せっかちな人と言うのは、単に焦って勘違いしてよく失敗する人のことでしょうか?
あなたの周りにも必ずいるものです。
ひょっとして、実はあなたも「せっかち」なのかも知れません。
いや誰もが時々せっかちになる時があるのかも知れません。
せっかちは、悪い事ばかりでしょうか?
せっかちについて考えてみました。
「せっかち」の言葉の意味とは?
あの人はせっかちだ!と言う場合は、あまり褒め言葉には使わないようです。
どちらかというと、せっかちな性格だから、「困ったもんだ!」とか、「何か失敗していないか心配だ!」と、不安な気持ちを表現する時に使われます。
そんな「せっかち」の語源について調べました。
語源
せっかちとは、「急く(せく)」と「勝ち」が合わさってできた言葉です。
急く(せく)とは、早くしようと焦ってイラついたり、気ばかり焦って慌てる状態を言います。
その他の急く(せく)の意味は、激しくなることを意味し、「心臓が急く」とは、動悸が激しくなっていることを意味します。
勝ちは、優勢である状態を表す言葉で、「あり勝ち」とか「病気がち」というように使用されます。
「急き勝ち」は、急ぐ状態が多い状態を表し、良い意味ではなく、むしろ落ち着きがないとか、思い立ったらともかくすぐに実行しないと気が済まないというように、冷めた場合の言葉になっています。
漢字でどう書くの?
せっかちの語源は、「急き勝ち(せきがち)」からきていると言いましたが、漢字で書くと「急勝」と書いてせっかちと読むようです。
これ以外にも、せっかちと読ませる漢字は「性急」があります。
書物によっては、「急勝」と「性急」を見かけます。
せっかちな性格になってしまった原因は?
せっかちな性格は、生まれながらのものではありません。
大きくなるにしたがって、身に付く性格のようです。
誰もがせっかちになることがあるので、原因があるはずです。
自分の場合を振り返ってみると、時間がなくなってきた時や、急いでする時にせっかちになったようです。
つまり、時間がひっ迫して心に余裕がなくなると、せっかちになるようです。
さらには、時間に余裕があっても、相手のペースが遅かったり、もっとたくさんできると自分に気合を入れる時にもせっかちになるようです。
せっかちな性格になる原因について考えます。
1.親の教育の影響
せっかちな性格の人は、生まれた時からせっかちであったのではありません。
成長するにつれて、その傾向が出てきたのでしょう。
その影響を受けやすいのは、まずは親の影響で、その他には友人や仕事仲間の影響もあるでしょう。
中でも、親は最も身近で、小さい時は24時間一緒にいますよね。
親は、幼少の頃から子供の教育をしているわけで、親がせっかちであれば、子供はその習性を覚えるのです。
一緒に食事をしても、せっかちな親は「早く座りなさい」とか、「早く食べなさい」だとか、自分のペースに合わせて子供を教育します。
子供も、それが普通だと思って、せっかちのスピード感を身体で覚えてしまうのです。
そんなに急ぐ必要が無くても、慌てて食べてしまいます。
せっかちでない家族と共に食事をする時に、優雅に食べる相手の家族の様子を見ると、なぜこんなにゆっくりと食べるのだろうと不思議がるものです。