毎日お酒を飲む人は世の中にたくさんいます。
一日でも休肝日を設けたいと思っていても、お酒が飲みたくてなかなか実行できない人もたくさんいます。
しかし、アルコール依存症というのは、そういう状態よりももっとひどい状態のことです。
まず、お酒の量を減らしたり、やめようと思ったりすると、普通の人であれば、2~3日くらいは何とかストレスは溜まりながらも我慢出来るものです。
しかし、依存症の人は、手が震えたり、汗をかいたり、眠れなくなったりと、一日たりとも飲まずにいられる日はないものなのです。
また、毎日お酒を飲む人でも、仕事や趣味はしっかりとこなすのが普通ですが、依存症の人は、お酒のために仕事や友人との付き合いや趣味を簡単に辞めてしまいます。
こういう場合には、病院を受診してちゃんとした治療を受けなければ治すことができません。
薬物
薬物依存は犯罪です。
最近は有名人が次々と覚醒剤取締法違反で逮捕されていますね。
覚醒剤や大麻は非常に依存性が強いものです。
それは、薬物がもたらす高揚感が非常に高いものだからです。
先ほど、人は万能でありたいと思っていると書きましたが、その万能感を一番与えてくれるのは、この薬物です。
覚醒剤を服用すると、劇的な高揚感と、多幸感、そして万能感を味わうことができます。
昔は戦争で特攻隊の出撃時などに活用されていました。
万能感を得られることは兵士にとって良いことだったからです。
しかし、戦争が終わっても高い依存性から薬物の乱用が問題になり、取り締まる法律が出来ていったのです。
薬物は依存性もさることながら副作用も強いです。
妄想や幻覚を引き起こし、大量服薬すれば死に直結します。
辞めようと思っても辞めることは出来ず、万が一辞めることができても、何年、何十年と立った後でも突然フラッシュバックのように薬物を使用していた時の感覚が蘇ることもあります。
そうなるともうやらずにはいられなくなります。
アルコール依存と同じく、薬物を手に入れるために仕事や趣味を全て捨ててもよいと思えるようになります。
ちなみに、タバコも依存性の薬物のひとつです。
もちろん合法なものなのでタバコを吸ったからといって罰せられることはありませんが、依存性があり、辞められない人が多い点は同じです。
ギャンブル
ギャンブルこそ、高揚感を感じられる一番の行為と言ってもいいかもしれません。
ギャンブルは勝つ日よりも負ける日のほうが多いものです。
しかし、それでもギャンブル依存の人は行くのを止めることはできません。
それは、負けるかもということを知っていても高揚感を感じる事が出来るからです。
例えば、パチンコです。
これもギャンブルのひとつですね。
パチンコで大当たりしたことがある人はその瞬間、とてつもない高揚感に満たされます。
頭の中にはドーパミンが大量に出て高揚感や多幸感に包まれるのです。
一度このような状態を経験すると、次は、別に大当たりが出なくても、ホールに入ったり、パチンコの台の前に座っただけで高揚感を感じるようになってしまいます。
別に大当たりしていないのですが…というよりまだパチンコを打ち始めてもいないのですが、それでも高揚感を感じることできるのです。
そのうち、家にいてもパチンコのことを考えるだけで高揚感を感じられるようになります。
そうなると、もう大金をつぎ込んででもパチンコに行かざるを得ません。
買い物
たいして欲しい物でもないのに、つい買ってしまったなんてことは誰にでもあることかもしれません。
何らかの商品を買うことが目的なのではなくて、買いものをするという行為が目的だからです。