私たちは毎日様々な人間と出会いながら関わりを持って生きています。
例えば最も身近な存在は家族、それ以外には友達、同級生、職場の同僚、職場の人間、先輩、後輩、他人など様々な人と関わりを持っていると思います。
休みの日でも、外に足を運べば自然と他人との関わりは生まれるものです。
例えばものを買いにコンビニやスーパーに足を運んだとしても、そこで居合わせた他の客ともしかしたら関わりが生まれるかもしれません。
お店の店員さんは絶対的に話をしなければいけない存在になりますよね。
このように私たちは日々日常生活を過ごしている中で、たくさんの人間と関わりながらコミュニケーションを取って生きています。
社会人になれば人によっては他の会社の人間と一緒に話をしたりすることもあるでしょう。
営業職に就いている方は、毎日新しい人と接したりするような職業になります。
他の人間と一緒に今の世界を生きていると考えると、コミュニケーション能力というものはとても大切な能力の1つだと考えることができます。
人間はひとりでは生きていくことができません。
必ず誰かしらと関わりながら生きると考えると、当然その能力の必然性が理解いただけるはずです。
では、あなたはコミュニケーションをとる上で何かしらの工夫を行っていますか?
生きていく上でコミュニケーションが大切なのであれば、何かしらのコミュニケーションをとる上での工夫はおこなっておけば、自分にとってメリットがたくさん得られるはずです。
しかし残念ながら、大部分の方がコミュニケーションをとる上で特に心がけている事や工夫している事は少ないのです。
だからこそ、コミュニケーションを取るときに行っていただきたい工夫の1つとして「オウム返し」という方法を覚えてみてください。
今回の記事では、そんな「オウム返し」をテーマにしていきます。
コミュニケーションをとる上でどのようなメリットがあるのか、逆に行ってはいけない場合についてご紹介していきたいと思います。
コミュニケーションでのオウム返し
コミュニケーションを取っていく上で、心がけなければいけないことはたくさんあります。
そしてそれと同時に、コミュニケーションをとるうえで工夫できることもあります。
例えば、コミュニケーションをとる上で、相手に対してこちらが積極的に質問をしていくという心掛けも、ひとつの工夫ですよね。
相手と仲良くなるということを考えた時に、大切なのは相手のことを知るということです。
そしてそれと同時に、自分のことを知ってもらうということも大切なことになります。
では私達はどうやって相手のことを知り、こちらのことを知ってもらうのかと考えた時に、たくさんの話をして相手の情報を引き出したり、こちらの情報を伝えたりする必要があります。
この世に本質的な部分を考えれば、自然とコミュニケーションをする上で、工夫しなければいけないことというのは見つかっていくはずです。
また相手の立場に立って物事を考えて発言するということも、大切なものの見方になります。
それを意識してみれば、オウム返しを行うメリットについても理解いただけるようになるはずです。
オウム返しとは
相手が言ったことを言い返すこと
まずはオウム返しについて知っていただくために、オウム返しとはどのような意味合いを持っているのか簡単にご紹介していきたいと思います。
オウム返しとは「相手が言ったことを言い返すこと」という意味を持っています。
なぜこのような言葉が存在しているのかと考えた時に、あなたはオウムやインコを見たことがありますか?
オウムやインコは鳥ですが、人間の言葉を喋ったりするのです。
もちろん意味を理解してしゃべっているわけではありません。
一緒に暮らしていると人間の言葉を覚えてそのままその言葉を発音して返してくれるんです。
これはインコなどは舌の筋肉がとても発達しており、この分厚い舌が人間の舌と似ているのです。
そのため、自由に舌を動かすことができるようになっているのです。
なので口の中で音の響きを自由に変えることができ、人間の言葉と似ている言葉を喋ったりすることが可能になるのです。
この現象を利用して、「オウム返し」という言葉が名付けられました。
それ以外にも古来、和歌などに関して他人が詠んだ一部だけ変えて即座に返歌をしたりする事をオウム返しと呼ばれていました。
これを理解していれば自然とオウム返しという言葉の意味が理解いただけると思います。
つまりコミュニケーション場においてオウム返しをするということは、「相手が放った言葉をそのままそっくりこちらが繰り返す所作」のことを表しています。
オウム返しの効果とは
オウム返しという言葉について理解いただいたところで、ここからは具体的にオウム返しをすることによって得られる効果についてご紹介していきたいと思います。
人によってはオウム返しをするメリットが全くわからないと感じている方もいるかもしれません。
しかしながら、ここからご紹介するメリットを理解いただければ、オウム返しをするという事がコミュニケーション図る上でとても大切なことであるということが十分理解いただけるはずです。
オウム返しをコミュニケーションの一つとして取り入れていただければ、たくさんの人間とより質の良いコミュニケーションを図ることができるようになりますので実践していただきたいと思います。
ちゃんと聞いている印象
まずはじめにご紹介するオウム返しをする効果としては、相手に対してちゃんと相手の言葉を聞いているという印象を与えることができます。
当然ながらコミュニケーションをとる上で大切なのは相手と話すことです。
話すことによって先ほど伝えたように、自分の情報を相手に伝えることができますし、相手の情報を受け止めることもできます。
しかしながら時々相手と話している時に感じるのは、「この人こっちの話をちゃんと聞いているのかなぁ…?」という場合です。
人がせっかく話をしているのに、その話を聞いていないような素振りや、理解していない様子をされるとどうしても話をしている側の心理としては、不信感や不快感をもってしまいます。
あなたももし自分が話をしている時に、相手が全く話を聞いていなかったらそれ以上話をしようという気持ちにならないですよね。
その逆にちゃんと話を聞いてくれる人間に対しては、こちらも嬉しい気持ちで話をすることができます。
そして、最終的に相手の話もしっかりと聞いてあげたいという心理に変わると思います。
だからこそ相手の話をちゃんと聞いている印象を生み出すということはとても大切なことなんです。
例えば大きく相手の話に頷いたり、相槌を打ったりするということは、相手の話を聞いていなければできない行為ですよね。
これは、相手に対して話を聞いているとアピールすることができます。
そして今回ご紹介しているオウム返しについても全く同様の効果を持っています。
相手が話をしている時に話のポイントとなるような部分に関して、あえてこちらがオウム返しをすることによって、相手が話している大切なポイントにこちらは気づいて理解しているということをアピールすることができるのです。
なのでオウム返しをするということは、コミュニケーションをとる上でとても大切な行為であると考えることができます。
共感を生み出せる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、共感を生み出すことができるということです。
例えばあなたが何かお話しているときに、大切なポイントを話した時、相手がそのポイントをすかさずオウム返ししてくれた場合、重要なポイントを共通の認識で理解していると捉えることができますよね。
そうなると話をしている内容に対して相手は自分に共感してくれたと感じるようになります。
例えば極端な例かもしれませんが、あなたがお客の立場でコンビニで買い物をしたとします。
その時に接客レジをしてくれた人間がなんとあなたに対してタメ口を聞いてきたとします。
コンビニといえども接客業のひとつではありますので、タメ口をお客に使うということは言語道断な話ですよね。
例えばこのありえないような話を友人に愚痴ったとします。
その時に友人が「えっ、タメ口を聞かれたの!?」とオウム返しをしたとします。
このように自分が一番ポイントに考えている部分を相手に伝えて、その部分をオウム返ししてくれたとすると、こちらとしては相手がその部分に対してありえないという感情共感してくれたと錯覚すると思います。
もちろん声のトーンであったり、表情なども関連するとは思います。
それでもオウム返しをするという事だけで、相手の気持ちや心理に共感していると印象付けることができます。
人は基本的に誰かに認められたいものです。
否定されるのは嫌なことですよね。
なので自分の気持ちに共感してくれた相手に対しては好意を持つはずです。
このように、相手が話してる内容をオウム返しすることによって、相手に共感しているという効果を与える事が出来るのです。
信頼感を生み出せる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、信頼感を生み出せるということです。
先ほどもご紹介したように、こちらが伝えた内容に関して相手がオウム返ししてくれるということは、その内容についてきちんと理解しており、話を聞いていますよっという証拠につながるのです。
なのであなたもどこかのお店で何かしらの商品をテイクアウトしたり注文したりする場合、注文した商品に関して店員さんは必ず復唱確認をしてくれますよね。
逆に復唱確認をしてくれなかった場合、こちらの注文はしっかりと相手に伝わっているのかどうかかなり不安な気持ちに駆られると思います。
このような鍵からもオウム返しをすることによって、「相手の話を聞いていますよ」と伝える事も出来ます。
そして、受け取る側も安心するのです。
この安心感が信頼感に繋がっていくのです。
なので相手に対してコミュニケーションをとる際は、オウム返しを積極的に利用することによって相手の信頼感を得ることが可能になるのです。
ちょっとした工夫でこれだけ大きなメリットを得ることができるということはとても素晴らしいことです。
積極的に日常生活で利用していただきたいスキルのひとつになるのです。
会話のズレがなくなる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、会話のズレがなくなるということです。
これはどういうことかと言いますと、相手と話をする上で大切な事は相手の話をしている内容を正しく理解する事です。
かなり基本的な部分になりますが、相手が話している内容理解できていない場合、それ以降の話が広がらないという致命的な状況になってしまいます。
単純に話が広がらずにそれ以上のコミュニケーションが取れないということ以上に、相手は自分の話を全く聞いてくれていなかったんだなという失望にも変わってしまうのです。
同じ事を何度も繰り返して言わなければいけない時ほどストレスを感じるようなこともありませんよね。
難しい話ならともかく、普通の話を全く聞いてくれていなかったとなるともはや話す気持ちすら湧かなくなると思います。
だからこそ相手の話している内容を理解するということはかなり基礎的な部分ですがとても大切なことになります。
そしてその理解する力に大きく貢献してくれるのがオウム返しです。
なぜかと言いますとオウム返しをすることによって、ポイントを繰り返して発言しなければいけませんので、何がポイントなのか当然聞く側も判断する必要性があります。
それを考慮しておけば必然的に相手の話している内容を理解しなければできません。
なのでオウム返しをするという事は相手の話をより傾聴し、分析しなければできません。
これを癖づけておけば意識せずに相手の話に対して真剣に聞けるようになり、会話のズレが生じるような事をなくしてくれます。
会話のズレが生じてしまうとどうしても相手との信頼関係が壊れてしまいがちになってしまいます。
なので、オウム返しをする事によって極力会話のズレをなくすように心がけてみてください。
会話のテンポが良くなる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては会話のテンポが良くなるということです。
これはどういうことかと言いますと、オウム返しをすることによって相手との会話のリズムやテンポなどが良くなるという効果を見込むことができます。
もちろんオウム返し以外にも相手に対する相槌などを入れ込むことによってある程度会話のテンポ良くすることは可能になります。
しかしながらどうせ相槌を打つのであれば、あぁとかえぇなどの簡単な言葉ではなく、オウム返しをする事によって具体的な相槌ができるようになります。
例えば、「今日すっごく嬉しいことがあったんですよ」「何?」よりも、「今日すっごく嬉しいことがあったんですよ」「嬉しい事があったの?どんな?」と聞かれた方が嬉しくないですか?
そして会話のテンポなども良くなり、話してが気持ちよく話をできるようにすることが出来ます。
人間は自分自身が気持ちよく話をすれば最終的に話を聞いてくれた相手に対して今度はこちらが相手が話を聞いてあげなければいけないという心理変化するようになっています。
なので相手の話を聞くということが最終的に考えてみればこちらの話をする準備にもなりうるのです。
だからこそ営業職の方は自分ばかりが話をするのではなく、相手の話を聞きなさい、と言われているのです。
会話のテンポが良くなれば話をたくさん聞けますし、相手の情報を引き出す事も出来ます。
そこから新たな会話が生まれればもうしっかりとコミュニケーションを取れているはずです。
ちょっとした工夫によって、それ以降の会話が全く変わってくるということを理解していただければ、オウム返しの重要性が理解いただけると思います。
新しい気づきを与えられる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、新しい気づきを与えられるということです。
これはどういうことかと言いますと、オウム返しをする場合は、基本的に相手が発した言葉をそのまま相手に投げかけてあげる行為になります。
なので言ってみれば、自分自身の心から出た言葉を相手が外側から繰り返して言ってくれることで、より自分の考えが明確化したり、自分自身がこだわっているということをさらに気付かせてあげることができるようになります。
例えば、相手が何かしらのことをあなたに相談したりしてアドバイスを求めてきたとします。
そんな時に相手の話を聞いてあげ、その過程でオウム返しなどを行っていれば、相手が自然と自分の内側から出した言葉を客観的に聞いて初めて気づくこともあるということです。
そこからたくさんの考え方に結び付いたり、新たな気づきなどを得る事が出来る場合もあります。
オウム返しをするという事は、単にコミュニケーションをするだけのメリットではなく、より相手の思考を掘り下げる効果も持っているのです。
好感度が上がる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、好感度が上がるということです。
なぜオウム返しをすることによって好感度が上がるのかと考えた時に、それはこれまでにご紹介してきた効果を考えていただければ当然のことだと思います。
自分の話してる内容に対してきちんと理解し共感を示してくれる。
なおかつしっかりと自分の話に耳を傾けてくれる。
そして、自分を肯定してくれているという姿に対して、好感度が上がらないという事は基本的にあり得ないですよね。
あからさまなオウム返しに関しては、人によってはあまり良い気持ちを持たない方がいるかもしれません。
しかし、上手なオウム返しをすることによって、相手が不快感を持つようなことは基本的にありません。
オウム返しは簡単で効果的!
ここまではオウム返しする事によって得られる効果をご紹介していきました。
オウム返しをすることによって、これだけたくさんのメリットを得ることができると感じていただけたと思います。
日常生活の中でオウム返しを取り入れてみようかなと考える方も多いと思います。
なおかつ、細かい心理テクニックを応用してコミュニケーション術ではなく、シンプルで誰でも少し意識すればできるようなテクニックでもあります。
簡単で効果的とくれば、やらないメリットはないですよね。
だからこそたくさんの方にこのテクニックを積極的に用いて、質の良いコミュニケーションを生み出していただきたいと思います。
オウム返しの例え
ここからはオウム返しをするときに、どのようにして行うべきなのか簡単に触れていきたいと思います。
十分なメリットが分かっても、正しい使い方ができていなければ意味がありません。
オウム返しの例えについてここから詳しくご紹介します。
もしも行う場合は、これからご紹介するポイントを踏まえた上で行ってください。
相手の発言の単語を拾う
オウム返しの例えの1つとして、相手の発言の単語を拾うということが挙げられます。
例えば先ほどご紹介したように、友達がコンビニに行った時にタメ口を店員に聞かれてしまったという話を例として挙げます。
その場合は相手に対するオウム返しは、単語を拾うのであれば「タメ口!?」というように返せばオウム返しになります。
タメ口というキーワードをもとにして、その単語からオウム返しの文章を脳の中で作成して相手に返すだけという簡単な方法です。
キーワードとなる単語さえわかれば、すぐにオウム返しができますので、初歩的なオウム返しの方法として活用できます。
そのまま返す
オウム返しの例えの1つとして、相手にそのまま返すということです。
これは先ほどの例で考えれば、「店員がタメ口きいてきたの?」というような返しです。
相手が言った発言をそのまま返すような方法となります。
これは相手が言ってきた言葉をそのまま相手に返すだけです。
簡単にできるようなテクニックになりますので、誰でも簡単に行えます。
なので、もし相手の話を聞いていなかったとしても、簡単に行う事もできます。
しかし、それを癖にしてしまうと相手の話を本当に聞けない人になってしまいます。
それは危険なので、ちゃんと話は聞くようにしてくださいね。
自分の言葉で言い換える
オウム返しの例えの1つとして、自分の言葉で言い換えで相手に返すという方法があります。
これは相手が言ってきた発言を一度自分自身で受け止めて、それを自分自身の考えを込めながら相手にそのまま返したりする方法です。
なので、もしも相手の話しているエピソードが自分だったらということを考えた上で、言葉を言い換え直す必要性があります。
あなたも店員からタメ口を聞かれることに対してありえないと感じているのであれば、「店員がタメ口きくって店員失格じゃない?」という風に返してあげればよいのです。
相手が話したい内容であったり相手の気持ちを汲み取った上で、相手を肯定してあげるオウム返しをすることによって、相手は必ずあなたに対して好意をもってくれるはずです。
簡単なテクニックでありながら、相手と一気に親密感や距離感を詰めることが可能になります。
是非日常生活で使用していただきたい方法です。
NGなオウム返し
ここまではオウム返しの例えについてご紹介していきました。
ある程度オウム返しのやり方なども理解いただいたところで、ここからはオウム返しをする際の注意点をご紹介していきます。
これまでご紹介した内容を踏まえれば、オウム返しはまさにコミュニケーションをとる上で、とても最適な方法です。
しかし、正しい使い方をしたければ、時には相手に対して不快感を与えてしまう行為にもなってしまいます。
何事に関してもメリットがある反面デメリットも存在するということです。
ではどのようなオウム返しがNGなのか、これからご紹介する注意点を確認してみてくださいね。
どうでもいいところを返す
NGなオウム返しの1つは、どうでもいいところをピックアップして相手にオウム返しするということです。
これはどういうことかと言いますと、先ほどご紹介したコンビニの店員にタメ口を聞かれたというエピソード。
当然話をしている側は、店員がタメ口をしたことに対して怒っているのです。
それなのにもしもあなたが、「えっコンビニに行ったの?」なんてオウム返しをしたところで相手は違和感しか感じませんよね。
そもそも話したい内容の重要性を理解していないです。
そして、こちらに対して共感してくれるわけでもなく、どうでもいいことを返された側は苛立ちさえ覚えかねません。
なので十分に相手の話を理解していないのに、とりあえずオウム返しをしないといけないと考えて行なうのはNGです。
せっかく相手と良い関係を持ちたいと思ってオウム返しをしているのです。
どうせするならば相手に喜んでもらえるオウム返しをするように注意して下さい。
ネガティブな部分を返す
NGなオウム返しの1つは、ネガティブな部分を返すということです。
例えば、エピソードを交えてあなたが自分の会社であるミスをしてしまって上司から怒られてしまったということを誰かに愚痴ったします。
当然ながら誰が考えても話をしている側の心理としては失敗をしてしまったもそうですが、上司から怒られてしまったという事に対して感情的になって怒っているのです。
なのでこのような状況になっているのであれば、単純に話を共感しながら聞いてあげるだけで落ち着くかもしれません。
そして、話を聞いてあげて、落ち着いたところでなぜミスをしたのかという事や、改善するためにはどうすればよいのかという根本的な話をしてあげればよいのです。
しかしこのような話をしている時にわざと、「えっ失敗したの?」「ミスしちゃったの?」などと相手のネガティブな部分を抜き取って返したりするのは良い方法ではありません。
ただでさえ感情的になってイライラしている人間に対して、相手のネガティブの部分を強調するようなオウム返しをしていると喧嘩を売ってると思われかねません。
これではせっかく相手と良いコミュニケーションを取ろうとしているのに、正反対のことをしてしまっているのと等しいです。
なので相手のネガティブな部分に関しては、なるべくオウム返ししないようにすることが大切です。
やり過ぎ
NGなオウム返しの1つは、やり過ぎです。
オウム返しはとても便利な方法です。
相手とコミュニケーションをしっかりと取れるということはこれまでご紹介していた通りなのです。
しかし、注意しないといけないのは、オウム返しはやりすぎてしまうと相手にとっては不快感を与えてしまうということです。
例えば、いちいち相手が話している内容に全てオウム返しをしたと考えてみてください。
本来オウム返しは相手の話している言葉の中での重要な部分にのみ、お返しをすることによってその真価を発揮しています。
それなのに相手が話してることが全てに対してオウム返しをしてしまうと話が進みません。
場合によっては相手の神経を逆なでしてしまうような行為になってしまいます。
適度な回数のオウムがえしが良いのであって、多すぎるオウム返しに関しては相手からすればNGな行為です。
なのでただ言えばよいという事ではないという事を理解してください。
棒読み
NGなオウム返しの1つは、棒読みです。
オウム返しをする時には、相手の話してる内容の先が気になるような調子で返してあげる必要性があります。
例えば「今日嫌な事あったんだ」と言われた時に「嫌な事あったの?どうした?」とオウム返ししたもの。
そして、「今日嫌な事あったんだ」「嫌な事あったんだ~。」とオウム返しされたもの。
二つを比べると、まったく印象が違いますし、話したいという意欲も変わってきますよね。
棒読みをしてしまうと興味がないように相手からは受け止められてしまいます。
相手と質の良いコミュニケーションを取るためにしているのに、棒読みで読んでしまっては意味がありません。
必ず相手の話に興味があるような調子で返してあげることが大切です。
オウム返しを会話に取り入れてみよう!
今回は、オウム返しという言葉の意味、そしてオウム返しをする効果、オウム返しをする時の例えや注意点などをご紹介していきました。
使い方さえ間違えなければ、オウム返しは相手とのコミュニケーションをとる上でとても重要な武器になります。
オウム返しを積極的に会話の中に取り入れて、相手とよりたくさんのコミュニケーションを取れるように心がけて利用してみてください。
継続して行えば、きっと聞き上手になれると思いますよ。