実際に山口、宮崎、福岡などの地方でも使用されている例があります。
おるという言葉に関しては「どこにおる」というような言葉で使用されています。
おるという言葉の意味は「いる」という解釈が出来ます。
つまり「どこにおる」は「どこにいる」という意味として解釈することが出来ます。
つまり、あなたは今どこにいるの?と相手に尋ねたり、今自分がどこにいるのかという事を相手に伝える際に使用される言葉です。
三河以外の地域でもこのような使用をする場所はたくさんありますが、このような方言を使っていない地域からしてみれば一瞬戸惑ってしまうような方言になるかもしれませんね。
まい
次にご紹介する三河弁は「まい」という言葉です。
この方言は比較的聞いたことがない方言になると思います。
そしてかなり解釈が難しい方言としても知られています。
まいという言葉に関しては「明日サッカーしまい」というような使い方が出来ます。
一見すると、方言として知らない方からすれば、「~しまい」というのは「~をするのはだめだ」というような解釈になるかもしれませんね。
よく昔の人が使っていた言葉として聞いたことがある方も多いと思います。
しかし、まいという言葉は「~しょう」というような意味として使用されています。
つまり「明日サッカーしまい」は「明日サッカーしましょう」という意味になります。
一見すると否定形に捉えられがちですが、実際は相手に対して誘っているような内容として使用されます。
なので「明日は一緒にデート行くまい」になると「明日は一緒にデート行きましょう」という意味として解釈することが出来ます。
よく確認しないと意味が通じない言葉ですが、一般的に使用されている言葉なので三河出身の方と話をするときには注意してくださいね。
変わった三河弁
ここまでは一般的な三河弁についてご紹介していきました。
三河弁を知らないという方もテレビドラマや映画の中で三河弁を聞いた事があるかも、と感じた方はたくさんいると思います。
実際に知らないだけで聞いた事がある方もたくさんいる三河弁ですが、三河弁の中にはこれまでご紹介した方言以外にもさらに変わった言葉が存在しています。
ちょっと変わった表現にもなりますので、初めて聞く方は解釈が難しいかもしれませんが、これを機会にたくさんの三河弁を知るきっかけとして活用してください。
愛知県出身の方と出会った時に聞いてみると色々本場の方言だったり、話題として活用することが出来ると思いますよ。
自転車をこぐ=けったくる
まずはじめにご紹介する変わった三河弁は自転車をこぐ=けったくるという表現です。
私たちは一般的に自転車をこぐという事を表現する場合は単純に「自転車に乗る」「自転車をこぐ」と表現すると思います。
しかし、三河弁で自転車をこぐという言葉を使い際には、けったくるという言葉で表現しています。
つまり、「今日は何で来たの?」と相手に聞けば「けったくって来た」というような表現で伝えることが出来ます。
こうして聞くとまさか自転車をこいできたという表現には聞こえないですよね。
しかし三河ではこれが一般的な日常会話になります。
そして驚くのはこれだけではなく、自転車自体を表現するときにも変わった言葉を使っているんです。
自転車はけったマシーン
三河弁で驚くべき言葉として自転車はけったマシーンとして呼ばれているのです。
一般的に私たちが自転車を呼ぶときはそのまま自転車と呼びますが、三河に住んでいる方は自転車の事をけったマシーンと呼んでいるのです。
けったマシーンと聞くとなんだかちょっと笑ってしまいそうになりますよね。
シュールな言葉で、けったという言葉が古来の方言から来ているのに対し、マシーンという比較的近未来な言葉なのでアンマッチが何とも言えない方言になります。
なので三河の人に先ほどと同じように「今日は何で来たの?」と聞くと「けったマシーンけったくってきた!」というような表現されるのです。
こうして考えてみると本当に三河弁は不思議で独創的ですよね。
あなたの周りに愛知県出身の方がいればけったマシーンの事を聞いてみてください。