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一生懸命と一所懸命の違いとは?意味...(続き4)

などになります。

英訳した例文

・一所懸命、働く
He works with might and main

・私は子供が一所懸命に頑張る姿が好き
I like to see trying their very hardest

(以上weblio英和・和英辞典より引用
http://ejje.weblio.jp/content/%E4%B8%80%E6%89%80%E6%87%B8%E5%91%BD)

以上、「一所懸命」を使った例文を紹介致しました。

基本は「hard」がよく使われる事が分かりますね。

語源、由来

一所懸命の語源・由来についてみていきましょう。

一所懸命の語源・由来はそう難しい解釈ではありません。

中世の頃の武士たちが先祖より受け継いだ先祖代々の土地を、それこそ命を懸けて守り、時には戦にまで発展させながらも命懸けで守り通す。

この行いを総じて「一所懸命」と呼ぶようになったのが、今のところの通説となっているようですね。

後々、近世に入ってきて「一所」という呼び方が似ていることから「いっしょう」となっていき、漢字の方もイメージ的に違和感のない「一生」と言う字の方が間違われながらも広く大衆に浸透していった、というところのようです。

本来の意味

語源の由来で見てきた通り、「一所懸命」の本来の意味は、先祖から受け継いできた領地を、命を懸けて守るところからきています。

現代のように「命懸けで何かをすること」という解釈とは違っていたという事になります。

ただ、時代も変わり世の中が平穏無事になってくれば、その言葉が本来持っていた意味合いも徐々に変化してきてしまうのも止むを得ないかも分かりません。

第一、「一所」も聞く人によれば「いっしょう」とも聞こえるでしょう。

日本語は当て字も多いですから「一所」がいつしか「一生」という字に入れ替わっていったとしても、誰も不思議には思わなかったのでしょうね。

江戸時代になれば土地は幕府によって厳しく取り締まられていましたから、もう命を懸けてまで領地を守るという行いも必要なくなってしまいましたからね。

「所を得る」とは

所(ところ)を得(え)る、とは良い地位や境遇を得る。

あるいは適した職を得て力を発揮する、という意味です。

またその人に相応しい仕事や地位に就く、という意味にもとれます。

一所懸命の「一所」もその当時の習わしで考えれば、かけがえのない生活の糧を供出してくれ、その人に財や名誉を与えてくれたものという意味にも解釈できます。