それ以外にも古来、和歌などに関して他人が詠んだ一部だけ変えて即座に返歌をしたりする事をオウム返しと呼ばれていました。
これを理解していれば自然とオウム返しという言葉の意味が理解いただけると思います。
つまりコミュニケーション場においてオウム返しをするということは、「相手が放った言葉をそのままそっくりこちらが繰り返す所作」のことを表しています。
オウム返しの効果とは
オウム返しという言葉について理解いただいたところで、ここからは具体的にオウム返しをすることによって得られる効果についてご紹介していきたいと思います。
人によってはオウム返しをするメリットが全くわからないと感じている方もいるかもしれません。
しかしながら、ここからご紹介するメリットを理解いただければ、オウム返しをするという事がコミュニケーション図る上でとても大切なことであるということが十分理解いただけるはずです。
オウム返しをコミュニケーションの一つとして取り入れていただければ、たくさんの人間とより質の良いコミュニケーションを図ることができるようになりますので実践していただきたいと思います。
ちゃんと聞いている印象
まずはじめにご紹介するオウム返しをする効果としては、相手に対してちゃんと相手の言葉を聞いているという印象を与えることができます。
当然ながらコミュニケーションをとる上で大切なのは相手と話すことです。
話すことによって先ほど伝えたように、自分の情報を相手に伝えることができますし、相手の情報を受け止めることもできます。
しかしながら時々相手と話している時に感じるのは、「この人こっちの話をちゃんと聞いているのかなぁ…?」という場合です。
人がせっかく話をしているのに、その話を聞いていないような素振りや、理解していない様子をされるとどうしても話をしている側の心理としては、不信感や不快感をもってしまいます。
あなたももし自分が話をしている時に、相手が全く話を聞いていなかったらそれ以上話をしようという気持ちにならないですよね。
その逆にちゃんと話を聞いてくれる人間に対しては、こちらも嬉しい気持ちで話をすることができます。
そして、最終的に相手の話もしっかりと聞いてあげたいという心理に変わると思います。
だからこそ相手の話をちゃんと聞いている印象を生み出すということはとても大切なことなんです。
例えば大きく相手の話に頷いたり、相槌を打ったりするということは、相手の話を聞いていなければできない行為ですよね。
これは、相手に対して話を聞いているとアピールすることができます。
そして今回ご紹介しているオウム返しについても全く同様の効果を持っています。
相手が話をしている時に話のポイントとなるような部分に関して、あえてこちらがオウム返しをすることによって、相手が話している大切なポイントにこちらは気づいて理解しているということをアピールすることができるのです。
なのでオウム返しをするということは、コミュニケーションをとる上でとても大切な行為であると考えることができます。
共感を生み出せる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、共感を生み出すことができるということです。
例えばあなたが何かお話しているときに、大切なポイントを話した時、相手がそのポイントをすかさずオウム返ししてくれた場合、重要なポイントを共通の認識で理解していると捉えることができますよね。
そうなると話をしている内容に対して相手は自分に共感してくれたと感じるようになります。
例えば極端な例かもしれませんが、あなたがお客の立場でコンビニで買い物をしたとします。
その時に接客レジをしてくれた人間がなんとあなたに対してタメ口を聞いてきたとします。
コンビニといえども接客業のひとつではありますので、タメ口をお客に使うということは言語道断な話ですよね。
例えばこのありえないような話を友人に愚痴ったとします。
その時に友人が「えっ、タメ口を聞かれたの!?」とオウム返しをしたとします。
このように自分が一番ポイントに考えている部分を相手に伝えて、その部分をオウム返ししてくれたとすると、こちらとしては相手がその部分に対してありえないという感情共感してくれたと錯覚すると思います。
もちろん声のトーンであったり、表情なども関連するとは思います。
それでもオウム返しをするという事だけで、相手の気持ちや心理に共感していると印象付けることができます。
人は基本的に誰かに認められたいものです。
否定されるのは嫌なことですよね。
なので自分の気持ちに共感してくれた相手に対しては好意を持つはずです。
このように、相手が話してる内容をオウム返しすることによって、相手に共感しているという効果を与える事が出来るのです。
信頼感を生み出せる
次にご紹介するオウム返しをする効果としては、信頼感を生み出せるということです。