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一生懸命と一所懸命の違いとは?意味...(続き3)

一所懸命とは

それでは次に一所懸命について解説していきます。

辞書による意味

では、辞書による意味を紹介いたします。

1 中世、一か所の領地を命をかけて生活の頼みにすること。また、その領地。

2 命がけで物事をすること。またそのさま。必死。一生懸命。
  

(以上、goo国語辞書よりhttp://dictionary.goo.ne.jp/jn/13350/meaning/m0u/)

1 贈った一か所の領地を生命にかけて生活の頼みとすること。またその領地。

2 物事を命がけですること。必死。一生懸命。
   

以上、広辞苑より

となっています。

どちらも大きな意味的でみたら「一生懸命」とよく似ています。

違うのは命を懸けるよりどころが領地であるかないか、という事でしょうか。

こうやってみると、この言葉は先人たちの支配階級と支配されていた階級とが出来上がってきた時代に遡って出来上がったようなイメージを受けますね。

そして領地という言葉を使用しているところを見ると、世に武士が出現し始めた時代がこの言葉が誕生してきたヒントになっているかも分かりません。

恐らく鎌倉時代あたりからでしょうか?

下級武士が領地を賜ってそれを生活の糧にすべく必死になって守ってきた経緯が生まれたのは。

そして戦国時代に入り、武力に勝るものがより多くの領地を得んとするがため、隣国の領地を次から次へと奪い合い始めます。

まさに生活の糧なる領地を守るため、領民たちは命懸けの戦いを行ってきました。

どうやら一所懸命の意味はこのあたりにあるのかもしれませんね。

一所懸命の類義語

では次に「一所懸命」の類義語です。

大きく二つの意味に分類されます。

一つ目が、真摯な気持ちで仕事や勉強などに臨むことを表しています。

その類義語に当たるのが、

「仕事熱心」「勉強熱心」「熱心」「一生懸命」「懸命」「ひたむき」「一所懸命」「専心」「力一杯」「一意専心」「一心一意」「一心不乱」「鋭意」「専念」「精一杯」「誠心誠意」などです。

二つ目の意味は、一つの事のみを目指して突き進むさまを表していて、その類義語は、

「ひたむき」「ひたすら」「遮二無二」「夢中で」「一途に」「がむしゃらに」「猪突猛進に」「一辺倒で」「一直線に」「わき目もふらずに」など。

こうやってみると、「一所懸命」での言葉の使われ方の方が現代の私たちに馴染みの深い言葉がたくさんあることに気が付かされますね。

「ひたむき」「遮二無二」「がむしゃらに」「一心不乱に」などは私たちが受験勉強の時や、会社に入ってから新しい仕事を覚えていくときの気持ちに共通するものを感じさせますよね。

そういう意味で考えると「一所懸命」の方が私たちの日常生活により近い存在だと言えるのでしょうか。

英訳した意味

では、「一所懸命」の英訳をご紹介致します。

Very hard, with utmost effort, with all one`s might, desperately, frantically, for dear life, all-out effort,