段を駆け降りるように進むので、転びそうな気がして心臓の鼓動もドキドキと早打ち状態です。
交差点の手前に差しかかっても、前の信号の青の点滅でも急いで渡り切ります。
2,3の事例を上げてもこんな調子ですから、一日一緒ではかなり疲労するのです。
また、それぞれがかなりのストレスとなって溜まっていきます。
このように、急かされる人にも、焦りとストレスが発生して、心身共に疲れることを知ってほしいのです。
6.早く結果を知りたがる
せっかちの人は、どうしても結果を早く知りたがるものです。
クイズ番組をテレビで見ていると、せっかちな人は問題の答を先に行ってから、早く回答を出せとテレビに向かって文句を言う始末です。
何かの試験を受けても、結果が出るまでには時間がかかりますが、その間はソワソワとして落ち着きがありません。
婚活中の女性が困惑することがあります。
何人かの男性とお見合いパーティーで知り合ってから食事に誘われたのですが、初めての食事が終わるころに、今後付き合ってくれるかと結果を求められることです。
もちろん、今後付き合うということは、結婚を前提のお付き合いを意味します。
一度食事をしただけで、結論を急いで求めてくることは、せっかちそのものです。
こんなせっかちな男性は、よほどのことが無い限り(大金持ちだとか大手の企業の御曹司とか、特別の場合は別でしょうが)、お断りをせざるを得ないのです。
せっかちで結果をすぐに求める場合の短所でもあります。
少なくとも、結果(ここでは、真剣な交際という意味ですが)は、もう少しデートを重ねてから尋ねても良いと思いますがいかがでしょうか?
ただ、男性側の年齢が高くて、早めに結婚相手を探している場合は、最初からそう伝えておくべきで、その時には結果も変わっていることも考えられます。
いずれにしても、結果を早く知りたがるのは、せっかちな人の特徴です。
7.常にピリピリしていて周囲が寄り付かない
せっかちな人は、せっかちに物事を進めるのですが、意外にも完璧な結果を求めるのです。
理想は結構高く設定しているのです。
そこで、ミスをしないように計画や準備をするのです。
その計画も完璧さを求めるので、非常に神経質になるのです。
計画を無事に立てて、いざ実行に移す時には、常にピリピリしているのです。
せっかちな人は、知らず知らずのうちに、自分にかなりのプレッシャーをかけてしまい、その重圧でストレスをため込みさらに焦るのです。
こんな様子を見ていると、周りの人も気を使ってしまい、なかなか寄り付きにくくなってしまいます。
周囲の人が寄り付かないということは、経験豊富な人のアドバイスも受ける機会がなくなり、ますます深みに落ち込んでいくのです。
このように、せっかちな人は完璧を追及して常に緊張状態で、周囲が寄り付かないので有益なアドバイスももらいにくい状況なのです。
8.遅刻をしない
せっかちな性格で、利点と言えば遅刻をしないことです。
予定の時間よりも1時間くらいは早めに着く人もいます。
中には、一旦目的地に行って場所を確認してから、別の場所で時間を調整する人もいます。
ビジネスマンは、時間を厳格に守るのが基本です。
時間ぎりぎりに到着するようでは、心の余裕もなくなり、商談を自分のペースで進められなくなる殻です。
そう考えると、せっかちな性格のビジネスマンなら、前もって場所も確認できていますので雰囲気も分かり、計画通りに進めることができます。
せっかちな人は、早めに行くことはあっても、決して遅刻をしないのです。
9.短気で怒りっぽい
せっかちな人の性格は、一般的に短気で怒りっぽいと言われています。
医療の分野では、イライラしているのはカルシウムが不足して、交感神経のバランスが狂っているからと言われます。
ミネラル不足によって、神経の働きに支障が起こっていることも考えられますが、常に完璧さを求めてピリピリしていることが短気で怒りっぽい原因だと思います。
そして、完璧主義者なので、他人に任せることも嫌で、やってもらっても出来具合やスピード感が遅れると、たちまちピリピリとなってしまいます。
他人がミスでもすると、たちまち厳しい言葉で怒ることもあります。
10.寛大さが弱いので人を許せない
せっかちの人の性格は、目的達成のためにミスをしないことと、約束の日時までにやり遂げるという責任感が強いのが特徴です。
やる事の計画と目標はキチット立てるのですが、仕事の優先順位をつけるのが苦手で、目先の仕事を目につくものから急いで実行するのです。
どれも同じように、急ぐのが特徴です。
他人が行う作業については、自分に係わる内容はしっかりチェックしています。
他人の作業の遅れで自分の方に影響が出るとすると、期限までに間に合わなくなるので、必死で作業を確認するのです。
もしも、他人のミスが原因で、期限までにできないとなると、責任はミスをした本人の責任です。
しかし、せっかちな人は自分も悪く見られることに憤りを感じるからです。
たとえ期限までには、充分余裕があったとしても、また何か予期せぬことが起こる可能性もあるので、寛大な気持ちにはなれないのです。
せっかちの人は、寛大さが弱いので、人を許せないのです。
11.自己中心的
せっかちな人は、他人に任せられないという焦りで、どうしても自分でやってしまう傾向があります。
せっかちな人には、周りの人がのんびりし過ぎていると感じるようです。
普通の人から見ると、せっかちな人はいつもイライラしているようで、短気ですぐに怒り出す怖い性格の人だと思い込んでいます。
せっかちでない人は、短気で気に入らないことがあるとすぐに怒り出すその感覚が、理解できないのです。
もう少し冷静になって、事態を客観的に判断すると、すぐに何が問題なのかが分かるのにと思っているのです。
しかし、それを実行しても、やはり周囲の人とは協調できない人だとも思っています。
それは、やはり自己中心的であることは変わらないと考えているからです。
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12.おっちょこちょい
せっかちの人によくあるのは、慌てていてとんでもないことをしてしまうことです。
「あの時、もう少し落ち着いて考えていたら」とか、「ゆっくり動いていれば」・・・というように、「たら、れば」の文字が並びます。
つまり、せっかちなために、かえって失敗してしまい、損をするような事態になるのです。
それを見ていた人は、「おちょこちょいだなあ!」と含み笑いをしてしまいます。
せっかく信頼されていたのに、周囲からは冷たい目で見られるようになるのです。
誰もが失敗する事例では、机が並んだオフィスで、急いで行こうとして机の角をしっかりと曲がらずに斜めに移動して、机の角に脚を思い切りぶつけてしまうようなミスです。
痛いやら恥ずかしいやら、おまけに急いでいるので脚を引きずって歩いたりします。
みんなからは、「おちょこちょいだなあ」とからかわれる始末です。
緊急の電話を繋いでもらい、相手が誰だかも確認せずに電話口に出ます。
友人からの電話をたまたま待っていたので、てっきりその友人だと勘違いし、いきなり「遅いぞ!」と馴れ馴れしい言葉で文句を言いました。
しかし、電話の相手は取引先の営業部長で、「なんだ、その口のきき方は!失礼だろ!」とこっぴどく注意されたのです。
恥ずかしさのあまり顔は紅潮し、言葉はしどろもどろで会話になりませんでした。
この対応は社内でも問題となり、後日社長からも叱られ、上司と共にお詫びに伺ったそうです。
事の初めは、せっかちでおっちょこちょいの性格が、確認を怠っただけのことです。
以前は、ビルの入り口のドアが、全面無色透明な強化ガラスでできていたことがありました。
当初は、ドアが開いていると勘違いして、せっかちな人は前方の景色を見ながら直進するので、まともにガラスにぶつかって怪我をすることもありまいた。
ちょっと足下を見れば、ドアの底の金具が見えるのですが、焦っていておちょこちょいの性格なので、確認不足で衝突してしまったようです。
出口を出てから、右に行こうか左に行こうかと、せっかちですから先のことを考えていたことが原因です。
13.集中力がない
肉体的にも精神的にも、疲れてくると集中力は落ちてきます。
長時間に渡り仕事を続けると、どうしても疲れてミスを誘発するものです。
まして、徹夜で勤務するときは、朝方には疲労困憊で思考力も低下します。
頭が疲れて覚えていたことを忘れたり、目もかすんできます。
この状態では集中できないようです。
スポーツ選手では、試合の後半に勝負を決める場面で集中力を発揮するために、日頃から過酷なトレーニングを積んで、体力と精神力の両面を鍛えているのです。
これと比較して、せっかちな人は体力と精神力が衰えていなくても集中できない時があるのです。
慌てていると、電話をかける時に相手のFax番号にかけてしまい、繋がらないと大騒ぎをしたり。
メールを送付する時に漢字の変換ミスをしてとんでもない文章を送ったりと、数え上げるときりがありません。
もちろん、せっかちな人も自分の性格を知っているし、うっかりミスが多いことも自覚しているのですが、それでもミスはなくならないのです。
集中力が散漫になるのです。
家から出かける時に、電気・ガス・戸締りを確認する作業を、指差し呼称をして集中力を上げて対応している友人がいます。
JRや私鉄の運転手が、信号を見誤らないように声をだして指差して、集中しているのを見たことがあると思います。
この動作は、疲れて来た時に集中力を高める方法なのです。
せっかちな人は、集中力を維持するために、何らかの方法を持っておくことが大切です。
せっかちを治すためにはどうしたらいい?
せっかちなことで失敗をしたり恥をかいたり、痛い目に合った人は、きっとせっかちな性格を治したいと思っていることでしょう。
中には、おっとりとした性格が許せない、とせっかちな性格を自慢している人もいます。
しかし、せっかちはあまり自慢できるものでもありません。
どうしても期限までに仕上げる必要のある仕事を受けた時に、仲間にせっかちな人がいると、ある意味で仕事のアラームの役目をしてくれるので助かります。
遅れないように、仲間を叱咤激励してくれるのですから。
こんなメリットもあるのですが、せっかちという表現はネガティブなイメージなので、治せるものなら治したいものです。
では、せっかちな性格を治す方法をまとめました。
1.時間配分に気を配る
せっかちな人の行動を観察すると、とにかくジッと静止していることが大嫌いのようです。
無駄だと思っていても行動してしまいます。
先日も、エレベーターに乗った時に、ドアの閉まるスピードが遅いことに腹が立つのか「閉」のボタンを連打している人がいました。
安全性を考慮して、開閉のスピードを落としているのですが、連打する行為はせっかちの典型です。
別の見方をすると、せっかちな人は作業の効率を上げることに生きがいを感じているのです。
これまで10分かかっていたことが、半分の5分で完了すると、せっかちな人は満足するのです。
自分のことだけでなく、仲間が同じように時間短縮できて効率を上げると、大満足なのです。
そういう意味では、グループの中にいるせっかちな人は、みんなをまとめ上げるリーダー的存在でもあるのです。
難しい作業や仕事は、能力の高い人間に任せて、せっかちな人が時間管理を担当するように、分担すれば良いのです。
時間管理をするということは、打てば響くように反応する作業と、反応するまでに無駄な時間が必要とする動作があることを自覚することです。
例えば、自宅から最寄りの駅まで徒歩で出かける時には、交差点の赤信号で止まる時があるわけです。
距離を分速で割り算をしても、この通りには行かないのです。
交差点が多いほど、誤差は増えてきます。
このような無駄な時間を考慮しておいて時間配分に気を配れば、最後に慌ててミスをする確率も減るのではないでしょうか。
2.自分中心ではなく、相手の状況も良く考える
せっかちな人の最大の特徴は、自己中心に考えてしまうことです。
自己中心を具体的にまとめると、プライドが高いこと、コミュニケーション能力に欠けること、常識がないことなどです。
せっかちな人は、その人の能力や技能に関係なく、人に負けることが大嫌いなのです。
せっかちが原因で、うっかりミスをしてしまいそれを指摘されると、プライドに傷がつくようです。
ミスをした原因を他人に責任転嫁したり、無駄な言い訳を作ったり、最後には相手に怒りをぶつけるのです。
本人は、傷ついたプライドのことで頭がいっぱいになり、反省も見直しもしないので、続けてまた失敗を繰り返してしまうのです。
すぐに相手に怒りをぶつけてしまうのも自己中心の特徴で、こんなことを言ったら相手を傷つけるだろうかとか、
今ここで言うのが良いのだろうかなど、相手のことを何も考えずにそのまま口に出してしまうのです。
プライドが高いことと、常識的なコミュニケーションが分からない、想像できないのです。
自分だけでなく、いつも相手のことを良く考えることが大事です。
3.かわいい物や綺麗なものに囲まれる
せっかちな人は、目の前のことしか見えていないようです。
周りの人も見えませんが、視線は目標に向かって一直線なのです。
どれだけ効率よく仕上げてしまうかが狙いなのです。
せっかちの特徴です。
これでは、一向にせっかちは治りません。
もっと周囲に目配りするのです。
周りのものや人にピントを合わせてみると、何かを感じるはずです。
おやっと思うことでも良いのです。
その習慣をつけることです。
心に余裕を持つことなのです。
余裕ができると、自分の行動を振り返ってチェックすることが習慣化されます。
うっかりミスも未然に検知して防ぐこともできるでしょう。
周りを見る習慣をつけるためには、かわいい物や綺麗なものを置いておくこともひとつの方法です。
疲労した身体や疲れた心を癒してくれます。
精神的な面での余裕ができて、うっかりミスも防げます。
それに、怒りっぽい性格も、かわいい物や綺麗なものにかこまれていると、治まるかも知れません。
4.相手の意見をよく聞くようにする
せっかちな人は、行動や決断が速いのですが、そのために周りや相手の意見を聞かないことが多いようです。
機嫌が悪いと、まったく聞く耳もたずの状態です。
アナタが「せっかちだなあ」と言われているなら、もしかして相手の意見を聞いていないのかも知れません。
行動を起こす前に、良いアドバイスをしてやろうと思っていたのに、と思っていたかも知れません。
それも、超簡単にできる事かも分かりません。
それによって、アナタの思うことが効率よくできたかも知れないのです。
無駄でも良いのですが、慌てて行動を起こす前に、冷静になって相手の様子を観察して意見を聞いてみることです。
「そうなんだ!」のひと言で、解決するかも知れないのです。
間違ったことを、思い込んでいたかも知れません。
5.運動しながらゆっくり自己を客観視する時間を作る
せっかちな人は、自己中心的で周囲を見ないと書きましたが、周囲を見る時間の余裕がないからです。
自分で決心して、ゆっくりと過ごすことを続けるしかありません。
最初は、無駄な時間と思ってしまい、心が落ち着かないことでしょう。
かえってストレスが増えるかも知れません。
そんな時には、ウォーキングやヨガなどで、健康管理をしながら自己を見つめることも、せっかちな性格を治すひとつの方法です。
ゆっくりと自分を見つめて、自己を客観視する時間を作るのです。
ヨガや座禅も、精神を統一して見つめ直すには最適です。
自分の行動のあり方やこれまでの失敗の反省など、振り返る時間と意識が重要です。
せっかちに動き回る事のデメリット、せっかちに動かなくても、時間配分を考えて行動すれば対応できることもしっかりと考えてください。
6.海を見に行ったり森林浴をする時間を作る
自然の景色を優雅に眺めたり、森林浴で心を癒したり、誰にも邪魔されずにゆっくりする時間を持つことで、心に栄養を補給できます。
今までの騒々しい世界から、静かで空気の良い環境は素晴らしいもので、せっかちに動いていた自分を見つけることができます。
7.過程を楽しむようにする
せっかちな性格を治すことは、すぐにはできないものです。
小さい頃から育った環境や両親の教育方法によって形成されたものですから、身に付いているのです。
しかし、これからの人生でせっかちであるために損をすることがないように、多少の修正が必要と思います。
せっかちな性格を治して心に余裕を持とう
いかがでしたか?
せっかちな人は、周りの人まで急かす癖があるようです。
それでは一緒にいる人も疲れてしまいますよね。
自分でもせっかちな性格を治したいと思っている人は多いかもしれません。
結果を急がずに、今をどれだけ楽しめるかに重点を置いてみてはいかがですか?
そうすることで、いつも以上に心に余裕ができ、周りの景色も違って見えるかもしれませんよ。