オキシトシンは一般的にはお産の時や授乳の時に分泌するホルモンとして知られてきましたが、ここ最近は、他にもたくさんの効果があることがわかってきました。
その中の一つが幸せな気分になるということです。
ちなみに、他にはストレスの緩和や学習意欲の向上、記憶力向上、感染症予防などです。
こんなに効果があるなんて嬉しいですね。
好きな人とラブラブでいるだけでこんなにいろいろな効果が得られるのであれば、よろこんでやりたいところです。
よく、プライベートが充実している人は仕事も充実していると言われています。
プライベートで高揚感が得られることをやっていると、仕事の意欲も向上しますし、効率も上がります。
ですから、プライベートで恋人とラブラブで過ごすことは仕事をする上でも非常に大切なのです。
そんな相手はいないわという人もいるでしょうが、オキシトシンはラブラブな時間を過ごさなくても分泌させることが出来ます。
それは映画を見て感動したり、人に親切にしたりと、ほんの少しでも心が震えるような出来事を体験するとオキシトシンは分泌します。
デートをしているときは、彼女(彼)と一緒にいられるだけで心が震えるものです。
そういう体験に似た行動をすれば、オキシトシンは分泌してくれます。
ランナーズハイ
マラソンをしていると、だんだん気分が高揚してくることがあります。
よくオリンピック選手など、ランナーとして活動されている人であれば必ずと言っていいほど経験したことがあるかと思います。
これをランナーズハイといい、脳内にエンドルフィンという物質が分泌することで起こる感覚です。
エンドルフィンが分泌すると、食欲、睡眠欲などが満足すると言われています。
エンドルフィンとは何かというと、脳の中にある神経伝達物質のひとつです。
この物質が脳に分泌されることで、楽しいとか、満足したとかという感覚を起こさせることができます。
例えば、朝なかなか起きられなくて二度寝、三度寝してしまう人でも、大好きなアーティストの映像で、自分が見たことのないものが突然テレビから流れ始めたらパッと起きて見入ってしまかと思います。
よく子供なんかは、「起きなさい!」なんて言わなくても、大好きなアニメの曲が流れ始めたら、突然ムクッと起きて普通にテレビを見始めるものです。
脳内にエンドルフィンが分泌されるとそれまで脳内を占めていた睡眠欲が突然満たされて感じなくなってしまうのです。
これは食欲もにも同じことが言えます。
よく食事を忘れてゲームに没頭するなんてことがありますが、これはゲームをしていることで、脳内にエンドルフィンが分泌され、それが食欲を満たしてしまうからです。
このような神経伝達物質はよく医療現場で使うモルヒネと同じような効果があります。
モルヒネはガンなどで起こる痛みを取るために使いますが、神経伝達物質もこれと同じように他の欲求を感じなくさせる効果があるのです。
好きなアーティストのライブ
あなたには、テンションの上がる曲がありますか?
よく一般的に聞くのは「ロッキーのテーマ」を聞くと気分が高揚するとか言いますよね。
好きな曲を聞いて気分が高揚したり、テンションが上がったり、なんだか踊りだしたくなるようなワクワクする気持ちになるとき、その状態のことを高揚感が高まると言います。
曲を聴くだけでもワクワクするのに、その曲をうたっているアーティストのライブに行こうものなら、高揚感を感じないわけがないですね。
ちなみに、高揚感とは、その出来事をしている最中だけ感じるものではなく、その場面を想像したりすることがきっかけで感じるものです。
何かのきっかけで高揚感を感じるのです。
決して、盛り上がる場に居合わせたから高揚しているわけではないのです。
例えば、先ほどのライブを例に出すと、ライブに行く前日、人によっては、数日前からライブのことを考えるとドキドキワクワクして眠れないなんてことがありますよね。
子供なら、遠足の前日なんかはなかなか寝付けないものです。
実際にその出来事をしていなくても、想像するだけで気分は高揚していきます。
それは、気分を高揚させるものが脳内の伝達物質であるからです。
脳が決まった刺激を受けることで、ドーパミンが分泌されて気分が上がっていきます。
脳が刺激を受ければいいだけですので、別に実際に体験する必要はないのです。