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貴重とはどういう意味?具体的な例も...(続き4)

実際はクレジットカードのCMで、お金には変えられない貴重なことにカードを使おう!ということですから、ちょっと複雑な気持ちにもなりますけどね。

でも、上手いところをついたCMになっていますよね。

人生の貴重さを説く、意義あるCMだと思います。

目に見えるもの、見えないもの両方に使う

ここまで、貴重の意味をひとつひとつ紐解きながら考えてみました。

貴重がどれだけ貴重であるか、そんな実感は得られたでしょうか?筆者は、こうして改めて貴重という言葉の意味を考える中で、今まで気づいていなかった貴重なこと、貴重だと思っていたのにその本質を分かっていないことが、沢山あることに気付きました。

これからは、世の中の認識や意見に惑わされることなく、自らその貴重さを感じ取っていきたいなと思います。

さて、意味を解説しながらも度々お話してきたので、皆さんももうお分かりだとは思いますが、「貴重」には、目に見えるものと目に見えないもの、両方があります。

貴重と言われる対象は、モノであり人であり、時間であり経験であり…と、実に多岐に渡ります。

人がそこに価値を見い出せば、どんなことも貴重になる。

対象は様々ですが、私たちの心が動くことにこそ、貴重な物事はあるのです。

1.貴重なご意見をありがとうございます

例えば、「貴重なご意見をありがとうございます」と言う時。

この場合は、頂いた意見がとても意義のあることで、その意見によって何かに気付かされたり、成長するキッカケになったりしたということですよね。

目には見えないものですが、その意見には、お金には変えられないほどの価値があるといえます。

この場合は特に、何かのクレームに対して頂く意見であることが多いと思います。

こういったご意見は、お金を払ってもいただけるものではありません。

むしろ、相手に損失を与えてしまったことによって、得られた意見です。

それは相手にとってみれば、お金を支払ってさらに、相手にとって為になる意見を与えることになるのです。

普通は有り得ないことですよね。

それでも相手は、あなたの為を思って意見するのです。

それはとても、貴重なことと言えるでしょう。

ですので私たちは、相手の気持ちを受け取り、その価値を理解しなければなりません。

それが貴重なものだと気付くことが出来なければ、お礼も言えませんよね。

相手にとっては、何よりその意見の価値に気付いてもらうことが大切であり、気付いてもらえたことで報われるのです。

筆者も接客業をしていたころ、こういった機会が何度もありました。

クレームとなれば、お客様からお叱りを受けることになり、それはとても気が重いことです。

しかし、そのクレームと向き合うと、お客様は沢山のご意見をくださいます。

そこには、サービス向上のヒントや、成長のチャンスが散りばめられているのです。

若いころは、クレーム対応は上司がしてくれていたので、お客様からご意見をいただくことの貴重さも知りませんでした。

だけど、自分が責任をとる立場になり、お客様のクレームと実際に向き合うようになると、そのクレームを心底有りがたいと思うようになりました。

お客様はお客様目線で、沢山のアイディアをくれるんですよね。

サービスを提供する側が気付かない部分や、見落としていた部分を沢山教えてくれるのです。

そういった時、「貴重なご意見をありがとうございます」という言葉が、自然と自分の口から出てきます。

人からの“ご意見”に向き合うと、その貴重さを実感させられるのです。

2.これは貴重な国宝だ

「これは貴重な国宝だ」と、モノの価値が表現される場合もありますね。

この場合は、モノとして目に見える貴重さと、目に見えない貴重さがあると言えます。

国宝とは、その名の通り国の宝です。

特にその価値が高いと判断された時、国家が“国の宝”と指定し、特別に保護や管理を行います。