聞いている方は、さらにぐちゃぐちゃになってしまうものでしょう。
頭の中で整理できていないような状態では、経緯を正確に理解できているとは言えません。
頭の中できちんと整理するのは難しいかもしれませんが、相手の話していることを時系列順に並べ替えてみると良いでしょう。
どうしても頭の中で整理するのが難しいときには、きちんとメモを取っておくと良いでしょう。
経緯を理解するためには、メモでその経緯を図にしておけば、大体の流れを理解することができます。
メモが手元にないような場合には、頭の中での整理が大変になりますが、きちんと流れに沿って整理できれば、出来事をその流れの中に配置するだけなので、経緯を整理するのが楽になります。
頭の中で図解で経緯を理解できれば、かなり正確な理解をすることができるはずですね。
理由を調べる
経緯を聞いて理解できない、もしくは難しそうだと思った場合には、しっかりと経緯の背景や理由を調べるべきです。
これは経緯を聞く前からすることもできますし、経緯を聞いた後でもすることができます。
これから経緯を聞くというような場合には、分かっている範囲で背景を調べておきましょう。
予備知識があるだけで、相手の話している経緯の整理を簡単にできるようになります。
どうしてそのようなことが起こったのかを理解しやすくなるからです。
また、敬意を聞いてしまった後に理由を調べるときには、聞いた説明の抜けている部分を埋めるように理由を調べてみましょう。
出来事が起こった背景には必ず理由があるはずなので、それを理解することができれば、経緯の理解の助けとなることには違いがないのです。
ただし、間違った理由を調べてしまうと、経緯の理解も進まなくなってしまいます。
また、間違って経緯を誤解してしまうこともあるでしょう。
正しい理由を探すことができるように、色々なとこを調べてみてください。
また、経緯を説明してくれた相手に理由を聞くことができるのなら、それを聞いてみても良いのではないでしょうか。
結果から聞く
経緯を聞く際に、リクエストすることができるのなら、まずは結果から聞いてみても良いでしょう。
結果が目の前にある場合でも、その詳細な説明を先にしてもらっても良いかもしれません。
結果と言うのは、経緯のゴールにあたる場所のことを言います。
物事のゴールを知っていると、そこに向かっての流れが経緯だということも分かるので、後は説明を聞きながら間を埋めていく作業となります。
これはゴールが分からないままに話を聞いているよりも、ずっと楽になります。
スタートとゴールが分かっていれば、ある程度はその道筋を理解することができるからです。
結果が分かっていない状態の時には、どこをどうさ迷ってよいか分からないままに効くので不安も多いでしょう。
少しでも分からないことがあるとそこで引っかかってしまうのです。
ですが、結果が分かっていればそのようなこともありませんし、少しくらい分からないことがあっても、ある程度先に進んでしまうことができます。
そして後から分からないところを埋めることもできるのです。
ゴールが分かっているというのは、後から道筋を埋めるときには絶対に必要なことですね。
事実と予想は区別する
経緯を聞くような場合には、事実と予想は区別しなければいけません。
説明してくれている人がすべてを分かっている人なら良いかもしれませんが、全ては分かっていないような場合では、事実の中に予想が混じっている可能性がります。
予想が混ざっているような場合には、そこの部分が事実とは違って想像で補われた部分なので、話し半分くらいに聞いておいた方が良いでしょう。
なぜなら、それが後から先入観となってしまい、正しい経緯を理解する妨げとなるからです。
事実と予想の部分というのは、聞いているだけでは分からないかもしれませんが、分かりにくかったところをきちんと聞き直してみれば、それが事実かどうかということが分かるでしょう。
事実の中に予想が混じってしまっては、経緯も少しゆがめられたものになります。
特に経緯の場合には、出来事から過程、理由、結果と全てが混じっているので、少しでも違うことがあると、それを形成する何かが歪んでしまうことには違いがないのです。
相手がどのような人なのか、どれくらいその物事について知っているのかということは分かったうえで話を聞かなければいけません。