白黒の表示で、自分の見方の石か敵の石かを区別するのです。
どちらにも属する石はあり得ません。
刑事ドラマでも、犯人かどうかを黒と白で色分けする場面も見ることもあります。
白と黒とは表裏一体なのです。
7、勝ち負け
ふたりで何かの勝負をする時に、勝ち負けがハッキリと分かります。
二人での勝負の場合は、勝った方の相手は負けたことになります。
勝負の内容によっては、ごく僅かで勝ち負けが決まる時もあるので、勝ちと負けは表裏一体ですが、勝負は紙一重(わずかな差)とも言われるのです。
8、裏表
コインの裏表と言えばよく分かりますが、歌舞伎で表舞台に立つ役者と裏方で支える黒子という関係も表裏一体と言われます。
これの延長で、表に出ないで物事をしっかりと処理する人のことを黒子に徹するとも言われます。
ゆずの「表裏一体」
ゆずの「表裏一体」は、「HUNTER×HUNTER」の主題歌です。
「雨のち晴レルヤ/守ってあげたい」の後に発表された2013年12月にリリースされたゆずのシングル盤です。
「HUNTER×HUNTER」は、冨樫義博による日本の少年漫画で、1998年から「週刊少年ジャンプ」で長年連載されてきました。
大自然に囲まれた「クジラ島」に住む主人公の少年ゴンの話しです。
偉大なハンターの父親を探すために、自分も一人前のハンターを目指して修行と冒険に挑むゴンと仲間の物語です。
歌詞の意味は?
歌い出しの歌詞は、厳しい自然の中で獣のように生き抜く意欲をむき出しにしています。
過去と未来を対比させて表裏一体の二面性を表現しています。
捻じれながらもここまで来た過去と、捻じれながらも同じ方向を目指す未来が表現されています。
その未来は、幸せに繋がっているのか、それとも不幸せに繋がっているのか、二つの未来は重なっているので、その運命は指ではじくコインの裏表(表裏一体)で変わるという内容です。
人間の人生に常に存在する表裏一体の運命を重ね合わせています。
そして最後は、自分で選べない人生は、どう生きるかということは自分次第で決まると締めくくっています。
歌詞全般に渡って、「光と影」や「愛情と憎悪」などの、まさに表裏一体を象徴するキーワードが織り込まれているのです。
意外と奥が深い「表裏一体」
わたしたちが一生懸命に生きているこの世界では、表裏一体となって表裏が結び付いていることが多いのです。
成功と失敗はいたるところで起こります。
表裏一体はいろんなところで使用されている!
表裏一体は、二つの物事が一見相反するように思われるが、実は深い関係があって切り離せないことです。
相反することが根元で繋がっているので矛盾してるように思いますが、表裏が揃わないと意味をなさないのでもあります。
表と裏、善と悪など、普段は意識していないけれども、身の周りの出来事は表裏一体の関係で成り立っていることも多いようです。
会話や説明にも、この言葉が活用されていることも多いようです。
その一例を示します。
・アスリートがよい成績を残すためには、肉体と精神を表裏一体で鍛えなければならない。
・あのケーキ屋さんが人気なのは、パティシエの旦那さんの腕前と愛嬌の良い奥さんの販売力があるからで、この二人は表裏一体となっている。
・善と悪の区別は難しい。
なぜなら見方によっては膳になったり悪になったりする表裏一体だからだ。
・重いものを遠くに打ち上げるロケットの開発は、核弾頭も人工衛星も打ち上げることができるので、良いことに利用されるか悪いことに利用されるかは表裏一体である。